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86dbc32f.jpgこんなに暑いのにまだ梅雨明け宣言してくれないなんて気象庁も融通が利かないなぁと八つ当たりしてみる(笑)。今日はル・シネマに「リトルチルドレン」を観に行きました。二日続けての渋谷、しかもほとんど同じ場所というのは変な感じだけど今週は予定が詰まってないので梯子は避けました。って言うかホントなら明日は秋田に飛んで横浜FC対カターニャを観戦するはずだったのにぃ(悔)。

出演はその他に、パトリック・ウィルソン、ジェニファー・コネリー、ジャッキー・アール・ヘイリー、ノア・エメリッヒ、グレッグ・エデルマン

+++ちょいあらすじ
郊外の住宅地で夫と娘ルーシーと暮らすサラ。裕福な家庭ではあったが平凡な毎日にうんざりしていたサラは、ある日公園で主婦仲間の憧れの的ブラッドに出会い主婦仲間たちとある賭けをし、そしてちょっとしたイタズラをしてしまいます。しかしその事をきっかけにサラに心に微妙な変化が訪れます。一方のブラッドは司法試験に2年連続で落ちたため、家計は妻キャシーにまかせきりで主夫同然の生活を送っていました。妻のキャシーはブラッドに優秀なキャリアを求めていたが、しかしそれはブラッドにとって次第に苦痛となっていった・・・
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リトルチルドレン。大人になりきれない大人って何気に他人事には思えなかったりするんですよね(焦)。でも私はこの人たちほどダメじゃないですッ、たぶん。(笑)

裕福な二組の家庭。それぞれの夫婦間で起きたちょっとした心のすれ違い、そして心の亀裂。毎日の生活の中で満たされない何かを感じていたそれぞれの家庭の主婦と主夫がふとしたきっかけで出会い、お互いの空虚感、心の隙間を埋めるように何かに惹かれ求め合っていく愛の姿を描いた群像劇です。

前半はライトなタッチでほのぼのと笑えもするロマンティックな話だったのに、後半になって主人公である二人の男女の関係が一線を越え、さらにもう一人、性犯罪で服役を終え町に帰ってきた男の存在によって、シリアスで重苦しい雰囲気へと様変わりしていきます。

全体的にとても小気味いい展開で物語に引き込まれていくのにそう時間はかかりませんでした。結果的にはいわゆるW不倫の話が軸になるわけなんだけど、それでも前半のサラとブラッドはドロドロしたものではなくシニカルな笑いもちりばめ、展開によってはラブコメにもなりそうな雰囲気だったんですよね。たぶんそれはケイト・ウィンスレットが演じた母親サラの存在が大きいんだとは思うけど、彼女のあの独特の雰囲気(体格など含めて(笑))がいかにも恋愛は卒業しちゃって育児に追われる日々のお母さんって感じでいいんですよね。普通のママ役が実はとってもお似合いなのかもしれません。働く夫のために自分の時間を犠牲にして家事や育児に勤しんでいたサラはある日夫のとんでもない姿を目撃し幻滅してしまいます。そんな時、サラの前に公園ママたちの憧れプロム・キングのブラッドが現れます。

パトリック・ウィルソン演じるブラッドは司法試験に2度落ちて3度目の試験のために浪人中で主夫状態。ジェニファー・コネリー演じる妻のキャシーは素晴らしい美貌の持ち主でありながら公共テレビでドキュメンタリーを制作し活躍するパーフェクトレディ。ブラッドは不甲斐ない自分の立場にコンプレックスを感じ、公園で出会ったサラに癒されていったのでしょう。

サラとブラッドはいきなり激しい恋に落ちたわけではなく、それぞれが持つ悩みに共感しあい心の隙間を埋め合うように親しくなっていきます。なので二人が合う時にはそばには常にそれぞれの子供ルーシーとアーロンがいて端から見ればそれはアットホームな付き合いにも見えるでしょう。お互い家庭を持つ身としては一線を越えるわけにもいかないんだけど、それはつまり子供をダシにして恋愛気分を楽しんでるような感じだったのかもしれませんね。プールで過ごすほんの数時間の出会いはサラたちにとっては息苦しい現実社会からの逃避だったのでしょう。

だけど、二人の感情が一線を越えてしまったとき、それは恋愛ごっこから背徳な不倫の愛へと様変わりしてしまうんですよねぇ。そうなると、それまでは子煩悩でいいパパとママだったのに、不倫の愛に溺れ自分の欲望のままに走り始めると、この二人は親としても人間としてもダメダメになっていっちゃうんですよ。さらに登場してくるロニーもかなりダメダメで一瞬でも同情しちゃったのが恥ずかしいくらい。さらにロニーに執着するブラッドの友人で元警官のラリーもかなりダメダメ、最初に戻ればサラの夫もダメだし、何だかダメダメな人だらけの群像劇と化していきます。たんなる不倫の話だけならさほどの事もないんだけど重層的に絡まり合ってくるいくつかのエピソードが物語をより深く混迷させていきます。

この物語が何を伝えたかったかを今振り返って考えてみると、たぶんそれは「刺激的なアンモラルな生き方に本当の幸せは存在しない。」という事なんじゃないかと思いました。サラとロニーがそれに気付いたのも大切なものを失い、または失いそうになったからこそなのでしょう。本当はそのもっと前に気付いて過ちを正さなければいけないのに、それが出来ないのはいわゆるリトルチルドレンの人間としての未熟さを物語っているのかもしれません。

そーいえば唯一きちんとしてたのがブラッドの妻キャシーなんだけど、あまりに完璧すぎる妻というのはかえって重荷だったりするんでしょうか?私はどうしてキャシーがサラのあの一言で不倫を直感出来たのか未だにわかりません。やっぱり私もまだまだ未熟のリトルチルドレンなのかも(焦)。