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f8950f01.jpg最近あまりコミックを読んでいない私なんですが、奇遇にもこの原作は持っているんですヨ、原作ファンなんです。連載が始まったのは10年くらい前だし何で今頃になって映画化?とビックリでしたけど、やっぱり「のだめ」あたりのクラシックブームの流れとかあるのかな?企画として温めてはいたけど実現するチャンスがなかなか無かったとか?「のだめ」より古い作品だけど手塚治虫賞を受賞した当時は全国紙の書評に載るなどしてその独特な世界観が話題となったんです。だからお願いだから「のだめ」の二番煎じとは言わないであげてください。便乗は許しますから(笑)。

出演者はその他に、手塚理美、甲本雅裕、西島秀俊、貫地谷しほり、串田和美、浅野和之、キムラ緑子、岡田慶太、佐藤和也、安藤玉恵、柳英里沙、賀来賢人、相築あきこ、頭師佳孝、竹本泰蔵、モーガン・フィッシャー、三浦友理枝、吉田日出子、柄本明

+++ちょいあらすじ
浪人生の菊名和音(ワオ)は音楽大学を志望する受験生だが落ちこぼれで周囲からも合格は不安視されていた。そんなワオはある日13歳の少女うたと出会う。うたがワオの部屋のピアノを軽く弾き始めるとワオが今まで聴いたことのないような素敵な音色が奏でられあっという間にワオの心を魅了してしまった・・・
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ありがとォ!荻生田宏治監督、さそうあきら先生、成海璃子ちゃん、松山ケンイチ君。原作とは趣の異なるアレンジでしたけど、とっても素敵な映画版「神童」でした。ブラボー&スタンディングオベーションですッ。実は先週末公開の作品で私が一番観たかったのがコレなんだけど、作品的にも落ち着いた環境で観たかったので、二大アニメ大作のせいで子供たちで大混雑する土日のシネコンをあえて避けたんですよね。おかげさまでとても気分良く観賞できました。

序盤から成海璃子ちゃん演じる成瀬うたがピアノを弾くたびに心が揺さぶられてジーンときてウルウルしちゃうんですよね。涙腺の蛇口が緩みっぱなしでしたヨ。「ラ・ラ・ランラァ♪」うたのお父さんが作ったメロディがいつまでも耳に残って、観賞後のお手洗いでも無意識のうちに口ずさんでいる自分に気付いて恥ずかしくなっちゃいました(照)。

原作コミックのちょっと毒っぽくてシュールな雰囲気はあまり感じられず、登場人物のキャラも個性やアクの強さがマイルドになってましたね。原作の主人公・うたはもっと破天荒で豪傑なキャラだけど、成海璃子ちゃんのうたはとても繊細でナイーブで可憐な少女。男の子をグーで殴る場面はあるけどあの程度はまだ可愛いもんです。ワオも原作とはやっぱりイメージがちょっと違うし、うたのお母さんなんてもっとインテリで神経質な雰囲気なんですよね。

大雑把に言うとこの映画は原作から漫画っぽさを抜いて映画的な表現を重視した作風になってるという感じカナ?品良く折り目正しいぶんそつなくまとまってしまった感はあるけど、私はこれはこれでとてもヨカッタと思ってます。だって、漫画と違って実際に音楽が奏でられる映画なわけですから、それを生かさない手はないでしょう。13歳の天才ピアニスト少女と音大を目指す冴えない受験生のワオの心の触れあいと、亡き父を想い続けるうたの孤独や葛藤をクラシックの名曲の数々で彩りながら繊細に優しく包み込むように描いていく物語は原作とは一味も二味も違う瑞々しい爽やかさと透明感を伴いクライマックスに向かって昇華していきます。原作も個性的なタッチながらジーンと感動させられちゃう作品なんだけど、映画もそれとはまた違った感動があって、もう1つの「神童」を楽しませてもらったなぁという思いです。個人的な思い入れがかなり強い感想なのであまり参考にはならないかもしれませんが、私はこの作品がとっても気に入ってしまいました。

でもこの作品にとって何より幸運だったのはやっぱり成海璃子ちゃんの存在ではないでしょうか。彼女がいてくれたからこその作品といっても過言ではないかもしれません。「1リットルの涙」や「瑠璃の島」でも彼女の自然体な演技がとても魅力的でしたけど、彼女の素晴らしい存在感が主人公うたに生命を吹き込んでリアルな感情を与えてくれたように思います。今後も主演映画が続きますけどワタシ的にはかなり期待してますッ。