アカデミー賞外国語映画賞受賞作です。出来れば受賞が決まる前に観ておきたかった作品なんですけど、受賞したおかげで私のホームシネコンでも上映してくれたわけなのでとっても感謝なのですが、そもそもこんなに素晴らしい作品に大手シネコンが手を挙げないというのはどういう事なの?出演はその他に、マルティナ・ゲデック、セバスチャン・コッホ、ウルリッヒ・トゥクール、トマス・ティーマ、ハンス=ウーヴェ・バウアー、フォルカー・クライネル、マティアス・ブレンナー
+++ちょいあらすじ
1984年の冷戦下の東ドイツ・ベルリン。国家保安省(シュタージ)局員のヴィースラーは劇作家のドライマンと恋人で舞台女優がクリスタが反体制的である証拠を掴む仕事を命じられる。しかしその裏には大臣の私的な思惑があり、国家に忠実で優秀なヴィースラーは盗聴作業の過程で二人の自由な生き方に触れ、いつしか自分の仕事やこの国の体制、そして自身の人生そののもに疑問を感じ始めていくのだった・・・
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コレは評判通りッ、素晴らしかったです。終盤の約40分、絶望と希望が入り交じり思わず息を呑む展開、そして最後に訪れる感動、さすがオスカー受賞作ですね、看板に逸話りなしでしたヨ。二日続いて泣ける映画に出会えたのはいつ以来かな?
一見すると娯楽色のサスペンスドラマのような雰囲気を持ってはいるけど、この物語の持つ緊張感や怖さはいわゆるサスペンスとはちょっと一味違った空気ですよ。それはこの作品が実際に旧東ドイツに存在した国家保安省(シュタージ)による抑圧された密告社会の実態を描いた史実的なヒューマンドラマだからなのでしょう。冷戦時代の共産主義体制下の旧東側諸国を舞台にしたドラマって観た記憶がほとんどない上に、実際の知識としてもベルリンの壁崩壊やプラハの春といった体制崩壊のニュース以後の僅かな事しか知りませんから、そういう意味でも歴史モノとしてもとても興味深いものがある作品でした。
冒頭の尋問のシーン。1984年の旧体制下の東ドイツの姿に何故か現在の日本の警察の姿が重なってしまいます。阿倍総理や石原都知事って最終的にはこういう社会を理想としてるのかな?ってふとそんな事まで思ってしまうくらい、思想や言論を強制する抑制する恐ろしさをこの僅かながらの場面から感じとれます。国家を批判するような思想は徹底的に弾圧され、特に自由な表現を目指す芸術家たちの多くは要注意人物としてこの社会を支配する中枢である国家保安省(シュタージ)によって秘密裏に監視され翻弄されていくのです。この物語の主人公・ヴィースラーはシュタージでも優秀な局員であり、任務と社会的使命感から反体制的な疑いのある劇作家・ドライマンと恋人の舞台女優・クリスタの監視を始めます。しかしヴィースラーはその作業の中で自由に生きる彼らの姿に触れ次第に魅了されていき、自分の職責と新たに芽生え始めた感情の間で葛藤していくのです。
劇中の抑圧された社会と同様な重苦しい雰囲気に客席も包まれていく中でヴィースラーの心の変化が一筋の希望の光となってどんよりした心の闇に差し込んできます。ヴィースラーはまるで暗黒面の中で清らかさを取り戻していくようなそんな存在に思えてなりません。
観賞するにあたってはオスカーを獲った作品だからいいハズなんて先入観はこれっぽちも持っていませんでした。私の場合、どちらかというとそういう肩書きはかえって警戒してマイナスだったりもすることもありますし、あくまでもトレーラーを観たときの印象を大切にして観に行ってきたのですが、コレは期待以上の作品でしたヨ。ワタシ的には「ディパーテッド」よりもずっとずっと心揺さぶられちゃいましたもん。
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コレは評判通りッ、素晴らしかったです。終盤の約40分、絶望と希望が入り交じり思わず息を呑む展開、そして最後に訪れる感動、さすがオスカー受賞作ですね、看板に逸話りなしでしたヨ。二日続いて泣ける映画に出会えたのはいつ以来かな?
一見すると娯楽色のサスペンスドラマのような雰囲気を持ってはいるけど、この物語の持つ緊張感や怖さはいわゆるサスペンスとはちょっと一味違った空気ですよ。それはこの作品が実際に旧東ドイツに存在した国家保安省(シュタージ)による抑圧された密告社会の実態を描いた史実的なヒューマンドラマだからなのでしょう。冷戦時代の共産主義体制下の旧東側諸国を舞台にしたドラマって観た記憶がほとんどない上に、実際の知識としてもベルリンの壁崩壊やプラハの春といった体制崩壊のニュース以後の僅かな事しか知りませんから、そういう意味でも歴史モノとしてもとても興味深いものがある作品でした。
冒頭の尋問のシーン。1984年の旧体制下の東ドイツの姿に何故か現在の日本の警察の姿が重なってしまいます。阿倍総理や石原都知事って最終的にはこういう社会を理想としてるのかな?ってふとそんな事まで思ってしまうくらい、思想や言論を強制する抑制する恐ろしさをこの僅かながらの場面から感じとれます。国家を批判するような思想は徹底的に弾圧され、特に自由な表現を目指す芸術家たちの多くは要注意人物としてこの社会を支配する中枢である国家保安省(シュタージ)によって秘密裏に監視され翻弄されていくのです。この物語の主人公・ヴィースラーはシュタージでも優秀な局員であり、任務と社会的使命感から反体制的な疑いのある劇作家・ドライマンと恋人の舞台女優・クリスタの監視を始めます。しかしヴィースラーはその作業の中で自由に生きる彼らの姿に触れ次第に魅了されていき、自分の職責と新たに芽生え始めた感情の間で葛藤していくのです。
劇中の抑圧された社会と同様な重苦しい雰囲気に客席も包まれていく中でヴィースラーの心の変化が一筋の希望の光となってどんよりした心の闇に差し込んできます。ヴィースラーはまるで暗黒面の中で清らかさを取り戻していくようなそんな存在に思えてなりません。
観賞するにあたってはオスカーを獲った作品だからいいハズなんて先入観はこれっぽちも持っていませんでした。私の場合、どちらかというとそういう肩書きはかえって警戒してマイナスだったりもすることもありますし、あくまでもトレーラーを観たときの印象を大切にして観に行ってきたのですが、コレは期待以上の作品でしたヨ。ワタシ的には「ディパーテッド」よりもずっとずっと心揺さぶられちゃいましたもん。
予想以上に静かに淡々と進行する物語で、
それでも知らず知らずに引き込まれていく
魅力がある作品だったのですが・・・
なによりも、ラストのあのグワーっと
湧き上がってくる感動のために、この物語は
向けられていたんだなあという気がして
なりませんでした。
意識もしてないのに、自然にバーっと涙が
垂れてきて止められなかったですよ(泣)。
ホントに素晴らしい作品でした。