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66193cd2.jpg愛ルケです愛ルケ(笑) 日経新聞に連載されていた渡辺淳一作品ということでハードな性描写が話題となったことから映画化においても公開前から濡れ場が大注目されてたみたいですけど、とりあえず私としてはトヨエツ&寺島しのぶというキャスティングに大いに惹かれての鑑賞です。

出演者はその他に、長谷川京子、仲村トオル、佐藤浩市、陣内孝則、富司純子、佐々木蔵之介
監督:鶴橋康夫

+++ちょいあらすじ
ベストセラー作家の村尾菊治は長いスランプに陥り妻、娘とも別居して10年以上経った。ある日、雑誌記者の魚住から京都に呼び出された村尾は彼女の友人で村尾のファンだという冬香を紹介される。一目で恋に墜ちた村尾は数時間の瀬のために京都へと通い彼女との愛を育み、次第に創作意欲も取り戻していくが、その一方で冬香の行動が次第に変化し始めていった・・・
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冒頭からこの映画最大の見せ場ともいえる二人の濃厚の濡れ場から始まって、そして物語の核となる殺人事件。あっという間の展開に思わずお口ポカーンと観てしまいました(笑)。二人の愛の物語は主に取り調べや法廷の中で回想的に物語られていくのですが、主人公・村尾が冬香を守るために二人の純愛を力説すればするほどに緊迫感が高まって緩むことがありません。

なんかねぇ、意外と見応えあって、骨の芯まで痺れるような映画でしたヨ。ストーリーに関しては、まぁ日経に連載されてた渡辺淳一作品という事からも雰囲気は想像つくわけなんですけど、正直やっぱりオヤジ臭は否めませんでした(笑)。女性心理も繊細に描いてはいますけど、主人公の冬香も美人検事にしても基本的には男の願望、欲望が生みだした女性像って感じがしちゃうんですよね。かといって渡辺淳一さんに女性作家のようなセンスを期待しても仕方ないんでこの骨太の官能ラブストーリーを堪能しちゃったほうがいいのかもしれません。でも、美人検事のハセキョーはちょっと色気だしすぎですよね。画的には華もあって映えてましたけど、法廷であんなセクシーぶりぶりでいいんでしょうか?(笑)

クライマックスでは殺人罪を適用した検察側と嘱託殺人で決着させたい被告側の激しい攻防が大きなヤマ場となるんですけど、ココでの村尾演じるトヨエツに熱演はトリハダものでした。さらに上には上がいるもんです。傍聴席に富司純子さんがずっと座っているんですけど、彼女の役が誰なのかはココまで描かれてなくて、証言台に立って初めてわかるんです。まぁ実生活同様に冬香の母親役なわけですが、この証言する場面だけで富司純子さんは主演級ともいえる存在感を放つんです。さすが大女優と唸るくらいホントに圧巻でした。あの場面では娘である寺島しのぶさんとの女優としての対決と母娘の強い愛情が感じられたんですよね。トヨエツの「選ばれた殺人者」にグっときて、富司純子さん演じる母の想いに思わず涙腺が緩んでしまったのでした。

濡れ場の話題ばかりが先行して、まぁそれもこの作品の魅力ではあるのでいいんですけど、刻々と描かれる人間ドラマ、そして何より実力申し分ないキャストたちの熱演が素晴らしく魅力的な作品でした。