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a008c88d.jpg今年の東京国際映画祭の時にも観たいなぁと思ってたんだけど既に一般公開が決まってたので結局スルーしたわけなんですが、面白そうだなと思ってたら東京国際映画祭でも好評だったようで最優秀監督賞、最優秀主演女優賞、観客賞を受賞しちゃいましたよ。今年のコンペ部門は全体的に薄かったというのもありますけど、なおさら楽しみになってしまいました。ということで初日早々に観に行っちゃいましたヨ。

出演はその他に、スティーヴ・カレル、アラン・アーキン、ポール・ダノ、アビゲイル・ブレスリン

+++ちょいあらすじ
アリゾナに住む小太りなメガネっ娘・オリーヴはビューティー・クィーンを夢見る女の子。お爺ちゃんの指導でダンスレッスンに励みビデオを見て優勝したときのリアクションを研究したりと余念がありません。そんな彼女の元に、先日のコンテストで優勝した女の子が失格になりオリーヴが繰り上げ優勝になったと連絡が入ったからさぁ大変。まとまりの無い家族がコンテストに参加するために一路カリフォルニアへ向かうのだが・・・
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ダメ家族を描くのってもしかしてトレンドなのかな?この家族もそれぞれかなり個性的でいい感じで痛いんですよねぇ(笑) 父親は貧乏学者で自分の生みだした成功論にやたら拘り出版夢見てる甲斐性無し。その息子である兄はニーチェに傾倒して家族を嫌い沈黙を続け全く口をきこうとしない。祖父はヘロイン中毒でムショ帰りの毒舌家。母の兄である伯父は自殺未遂をして精神的に病んでるプルースト研究家。母は一見まともそうだけど父とはいつも口ゲンカばかりしていて、娘のオリーヴはミス・コンでいつか優勝することを夢見ているちょっと小太りなメガネっ娘。

そんな6人がカリフォルニアで行われるコンテストに出場するためオンボロのVWバスでの貧乏旅行の道中を描いたロードムービー。オリーヴのために56人揃って出発したはいいものの、個人主義といってもいいくらいのバラバラな6人は我が儘好き勝手言い放題。でも、父も祖父も伯父もお兄ちゃんも男達は実はみんなそれぞれ深い悩みがあったり心に傷を持っていたりして、小ネタ的な笑いの中にほろ苦さがあったりします。そしてそれぞれが心の葛藤を乗り越えていった先に辿り着くのが家族の絆の再生。物語の着地点はなんともグダグダ感いっぱいでとっても不細工なオチなんだけど、何故か心はとてもポッカポカに温まりましたヨ。強面のお兄さんの拍手に私も思わず共感しちゃいました。

作品的には決してメジャーではなく、ミニシアターがよく似合うタイプの作品です。先日観たばかりの「イカとクジラ」にもどことなく通ずるとこがありそうな感じの、ちょっとシニカルな家族の再生を描くロードムービーです。