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bb30b27a.予告編の雰囲気では重苦しそうな感じで「ルワンダ」系の話なのかなぁと勝手に思い込んでみました。なんにしても近年アフリカを舞台にした作品、それも良いものが目立ちますよね。時代としてそういう流れがあるのかな?映画の宣伝自体は少なくて地味目な印象だったんですけど、主演のフォレスト・ウィテカーがオスカーを獲得したことで日本では注目が高まったのはヨカッタんじゃないかな?私も観る上では多少は期待感高まりましたもんね。

出演はその他に、ジェームズ・マカヴォイ、ケリー・ワシントン、ジリアン・アンダーソン、サイモン・マクバーニー、デヴィッド・オイェロウォ

+++ちょいあらすじ
1971年。スコットランドの医学校を卒業したニコラス・ギャリガンはウガンダにある診療所で働く決意をする。彼がウガンダを訪れたのは軍事クーデターによりオボテ政権が倒れイギリスの支援を受けたイディ・アミンが、新ウガンダ大統領の座に就任した直後のことで、国民は高揚感に溢れていた・・・
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序盤、主人公の青年医師ニコラスがウガンダへとやってくるとき、とてもノリのいいアフリカンミュージックが流れてくるし、恐怖政治で国民を虐殺したと言われるイディ・アミン大統領もとっても陽気で人が好さそうな人物で、これが重苦しい社会派サスペンスなんていうのは思いこみだったのかなぁと、まさにニコラス同様にあっさりと私もアミン大統領に騙されちゃってるんですよね。恐るべしアミン大統領の二面性です。まさかあの朗らかで人望に熱い人柄の裏側に全く別の顔、狂気に満ちた人格を秘めていたなんて、史実を知らなければなかなか想像出来ないことでしょう。そんな大統領の懐にどっぷり入り込んでしまったニコラスが大統領の本性に気付いたときには、まさに時すでに遅しで、物語はどんどん重苦しさを深めていき暗黒面へと突き進んで行きます。

映画の冒頭で、実在の人物、実際あった出来事を元に描いているという説明があるんだけど、この物語での平凡な青年医師ニコラスの身の回りに起きる出来事があまりにディープで混沌としていて破滅的だったりするもんだから、逆に見応えがあり過ぎちゃってリアルさを感じられなくなってきちゃいました。いい意味でとても上手く出来すぎちゃってるんですよね、きっと。で、観賞前は社会派サスペンス作品として私は捉えていたんだけど、実際観てると何か違うんですよね、社会派という感じではないような気がする。ニコラスの目線で描かれているのは当時のウガンダ社会ではなくて恐怖政治を強いて悪魔と化していくアミン大統領そのものの姿なんですよね。普通、アフリカを舞台にしたこの手の社会派作品ならカタルシスやメッセージ性が感じ取れるもんだけど、この物語にはあまりに希望が持てなさすぎでかなりしんどかったです。巨大な権力者の恐ろしさをまざまざと見せつけられた気分です。

フォレスト・ウィッテカーが演じた独裁者アミン大統領の時の権力者としての存在感と孤独感、光と影のコントラストは素晴らしくて、オスカーにも思わず納得デス。フォレスト・ウィッテカーがキャスティングされたのは実際のアミン大統領にそっくりだったかららしいですけど、確かにエンドロールの映像観ると雰囲気かなり似てましたね。フォレスト・ウィッテカーといえば私が真っ先に思い出すのが何故か「ハスラー2」なんです。あの時の役もある意味彼のキャラクターを生かしたような二面性を持っていたんだけど、あのキャラには誰もが思わず気を許してしまうような雰囲気があるのかもしれませんね。

蛇足でついでに書いておくと「アミン」といえば「パンプキパイとシナモンティ♪」を思い出しちゃう私です。誰か一人くらいわかってくれれば嬉しいな(笑)。