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0b541199.jpgやっぱり前作の主要キャストが一部変更になっているという事を意識せずに観るのは難しいですね。私の場合、原作は読んでないから、あくまでも映画「NANA」の世界のみでこの作品を理解してるし、比較とかそういうんじゃなくても前作との違いというのはとても気になっちゃうところです。でも、そうは言っても2時間ちょいの作品を飽きることなく観てたわけですし、この続編のことだけを考えればまずまずという感じでしょうか。

出演はその他に、玉山鉄二、成宮寛貴、姜暢雄、本郷奏多、丸山智己

+++ちょいあらすじ
インディーズで成功し次はいよいよメジャーデビューを目指す日々の大崎ナナ率いるブラスト。一方、ブラストのライバルであるトラネスのタクミを好きになってしまい、その事をナナに打ち明けられずにいるハチこと小松奈々。ずっと続くかに思えたナナとハチの共同生活、しかし二人がそれぞれの人生を歩み出すことで少しずつ何かが変わりはじめていく・・・
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「ねえ、ナナ。あたしたちの出会いを覚えてる?あたしは運命とか、かなり信じちゃうタチだから、これは運命だと思う。笑ってもいいよ。」

前作の冒頭、ハチこと小松奈々を演じる宮崎あおいさんが語るこのナレーション。音楽のようにいつまでも耳に残るハチのナレーションは演技の一部であり感情がしっかりとこめられたもので、この作品を印象づける上でも重要な役割を果たしていたと思うんですよね。回想的な語り口で綴りながらドラマは現在進行形で描かれていくという手法はとても心地よかったです。別に市川由衣さんを酷評するわけじゃないんだけど、この歴然とした力量の差は作品的にはけっこう痛いと思うんですよね。

原作のことは置いといて、映画「NANA」だけの事で言えば、宮崎あおいさんの表現力と中島美嘉さんの高い音楽性がこの作品において命綱、生命線だったと言える気がするんだけど、今回、宮崎あおいさんが不在だった上に物語城、音楽性があまり重要視されていなかったのも痛手だったんじゃないでしょうか。サーカーで言えば、チーム1の点取り屋が退団してその穴を埋められるだけの補強が出来なかった上にもともとのチームカラーも消えてしまったという感じ。って、余計わかりにくいかな?(笑) 

この続編はハチの恋のドラマが軸になってるので、音楽性が薄まってるのは仕方ないとこなんだけど、そうなるとやっぱりハチを演じる市川由衣さんの演技が作品の出来を左右することになっちゃいますよね。続編とはいえ代役みたいなもんですから、宮崎あおいさんと比較されるのは避けて通れないことですし、彼女なりには頑張ったんじゃないかと思います。そもそも誰が演じたところで宮崎あおいさん以上のインパクトを与えるのは容易いことではないでしょうね。キャラの雰囲気だけで言えば「デスノート」のミサ役の戸田恵梨香さんは似合いそうに思いましたけどね。

二十歳の女の子が二人の男性の間で揺れる。さらにもう1人、恋人のように大切なナナとの関係をも壊れそうな局面はもっと深刻であっていいと思うし、さらに妊娠してしまうというのはまさに人生の一大事だと思うんだけど、そのわりにはあまり重みを感じなかったのは残念です。泥沼状態とは違うけどもっとやり切れない、どうにもならない想いとか葛藤があってもいいと思うんだけど、この辺は演技力よりシナリオや演出の問題な気もします。

しかし、なんだかんだ言っても残り20分くらいのライブシーンからラストシーンまでの展開にはグっとくるものがありました。この映画にとっては中島美嘉さんのライブシーンは必要不可欠なんですよね。前作との継続性を表現する意味でも「GLAMOROUS SKY」や「ENDLESS STORY」をもっと効果的に使っても良かったんじゃない?曲が流れるだけで記憶に蘇るシーンもあるわけだし、あれだけ感動させられる曲を使わない手はないような気もするんですけどねェ。

そーいえば、前作を観たときにナナたちのアパートは多摩川沿いかなと想像したんだけど、本作では多摩川ってズバリ言ってましたね。ノブとナナがアーケード街を歩いてたシーン、二人の会話が印象的でしたけど、ロケ地は武蔵小山Palmですね。実際には多摩川まではまだだいぶ歩かなければなりませんが、推測するにナナたちのお家は丸子橋近辺にありそうで、私の生活圏にあるのが何となく嬉しかったりします(笑)。