ブログネタ
日本映画 に参加中!
ecb2ae27.jpg「フラガール」では蒼井優ちゃんの友人・木村早苗を好演し脇役ながらも私の目にはとても輝いて見えた徳永えりちゃんの主演作品です。公開当時とても興味はあったのですがレイトショーのみだったのでDVD化を待ってました。内容がとても淡々としていていかにもミニシアター系な雰囲気なんですが、レイトショーって感じではなかったのでかえって結果オーライだったかもしれません。

出演はその他に、金子昇、小林且弥、田山涼成、奥貫薫、山田辰夫、西岡徳馬

+++ちょいあらすじ
親友の愛子と芽里。しかしこの春から愛子の東京進学によって離れ離れになることが決まっており、芽里の恋人・哲平に密かに想いを寄せてる愛子にとっては微妙な三角関係がとても切なく感じられた。そんな彼らの町では、娘を探しにきたバスの運転手。仕事にも結婚にも踏ん切りがつかない青年。長い夫婦生活の中で夫婦の意義を見失ってしまった主婦。 飼い主を探しているホームレス。といった様々の人々の人生が交錯していた・・・
+++

とりとめのない日常の場面を切りぬいたような群像劇で、ストーリー的にもコレといったインパクトがあるわけじゃないんですけど、作品を包み込んでる空気感はとても心地良くて、登場人物それぞれのエピソードの結末にはほのかに心温まるものがあって、素晴らしいとかそこまではいかないにしても「なんか、いいなぁ」とつぶやいてしまうような作品でした。これから観るなら早春?卒業シーズンから入学シーズンの間くらいの季節がベストマッチだと思います。というのも桜がねぇ、とてもいい感じの演出アイテムになってるんですヨ。

それぞれのエピソードはとても素朴で見せ場といえるような大きなドラマがあるわけじゃないし、セリフも多くないんだけど、ちょっと仕草や表情で繊細に描かれていく彼らの心情、心の揺れがとても淡く切なく伝わってきました。冬が終わればやがて春が訪れるように、変わらない風景の中で少しずつ前に進んでいく彼らの人生のゆったりとした時の流れみたいものが感じられる作品でした。

主人公たちはそれぞれ何かしら喪失感のようなものを抱えながらも再生に向かって小さな一歩を踏み出そうとします。大切なものを失うということはとても悲しく寂しいことかもしれないけど、彼らは喪失感を乗り越えることで心を成長させたり、自分を取り戻したりして、人生の大きな節目を乗り越えているんですよね。彼らに訪れたこの春は新たな人生へ旅立つ巣立ちのようなものだったのかなと、そんな風に感じました。