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55f511d2.jpgチャン・ツィイー主演作で映画公開にあたって彼女が来日キャンペーンしてたみたいだし、決してマイナー作品じゃないと思うんだけど、私がいつも行ってるシネコンで上映するにも関わらず何故か一度も劇場予告編を目にすることが出来ませんでした。予告をうってないという事はないと思うんだけど、おかげでどんな映画なのかさっぱり知らなかったけど、なんとなくタイトルやチラシの雰囲気から中国版「大奥」でさらにもっとスペクタクルな史劇を想像してみたんだけど、近からず遠からず?

出演はその他に、ダニエル・ウー、グォ・ヨウ、ジョウ・シュン、ホァン・シャオミン、リー・ビンビン、マー・チンウー、チン・ハイルー

+++ちょいあらすじ
唐の時代が終わりその後権力闘争による動乱が続く古代中国の五代十国時代。リーは皇帝である兄を殺して王位を奪いさらに甥にあたる皇太子ウールアンをも抹殺しようと画策する。王妃ワンは、義理の息子でありかつては想いを寄せていたウールアンを守るためにリーを新皇帝と認め彼に抱かれながらもその胸の奥では復讐を誓っていた・・・
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監督は先日観たばかりの「イノセントワールド -天下無賊-」のフォン・シャオガン監督だったんですね。演舞的な表現はこの監督のお好みなのかもしれません。豪華絢爛な宮廷を舞台に愛と欲望、陰謀渦巻く骨肉の争いを美しく華麗な演武&演舞を織り交ぜながら描く愛と欲望に満ちた復讐劇、宮廷サスペンスです。なんとなく人間模様とか取り巻く雰囲気がシェイクスピアの「ハムレット」を彷彿させるなぁと思いながら観てたんだけど、お家に帰ってから映画紹介記事とか読んでみたら実際にベースにしているらしいんですよね、ってホント?。

この映画を料理に例えるなら、ボリュームもたっぷりでとても豪華なステーキ。出来れば中華で例えたかったけど思いつかなかった(笑)。で、鉄板の上でジュウジュウとたてる音が食感をくすぐり、ナイフを入れるとスムーズに切れて柔らかくそれでいて肉汁がたっぷり滴り落ちてさらに食感を刺激し口に運んでみると、アレ?何だか味がしない。味がないわけじゃないけど味がよく分からない、そんな感じです。

映像的にはホント魅惑的で魅せられちゃいましたね。「ハムレット」を思い出すのも演舞や歌が織り込まれていることによって何となくオペラのような気品も漂ってきていい感じです。ただ、ストーリーがどうもなんか煮え切らないというかわかりにくいというか。ホントはもっと長編なのを端折ってるのかなぁと思うくらい展開に戸惑います。「女帝」というタイトルからしてチャン・ツィイー演じる王妃が主人公なんだと思ったら、皇太子ウールアンの視点と行ったり来たりでなんだか落ち着かない。さらに王妃の態度がくるくる豹変するのでアレレ?って唐突に振り回される感じがあるんですよね。それはつまり陛下や家臣、皇太子らが王妃に自らの運命を翻弄されていくのと一緒のことでそれがそもそもこのお話のキモでもあり醍醐味の部分だから仕方ないのかもしれないけど、掴めそうで掴めない王妃の人物像には感情移入が結局出来ず。自然ともう一人のヒロインを演じた「ウィンターソング」のジョウ・シュンに気持ちがいっちゃうんですよね。彼女やっぱり素敵な女優さんですね。

ジョウ・シュンが演じた娘はチンニーだったかな?皇太子ウールアンに恋する大臣の娘役で出演してるんだけど、彼女の存在感がとてもイイんです。どうせならウールアンとチンニーの話を軸にしてもヨカッタかもしれないと思えるくらい華を感じました。彼女の見せ場でもある「越人の詩」はとてもヨカッタなぁ、うっとりしちゃっただけにその後の展開も含めてあのシークエンスはかなり印象に残りましたね。ハラハラドキドキ緊張感たっぷりでまさにヤマ場でしたね。ダニエル・ウーも凛々しくて格好ヨカッタ。でも実は最初のほうではなんだか市川海老蔵さんとダブって見えちゃったんだよね(笑)。別に顔が似てるとかそんなんじゃ全然ないんだけど歌舞伎役者的な雰囲気が感じられたのと、いかにも色男なオーラが海老蔵さんを思い出させたのでしょう。

それなりに見応えがあって楽しめたんだけど、だからやっぱり腑に落ちないとこがとても気になるんですよね。結局あのラストシーンって誰の仕業なんですか???考えて眠れなくなるオチはやめてくださいッ。