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987bb842.jpg当初は特に観たいと思っていた作品じゃなかったんですよね。というよりどんな内容なのかも知らなかったんです。「人生は、奇跡の詩」を観にシャンテ・シネに行ったときに予告編を観てその内容を知りとても興味が沸いたのでした。この作品もあの「9.11同時多発テロ事件」に関連した実話の基づく作品です。

出演はその他に、ファルハド・ハールーン、リズワーン・アフマド、ワカール・スィッディーキー、シャーヒド・イクバル

+++ちょいあらすじ
パキスタン系英国人のアシフはパキスタンで結婚式を行うことになり友人のローヘル、シャフィク、ムニールも式に招待されパキスタンへ向かう。初めて訪れるパキスタンに気分も高揚する彼らは隣国アフガニスタンの実情をこの目で見ようと国境を越えていった。しかし、その直後、米軍の空爆が始まった・・・
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先日、WOWOWで「9.11への道」というドラマを観ました。これは1993年2月に起きたワールドトレードセンター爆破事件から9.11同時多発テロ事件に至るまでの過程を各情報機関やマスコミが調査・取材したものを積み上げ構成し脚色したドキュメンタリー風の再現ドラマです。このドラマでは主にアメリカ政府の動きに焦点を当てテロの兆候を掴んでいながらも9.11同時多発テロを防げなかったという事実に迫るのですが、その過程では9.11以前に既にビンラディンをテロ組織タリバンの首謀者としてマークし敵対している北部同盟に水面下で支援する様子も描かれています。

そしてこの「グアンタナモ」では、たまたま結婚式のためにパキスタンに滞在していた若者たちが隣国アフガニスタンを心配し現状を知っておこうとボランティア精神で向かった矢先にアメリカによる対テロ戦争の戦火に巻き込まれ、さらに米軍らによる誤解で捕らわれてしまい、さらに悪名高いキューバ・グアンタナモにある米軍基地内で地獄のような日々を体験した事実を告発し描いているわけですが、直近で観たこともあって私の中では続編のように見事に繋がっていく二作品なのです。

所々に当事者のインタビュー映像を挟み込みながら、ドキュメンタリー風に証言に基づき構成した再現ドラマで真実を描き出す実話に基づいたストーリーです。無実の若者たちがテロリストの濡れ衣を着せられてしまう過程の根本は「それでも僕はやってない」と同じ匂いを感じます。まともな裁判さえ受けさせてもらえず、でっち上げの翔子をもとに取り調べられる様子、その非人道的さは比べモノにならないくらい酷い有り様ですね。

この作品は不当に拘束され収監された若者たちの視点という一方的な側面のみで描いてはいるものの、主観的な表現は避けられ証言から得た事実を積み上げていくという姿勢にはとても好感を持ちました。また、アメリカの攻撃を受けているアラブ人側の視点で描いているという点でも画期的な作品じゃないかと思います。米軍側の言い分は排除されてるけどほぼ100%疑う余地はないでしょうね。チェイニー国防庁長官は適切な対応してるなんて言ってましたけど、イラク戦争時でも判明した非道な捕虜の扱いなどから考えても真実味は高いと思いますヨ。

自国民の人権にはめちゃくちゃ神経尖らせて、罪を犯したのが明白な在日米軍の兵士でさえも不平等な日米地位協定を盾にして引き渡そうとしないくせに、他国の善良な市民に対するこの仕打ち彼らの傲慢さは何なんでしょう?アメリカなんて日頃から人権問題を重視して中国などをえらく批判してるくせに、米軍の内部で行われているこの非人道的な拷問や虐待は許し難いものがあります。法や人権など全く存在せず、勝手に問答無用に捏造した証拠を既成事実として無実の一般市民をテロリストに仕立てあげいく様子には怒りが沸々とこみ上げてくるのでした。