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3cf682b3.jpg「Deep Love アユの物語」で日本におけるケータイ小説の先駆け的存在となったYoshiの「Dear Friends リナ&マキ」が原作。「Deep Love」は私も口コミで知って読んでみて、号泣しちゃいました。結局「パオの物語」まで本も買ってしまったのですが、決してYoshi作品ファンではないんですよね。好きか嫌いかでいえば好きじゃないんですよ、これが。書評でもかなり批判されてたように文学的には全然ダメだと私も思います。でもその一方でティーエンエイジャーの心を鷲掴みにしてるのも事実なんですよね。ハッキリ言って内容には全く期待してませんでしたが「間宮兄弟」の北川景子さんと朝ドラ「ファイト」で主役を演じた本仮屋ユイカさんのW主演作であることを頼りに観に行ってきました。

出演はその他に、黄川田将也、通山愛里、佐々木麻緒、松嶋初音、根岸季衣、大谷直子、宮崎美子、大杉漣

+++ちょいあらすじ
家庭を顧みない父親と過保護な母親のもとで育った一人娘の高校生・リナ。モデルとして活躍するほど完璧なルックスの彼女は周囲から羨望の眼差しで見られていたが、反抗的で傲慢な性格ゆえに親友といえるような友達もいず、また彼女自身も必要とせず刹那的な日々を過ごしていた。そんなある日、リナがクラブで踊っていたときに突然気を失って倒れてしまう・・・
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別に上から見下ろして言うわけじゃないけど、うーん、やっぱりこんなもんだろうね、という感じでしょうか。正直なことを言えば「幸福な食卓」の二度目を観に行ったほうがかなり充実感は得られたと思いますが、今週末公開の別の作品のチケット入手とか用事もいろいろあったし、そもそもタダ券で観たので、まぁそれは気にしないことにしときまふ(笑)

予告編でもキャッチコピーとして使われている「友達なんか必要ない。必要なときにだけ利用するもの」というこのセリフからもわかるように物語のメインテーマは友達。そしてその友情を盛り上げる小道具が深刻な難病。なんかさぁ、イヤぁな予感がぁ(汗)。原作は未読ですけど確か「Deep Love」を読んだ読者からのメールや手紙からモチーフを得たんじゃなかったっけ?違ってたらゴメンナサイ。つまりこの映画は友情モノであり難病モノでもあるわけなんだけど、実はこの場合どれだけ難病を真剣に描けるかがポイントなんですよね。これで失敗してる例は韓国映画に多々アリ(笑)。で、案の定この映画の描写はテキトー過ぎます。病気に関する知識がない女子高生あたりなら感動を誘えるでしょうけど、新聞やTVで見聞きする程度の常識を持っている方にはかなり違和感があることでしょう。難病を使って感動を誘いたいのならもっと真摯に描いてほしいといつも願ってるのですが、この作品としてはたぶん悲劇的な要素としてしか捉えてないんでしょうね。とにかくテキトー過ぎて呆れてしまいました。

リアリティと共感。この手のドラマではこの2つがハマれるかどうか重要なポイントだと思ってるんだけど、リアリティの欠如はちょっと致命的かな?前述の通り、リアリティを気にせず観れた人は感動を得られるんじゃないでしょうか。実際、女子高生たちの何人かすすり泣きしちゃってましたからね。この映画、ラストのほうでの大事なシーンで大失敗をしています。たぶん気付かない人もいるでしょうけど、私は経験があるからすぐに思っちゃいました。「階段でしか行くことが出来ない屋上に車椅子のままでどーやって来たわけ?」って。こんなのね特別な知識なんか無くたってちょっと考えればわかることなんですよね。それを平然と描いてしまう雑さがイヤ。この映画にはそういう雑なところがいっぱい感じられるんです。リンパ節のほうは化学療法だったんだよね?そしたらその後のは保存治療でもいけたんじゃないの?他にも一般的に児童が入院する場合は子供用の病棟、病室に入れるんだと思うんですけどどう?そりゃ例外はあるかもしれないけど、私は小さい子供が大人の病室に入院してるのは実体験でもドラマでもドキュメンタリーでも記憶にないカナ?

とまぁ、いろいろ批判めいたことを書いておきながらこんなことを言うのは意外かもしれませんが、それでも微妙に涙腺が緩みかけた場面もちらほらあったんですよ、ホント(笑)。特にマキが子供の頃の話をしたあたりや、リナがヨウスケに勇気をだして真実を見せたところとか、グっときましたね。でもところどころいい感じで感情の波が来そうなところで、それが続かなくて逆に気持ちが引いちゃうとこが多すぎて、どうしようもないんです。原作モノだから難しいとこではあるけど、学校や夜の街、クラブとか他にいろいろ高校生の青春ドラマらしステージはたくさんあるだろし、もっと広いフィールドで友情を描いて欲しかったデス。難病もこうしつこく重ねてきた上に丁寧さがないと弄んでるように思えちゃうんですよね。私の友人でも難病で22歳の若さで他界した男の子がいるんです。最後の5年くらいはずっとベッドの上で呼吸器に繋がれてました。でもそれでも彼は通信教育で勉強したりパソコン操ったりとあくまでも前向きだったんですよ。そういう現実を知ってる者としては、この程度のドラマで感動したとかいい映画だったなんてお世辞でも言いたくないんですね。個人的な思いとして難病やそれに関わる死を小手先で描いてほしくなくって、どうしても厳しい目線になってしまうのでした。スミマセン。

数年後のラストシーン。あの豪華な個室はリナが用意してくれたのかなぁとココでも気になりつつ、リナの人生に一筋の光が見えたのにはちょっと救われた思い。出来ればあの場面に両親の笑顔もあればもっと気持ちよかったのになァ。