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1a536b90.jpg堤幸彦監督の作品って相性がいいって感じでもなかったので暇だったら観に行こうかなぁ、くらいの気持ちでいたんだけど、なにげに見ていたTVでこの映画を紹介していて、それがかなり荒唐無稽なおバカっぽい内容だったので印象がガラリと変わってしまいました。コメンテーターでいた精神科医の名越さんが五月病予防にも最適なおバカ映画と言っていたのでそれを信じて観に行ってきました。

出演者はその他に、宮藤官九郎、黒木メイサ、竹内力、大倉孝二、六平直政、杉本彩、遠藤憲一、前田愛、津川雅彦、本田博太郎、谷口高史、船木誠勝s

+++ちょいあらすじ
徳川幕府、三代将軍家光の時代。この世にはオリハルコンと呼ばれる想像を絶するパワーを秘めた地球外金属で作られた三種の神器が存在した。その神器3つを手にしたものは凄まじい力が手に入ると言い伝えられ、その1つ大帝の剣を持つ万源九郎は残り2つの神器を求めて旅を続けていた。そして源九郎はその道中で豊臣の血を引くがゆえに命を狙われる娘・舞に出会う・・・
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うーんと、私が期待してたのとはちょっと違ったゾ?私が勝手に期待してただけなんだろうけど爆笑するようなおバカ映画って感じじゃなくて、けっこうお金もたっぷりかかったスペクタクルなSF時代劇。なんとなく東映が東宝の「どろろ」に対抗して作ったのかなぁなんて勘ぐりたくなるような出来映えの作品です。

序盤から前半にかけて、江守徹さんの語り口と共に描かれていく荒唐無稽な世界観にはかなりワクワク。ずっぽり引き込まれちゃっていい感じ。だって徳川家光がどうとか豊臣の残党がどうとかの時代劇なところに、オリハルコンから生みだされたという三種の神器にまつわる伝説がでてくるかと思えば、今度は唐突に宇宙戦争や地球外生命体ともういい感じに破天荒過ぎるでしょう。宇宙戦争のCGとかかなりダイナミックでお金かかってるなぁって感じでしたもんね。実はチープなB級テイストを期待してたとこもあるんだけど、このキャスティングで堤幸彦監督ならそんなわけにもいかないですよね。

ただこの荒唐無稽な要素がほぼ前半で出尽くしちゃう感じで、後半にサプライズな要素がほとんど見あたらなくなっちゃうんです。仕込まれてる小ネタの数々も中途半端でさほど笑えないんですよね。クドカンや大倉孝二さん、遠藤憲一さんらせっかくの個性的なキャラもあまり生かされてる感じがしなくてもったいないんですよね。後半はバトルシーンが続くんだけどその見せ場にかなり気合い入りすぎだったのかも。結局ダイナミックなアクションシーンで魅せていく妖怪退治のヒーロー物のような展開に終始しちゃいます。ドラマに動きが少なく中だるみしてやや集中力を失いかけてしまいましたが、さすがに杉本彩さん演じるくのいちと源九郎のお風呂での全裸対決はセクシー&エロで目も覚めました(笑)。

阿部ちゃんが演じた万源九郎はいいキャラしててかなりハマリ役に思えたけど、一方のハセキョーのお姫様は口から吹き出す石攻撃あたりが精一杯って感じで結局ずっとお姫様なんですよね。せっかく綺麗どこのハセキョーなんだからギャップでもっと笑わせてほしかったなぁ。逆に女剣士?で登場してきた黒木メイサさんは意外性もあって格好良かったんだよねぇ。そういえば序盤に登場した前田愛さんがあれっきりというのかかなりもったいない使い方じゃない?遠藤憲一さんと竹内力さんなんて素顔がほとんど出てないんだけどヨカッタんでしょうか?(笑)。

原作モノだけに脚色し過ぎるわけにもいかないんでしょうけど、後半は三種の神器の争奪戦のようにして二転三転するようなドタバタ劇にしてほしかったかなぁ。堤幸彦監督にはもっとくだらなくおバカになってほしかったんだけど、なんだかんだと無難にまとまってしまった感じがします。映像的には面白かったし素晴らしく荒唐無稽な世界観のわりにはガツーンと突き抜けてくるものがなかったのがとても惜しまれるのでした。