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730d6acd.jpg話題の大作という事で言えば「ディパーテッド」より断然この作品ッ。近年、アフリカを舞台にした社会派系の話題作が数多く公開されてますが、この作品もそんな中の1つとして位置付けることは出来るでしょう。方向性としてはハリウッドの超がつく娯楽大作ではあるけど、物語の背景にあるのはアフリカに歴然と存在するある重い現実問題なのです。

出演はその他に、ジェニファー・コネリー、ジャイモン・フンスー、マイケル・シーン、アーノルド・ヴォスルー、カギソ・クイパーズ、デヴィッド・ヘアウッド、ベイジル・ウォレス、ンタレ・ムワイン、スティーヴン・コリンズ
監督: エドワード・ズウィック

+++ちょいあらすじ
1990年代後半のアフリカ、シエラレオネ。ダイヤの密売人ダニー・アーチャーは巨大なピンク・ダイヤを隠し持つソロモンの存在を知る。ダニーは不正なダイヤ取引の真相を探るアメリカ人ジャーナリストのマディーの協力を得てソロモンがダイヤを隠した採掘場へと向かう・・・
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私としてはこの手のハリウッド映画には珍しく過大な期待をしてたんすけどォォォ、いやぁスゴイのなんの、あっという間の143分でした。レオくんはこれでようやく「タイタニック」越えが出来たんじゃないかな?だって、私、レオくんの映画で泣けたのは「タイタニック」以来なんだもん(汗)。

現実に存在する根深い社会問題を物語の背景にしてはあるけど、あくまでもフィクションの娯楽サスペンスという考えで楽しんで観る姿勢でいたんですけど、それがかえって劇中で描かれている現実問題の重さを際立たせていくように思えちゃいました。ダイヤモンドを起因とする争いが貧困と暴力を招き、善良な人々までも死に追いつめられ、その殺し合いには年端もいかない少年たちが兵士として教育され利用されているという悲しい現実。少年兵の存在はニュースなどで知ってはいても、映像でこうも生々しく見せつけられるとかなり衝撃的ですね。まぁそれゆえに父ソロモンと息子ディアのドラマはかなりの緊張感と感動を与えてくれるのかもしれません。

この物語の巧さはまず主要人物の設定にあるような気がするんですよね。レオナルド・ディカプリオの演じた武器を売りつけ紛争ダイヤで金儲けする元傭兵、ジェニファー・コネリが演じたダイヤモンド取引の暗部を暴こうとする女性ジャーナリスト、そしてジャイモン・フンスーが演じた紛争に巻き込まれてしまう西アフリカのメンデ人という立場の全く異なる3人の視点や感情を激しく交錯させていくことで、物語そのものもに重層的な観点をもたらすことにつながっています。

それにしても、宝石や石油といった莫大な富を生む資源がある場所ほど争いが絶えないというのは必然なのかもしれないけどあまりに虚しい現実ですよね。アフリカ人の流した血で染まったというアフリカの大地。それと同様にダイヤモンドのあの眩い輝きの裏側にも多くの尊い命が犠牲になってるのかと思うと、多少なりとも考えなければいけないのかな?という気持ちにさせられちゃいます。環境問題や自然破壊問題もそうだけど、それなりに先進国と言われる国で生活している人間達がやらなければならない責任というのは絶対にあるんじゃないかな?

基本的にはは派手なアクション・サスペンス映画なんだけど、政治、内戦、紛争、貧困、難民といったアフリカを取り巻くシビアな現実の存在がこの物語に常にグローバルな社会性を持たせているような気がします。この作品は娯楽性の高さがあるからこそ内包してる社会的告発メッセージがズシーンと観る者の心にのしかかってくるのかもしれませんね。