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437a4556.jpg竹内結子さんにとっては2年ぶりになる映画出演。ワタシ的には清純なお姫さまの竹内結子さんより予告編で見せているようなはっちゃっけた威勢のいいキャラのほうが合うんじゃないかなぁと思っていたのでわりと楽しみにしていた作品です。予告編はかなりノリが良くて痛快な印象なんだけど、果たして本編もそのテイストなのかはちょっと不安。でも子役の活躍が作品を盛り上げてくれる事は珍しくないので、じつわなにげに期待の作品なのでした。

出演はその他に、古田新太、谷山毅、ミムラ、鈴木砂羽、トミーズ雅、山本浩司、寺田農、松永京子、川村陽介、中山弟吾朗、白鳥あかね、岡田幸樹、須貝菜々子、矢野吉彦、温水洋一、伊勢谷友介、樹木希林、椎名桔平

+++ちょいあらすじ
不動産会社に勤める薫は、ある日ふと思い立ってたまっていた有給休暇をとり顔馴染みの釣り堀へと行った。薫はエサがつけられないという少女に付け方を教えながら話をしているうちに、ふと20年前の夏休みを思い出していた。それは父が会社を辞め母が家を出て行った数日後からの出来事。ヨーコという若くて綺麗な女性がご飯を作りにきたと言って突然家に現れ、薫はその破天荒さに戸惑いながらも次第に彼女の魅力に惹かれていった・・・
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これってジュブナイルなガーリームービーだったんですねぇ。少女時代のある夏の出来事を振り返るような物語というのは全然想像してなくて、冒頭で登場してくるのがミムラさんと伊勢谷友介という主演クラスなもんだから、もしかして劇場間違えてると一瞬疑ってしまいそうになってしまいました(笑)。ミムラさん演じる薫がふと振り返る20年ほど前の思い出の中に竹内結子さん演じるヨーコが登場してくるんです。なかなか出てこないからちょっとジレそうになったけど、彼女が出てきたからの一変して雰囲気はヨカッタですね。やっぱり彼女は演技が巧いんだと再確認です。

監督が誰とかほ全く気にすることなく、ずぅっと自然体で観ていられたのでは名匠・根岸吉太郎監督だからというよりも、映画的なオーソドックスな作り方が肌に合ったという感じかもしれません。期待通り子役が活躍、というか少女・薫の目線で描かれていくのはかなりツボ。そして物語の軸となる舞台が80年代の東京・国立市というのもワタシ的にはフィーリングがヨカッタのかも。だって私も80年代に東京の子供だった一人なんだもん。正確な年代設定はわからないけど、パックマンのテーブルゲーム、麦チョコ、ガンプラ、山口(三浦)百恵さんの新居、ドロップハンドルの自転車、抽選ゲーム付自販機、コーラは骨が溶けるという風評などなど、この時代を象徴するキーワードは確かに私の子供の頃の記憶と重なります。出来ればチェーリングやリリアンなんかも出してほしかったけど、根岸監督ではさすがにそこまでは思いつかなかったかな?80年代が舞台というのも根岸監督としては現代モノより自分のフィールドに近く作りやすかったのかもしれませんね。

竹内結子さんにしても、お暇さまキャラじゃないのに加えて、これは映画を観ていて気付いたんだけど80年代のカッ飛んでる女性というキャラなのが彼女にハマってた気がします。あの懐かしい太い眉毛にミョーに安心感を抱くんですよね。ロングのソバージュヘアやサブリナパンツでスポーツタイプのドイツ製高級自転車に颯爽と乗るカッコイイ姿や、とても自由奔放な彼女の生き方はそれまで母親の厳しいしつけに素直に従って育った薫にとってはまるで宇宙人のような得体の知れない存在だったかもしれません。そんな彼女が薫に教えてくれた、コーラ、自転車、清志郎は、薫を大人への階段の手前にある道に一歩を後押しするものだったのでしょう。薫がヨーコと過ごした日々ってきっと心のどこかに仕舞ってあっても一生忘れない思い出なのかもしれませんね。

ストーリーとしては派手なドラマがあるわけでもなくかといって淡々という感じでもないんだけど、とりとめのないような話に思えるのは、きっと誰もが少年少女時代に経験していく通過儀礼や殻を破って親から与えられる事はまた別の自分で見つけた自分らしさに気付き始める瞬間を紡いでいった物語だからなのかなって思うんですよね。「乳歯が抜ける」という誰もが経験する通り過ぎてしまえば何て事のない成長するにつれ忘れ去ってしまうような出来事、でもそんな出来事の積み重ねがあるからこそ、大人になった今の自分がいるんだ。そんな風に思わせてくれる作品でした。

サイドカーに犬・・・私も見てみたいっ!(笑)