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60f162f9.jpgこのところ邦画の恋愛モノでグっと泣ける作品には久しく出会えてなかったのですが、コレは久々にきましたヨ。もう、ウルウルウルウル状態の連続で鼻水ジュルジュル泣かされちゃいましたヨ。ストーリーは流石は市川拓司ワールドって感じですし、狙いすましたかのような数々の演出も、その意図通りに私のハートにズバッズバァッとストライクを投げ込んでくるもんで、見事なまでにハマりこんでいってしまいました。

出演はその他に、黒木メイサ、小出恵介、上原美佐など。

+++ちょいあらすじ
大学入学式の当日。誠人はちょっと風変わりの個性的な女の子、静流と出会う。コンプレックスがあって対人関係が不器用な誠人にとっては静流は付き合いやすい相手であり、同じように静流も友達作りが苦手だったので二人がうち解けていくのはとても自然なことだった。誠人の趣味の写真撮影に付き合っていた静流もカメラを手にするようになり二人は毎日のように森へ撮影しに出掛けて行った。しかし、誠人は同級生のみゆきに想いを寄せていた・・・
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エンドロールが終わって明るくなるまで誰も席を立ちませんでしたヨ、これはちょっとスゴイかも。エンドロールにも映像があったこともあるけど、大塚愛の歌う主題歌がとても素晴らしくこの作品にとてもハマってるんですよね。このマッチングの良さは大塚愛が主演した「東京フレンズ」より勝っていたように思えました。観賞後、頭の中を主題歌が何度も何度も流れてくる感じで、そのままグッズ売場に立ち寄ってたら間違いなく買ってしまってたことでしょう。

『好きな人が好きなものは私も好きになりたい』

このセリフはめちゃくちゃツボでした。私自身の人生も常々こういう考え方で自分の趣味やライフフィールドをどんどん拡げてきたので、静流の気持ちに共感せずにいられなかったんですよね。誠人の言う『片想いも完成した恋だ』というのもスゴク共感しちゃいました。原作未読なのでわかりませんけど、原作通りのセリフだとしたら市川さんって言葉の魔術師かもしれない。私にとっては「魔法のコトバ(byスピッツ)」がいっぱいの物語。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、最後の重要な写真に添えられた静流のメッセージがとても切なくて切なくてあふれる涙がとまりませんでした。

主人公の二人がそれぞれ抱えている身体的コンプレックス。周りからみれば何てことないような事でも、本人とっては深刻な問題で、それが彼らを恋に対して引っ込み思案にさせちゃうんですよね。私自身にもソレってすごく思い当たるんです。だからとても二人の気持ちには共感しちゃうんですよね。身体的コンプレックスに限らなくても気持ちを消極的にさせてしまう悩みって多かれ少なかれあるんじゃないでしょうか。この物語においてそれは彼らの個性でもあり実に気の利いた演出上の小道具ともなり、ラブストーリーや友情物語にドラマティックな展開に導く重要な鍵となっていきます。

静流は学校のみんなから変人扱いされてるんですけど、演じてるのが宮崎あおいなので変人でも可愛いから全然オッケーで、逆にキャンパスで華と色気があり過ぎでしょってくらいのモデル級のオーラを放つ黒木メイサ演じるみゆきのほうが違和感があるのですが、でも、それは最初のほうだけで、この彼女の魅力、存在感が劇中で静流との対比になって重要な意味を持つんですよね。玉木宏くんの役もヨカッタですよ。彼の映画は「変身」「殴者」と観ましたけど、この作品の彼が一番ですね。イメージ敵にはミスドのCMのキャラに近いような気もします。

ダサ眼鏡をかけてブサイクちゃん風にしてますが、それがまたキュートな宮崎あおい。その個性的な役柄と雰囲気にどことなく私はペ・ドゥナとダブらせてしまったのですが、ペ・ドゥナがもう少し若ければ韓国版は絶対彼女がハマリそうな気がします。あっ、でも背が高すぎるかな?

眼鏡をかけていても十分可愛いんだから、はずしたところでさほどインパクトは無いんじゃないかと思ったけど、やっぱり宮崎あおいはスゴイです、天才。演出の力もあるんでしょうけど私は彼女の表現力の成せる技だと思います。眼鏡をとった瞬間のあの一瞬の輝きは素晴らしかったです。誠人が一瞬にして墜ちていくのと一緒に多くの観客を魅了したことでしょう。クライマックスにでてくるポートレートも実際に撮影したカメラマンのセンスの良さなんでしょうけど、彼女の天性の素材の良さを実感します。劇中の中で素敵な女性へと変身していく静流を宮崎あおいがとても自然体で見事に演じきっていました。

あの湖畔の森は誰が見つけてきたんでしょうね。まさかVFX?(笑) 自然光の光具合がロマンティックで美しくて素敵なロケーションでしたし、それを映像として切り取った構図がまた見事に決まってるんですよね。前述の写真もそうだけど、さぞかし優秀な撮影スタッフだったんじゃないでしょうか。

とにかく、最初から最後まで私の心を奪いまくってくれちゃうとっても切ない珠玉の胸キュンラブストーリーでしたッ。