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a6acba29.jpg乙一さんの原作はまだ一度も読んだことないんだけど映画化されたものはわりと好きだったりして相性の良さを感じてます。しかも今作は主演があの天才少女・成海璃子ちゃんとあってスゴク楽しみにしてました。

出演はその他に、片瀬那奈、石川伸一郎、高田延彦、羽田実加、坂田梨香子、中野英雄、古手川祐子、岩城滉一、八千草薫

+++ちょいあらすじ
内気な女子高生のリョウはある日公園を歩いていてどこかで着信音が鳴っているのに気付く。それはおもちゃの携帯電話だったがケイタイを持っていなかったこともあってか何となくそれが気に入ったリョウは家に持ち帰った。翌日、気分が悪くなったリョウが保健室で休んでいるとあの着信音が聞こえベッドのそばにはおもちゃの携帯電話が・・・
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この映画どこで観ようかなと思って調べてみたら、上映してるとこって少ないんですね。東京、神奈川で5カ所ずつで都心は渋谷のシネマGAGA!と池袋のシネマサンシャイン2カ所だけ。しかもシネマGAGA!はレイトショーだし池袋のシネマサンシャインは設備的にイマイチなので、今年4月にオープンしたワーナー・マイカル・シネマズ港北ニュータウンに行ってきました。距離はあるけど第三京浜使えば渋谷に行くのと時間は変わらないし一度行ってみたかったんですよね。ワーナー・マイカルでも平日はこんなに空いてるんだってくらい人がいなくてワタシ的には居心地良かったです。観光地や商業地のみなとみらいや川崎、横浜とは土地柄が違うんでしょうね。でもきっと土日は混むんだろうなぁ。

で、肝心の映画なんですが、やっぱり乙一さんの映画化作品との相性の良さは本物みたい。映画的には小粒だし大ヒットが呼べるような作品ではないでしょう。かといってミニシアター作品って感じでもないので、この公開規模は何となく妥当なような気もします。でもね、こういう物語ってとってもワタシ好みなんですよねぇ(嬉)。

乙一さんらしいファンタジー作品です。なんとなーくだけど、どことなーく韓国映画の「イルマーレ」を思い出しちゃうとこがあります。これもある種の「時越モノ」と言っていいのかもしれません。ファンタジーの要素がちょっと似てるんですよね。感動の度合いは「イルマーレ」のほうがダントツなんだけど、こちらには「イルマーレ」にはないテーマがあります。それは「心の再生」です。ファンタジーはそのテーマを物語の柱にするための基礎部分みたいなものかもしれません。

人付き合いが苦手で友達がいない女子高生リョウ。そんな彼女と頭の中の携帯でつながってしまうのは壊れた物を修理するのが得意で大好きで、さらに直した物を誰かにあげて喜んでもらえることが何より嬉しいという青年シンヤ。二人のテレパシーによる不思議な心の交流は自信を失っていたリョウの心を癒していき、彼女に以前のように明るく元気に生きる力を取り戻させます。それは二人の間で特に意識して行われていたわけではありません。携帯電話も持たずクラス内でも浮いた存在になってしまってるリョウ。シンヤもまた身体的なある事情を持ちながらも健気に日々を過ごしていました。そんな二人の心を時として呑み込んでしまいそうな孤独感や疎外感によって、彼らの心は強く結びつけられる事になったのかもしれません。

この手のファンタジーは苦手という人も多いでしょう。そういう方々にオススメする気はさらさらありませんが、この作品で好感を持ったのはファンタジーと言える荒唐無稽な要素はテレパシーの部分に絞っていて、他の部分でムリがなく都合のいい展開がされないとこなんですよね。しかもファンタジーは冒頭ですぐに描かれるので物語の世界観が始めから定まって受け入れやすかったです。実はこのテレパシーには時差という味付けがなされていてクライマックスの展開では大きな見せ場を演出してくれます。それで「イルマーレ」をちょっと思い出したりもしたんだけど、二人がもし出会ったらどうなるのかなぁ?と思いながらずっと観ていた私としてはかなり引き込まれる展開となって、もぉ涙ウルウル状態になってしまいました。あと、手話を知っていたのもちょっと大きいかな?

ストーリーは伏線を丁寧に張ってわかりやすくなってるぶん、先が読めやすいとこもあるので、あまり先読みしてると自分でつまらなくしちゃうかもしれません。なので先を急がず焦らず、物語の優しい時の流れに身を任せてると気持ち良く感情移入出来そう、とっても心温まるファンタジーです。当然ながらツッコミモードはダメ(笑)。