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4e11fbc5.jpgジャニーズの「嵐」主演による青春映画と聞けば、アイドル映画?と思わなくもないんだけど、嵐といえば「硫黄島からの手紙」の二宮和也くん「ハチミツとクローバー」の櫻井翔くん「僕は妹に恋をする」の松本潤くんといったソロの俳優活動でも活躍しているメンバーがいるし、共演には香椎由宇さん、田畑智子さんと実力派の若手女優が顔を揃えてるしで、あとはアタリハズレの大きい犬童一心監督が吉と出てくれればきっといい作品になってるんじゃないかの期待です。


出演者は、二宮和也、相葉雅紀、大野智、櫻井翔、松本潤、香椎由宇、韓英恵、高橋真唯、菅井きん、志賀廣太郎、本田博太郎、田畑智子、松原智恵子

+++ちょいあらすじ
1963年、高度経済成長期の日本。東京の阿佐ヶ谷で暮らす漫画家の村岡栄介、歌手の井上章一、画家の下川圭、小説家の向井竜三の4人はひょんな事から知り合って、栄介の母親を入院させるためにある計画を実行する。その後、それぞれの目的もあり離ればなれになるものの、彼らは数ヶ月後に栄介のアパートで共同生活を始めるのだった・・・
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物語は1963年から始まり東京の阿佐ヶ谷を舞台に同じアパートの部屋で暮らす4人の若者の姿を描いていく青春群像劇。1963年といえば先日観たばかりの「東京タワー」で主人公のボクが生まれたのも1963年でしたね。東京での成功を夢見て地方から上京した芸術家を志す4人の若者たちは、いわばボクの先輩たちみたいなもなんだけどその日暮らしのようなだらけた生活になっちゃうのは今も昔も変わらないんですネ(笑)。

東京オリンピックを翌年に控えた高度経済成長期の真っ直中にある東京。オープンセットで再現された町並みはさすがにレトロ感たっぷりで臨場感にも溢れてます。アイドル映画と思えばなかなか凝った作品でよく出来ていると言えるんだけど、逆にノスタルジーな青春映画を期待しちゃうとやっぱり嵐の主演映画というのはちょっとビミョーなところカナ。

私は全く知らなかったけど1974年にNHKで放送された銀河テレビ小説の同名ドラマがオリジナルなんだそうですね。原作は故・永島慎二さんの「若者たち」で脚本を市川森一さんが務めています。中学生当時にドラマを見ていた犬童一心監督が強い影響を受けて念願かなっての映画化なんだそうですが、それでどうして嵐の主演作にしちゃったんだろと思ってたんだけど、この映画ってジャニーズのジェイ・ストーム制作だったと知ってなるほど納得ぅ。主演のキャスティングが監督の意向とは無関係にでも決まってしまうのであれば仕方ないというか、こういう条件下でも作っちゃうとこが犬童監督らしいなぁとも思えちゃいます。

やっぱりこの作品は主演の嵐に対する思いとかで感じ方がだいぶ左右されそうな気がします。ニーノの演技はさすがだし彼を物語の中心に据えたのは当然って感じなんだけど、相葉くん、大野くん、櫻井くんは最初から最後まで浮いた感じ。演技の上手い下手というより、キャラクターとしてフィットしてない感じなんです。みんながみんなして童顔というのもあるけど、普段のTVで見てるまんまで60年代に生きる若者達って感じには思えなかったんですよね。意外にも一番ムリがありそうに思えた松本潤くんが見事に米屋の勤労青年に変身していたのにはビックリでした。でもストーリー的にはほとんど出番のない脇役でストーリー的にもほとんど絡んでこなかったのもまた意外でしたけど、コレは撮影当時は「花より男子」とかの撮影で多忙だったとかそういうこと?(笑)

ワタシ的には物語の雰囲気はとてもいいんだけど、期待してたノスタルジーな青春像は感じられなかったのが残念でした。青春らしい焦燥感や挫折感とか苦悩がもっと深く描けていれば作品そのものもずっと色濃くなった気がするんだけど、物語の導入部分になってる母の病気もほったらかしだし、ストーリーが表層部分だけで流れて行ってしまったような気がします。前半はけっこう楽しんで観ていたんだけど、後半は展開に乏しく登場人物たちの成長もあまり感じられずでやや消化不良になっちゃった。

嵐って仲の良さそうな5人組だと思うんだけど、こういう映画で共演する場合ってチームワークの良さが生かされる反面、緊張感に欠けるってことはないのかな?4人がいつでも仲良しという設定がオリジナルと一緒なのかわからないんだけど、芸術家肌の若者が4人もいれば、時にはぶつかりあったり反発しあったりするもんじゃないかと思うんだけどなぁ。