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76afdbf7.jpg子供向け映画なのに子供がほとんどいない客席ってどうよ?(笑)まぁお客さん自体が20人ちょいなんだけど夏休み中のファミリー映画でこういう環境だと落ち着いて観賞出来て助かりますぅ。今回は貯まりに貯まったTOHOシネマズのポイントで勝手に無料鑑賞キャンペーン中♪

公開以前の事だけどアミューズCQNに行ったときに配給会社の社員らしき方々とたまたまエレベーターで乗り合わせたんです。で、この映画の話をしてるのが普通にしてて聞こえちゃったんだけどスゴク自信作みたいに話してたので何気に期待してたのでした。

声の出演はその他に、なぎら健壱、ゴリ、冨沢風斗、横川貴大、松元環季、植松夏希

+++ちょいあらすじ
夏休みを目前にしたある日、康一は学校の帰り道で不思議な形をした大きな石を見つける。それを家に持ち帰って洗っていると何と中から小さな河童らしきものが現れた。康一がクゥと名付けた河童は人間の言葉を話し始め康一たち家族を驚かせるが、クゥを受け入れ家族だけの秘密にして一緒に暮らし始めるのだった・・・
+++

こういう作品が意外とアタリだったりするんだよねェと、ちょっとルンルン気分で観賞したら、これが、もォ、アタリどこじゃないですって、素晴らしい感動、号泣映画なんだもん。私にとってはさながら日本版「E.T」と言えるカモ?いくつか重なってくる要素もあって子供の時に体験したあの感動が再び違う形で甦ってくるようでした。

これは日本の伝統を受け継ぎそして現代に甦ったお伽噺と言えるでしょう。これこそ子供から大人まで楽しめるファンタジーアニメーションって感じがします。でも実際のとこ楽しめるのは小学生の中学年くらいからで幼児や低学年だとちょっと難しいかなと思えるとても深みのあるストーリーなんですよね。尺も138分と子供向けとしては長めの作品ですが、その分見応えがたっぷりとある珠玉の感動作でした。スミマセンけどディズニーもピクサーも目じゃない・・・って言ったら言い過ぎカナ?

というのも、この作品にはイジメや環境問題や様々な社会問題を通じて人間のエゴみたいなものを大胆に浮き上がらせている側面があるんですよね。ディズニーは悪人は悪人顔に描くけど、この作品は人間なら誰の心にも潜んでそうな俗悪な面を河童騒動を通じて表面化させ、それら綺麗事だけじゃ済まない部分からも逃げることなく堂々と正面から描いているんです。それは序盤の江戸時代のエピソードから既に盛り込まれていて、子供の目にはショッキングと思われるシーンがいきなり出てきた事には私もかなり驚かされました。あの江戸時代の役人の姿はおそらく河童騒動に沸き上がるマスコミ人やメディアに扇動された現代人たちの姿と重ねているのでしょう。クゥのお父さんに酷い仕打ちをした役人にも怒りを覚えましたが、それ以上にクゥとオッサンを追いかけ回そうとしてとんでもないことをしでかしてくれた車に乗った若者たちを私は絶対許しません。見つけたらグーで殴ってやりますッ。

少年・上原康一くんと河童・クゥの深い絆と友情、クゥを受け入れ康一を見守る上原家の家族愛、イジメに遭う同級生・菊池紗代子への淡い想い、そしてクゥと犬のオッサンの友情に至るまで、数々の感情を揺さぶるエピソードが私の心に涙の洪水を引き起こします。彼らの想いはまるで清らかに澄んだ清流のような純粋さで描かれる美しい風景と相まって大自然に抱かれているような安らかさ心地よさを感じます。特にクゥが泳ぐ姿にはあの宮崎駿さんが得意とする飛行シーンに匹敵するような爽快感がありました。

そしてそんなとても純粋で美しい想いや風景が、俗物的現代人たちとの対比によってより鮮明で強烈なコントラストをもたらし、物語は佳境に向かうに従って次第にシリアスさを増していくのです。終盤には子供向けとしてはちょっと意外にも思えるような悲しい出来事もありその衝撃に打ちのめされてしまう程でしたけど、康一くんと一緒にほろ苦く切ない気持ちを噛みしめながらも乗り越えて最後にとても素晴らしく爽やかな気持ちにさせてもらうことが出来ました。そうそう、そうなんです、あの妖怪さんも実は河童伝説の一種とも言われていたんですよね。

大人な私としてはファンタジーをベースにしながらも現実にあるような人間模様、社会問題が盛り込まれていてそれが絶妙なスパイスとなって、いわゆるリアリティとはちょっと違うんだけど、作品にこめられた真摯で切実な想いが胸にガンガン迫ってくる感じで揺さぶられまくったって感じです。

声の出演が誰とかは知らずに観たんだけど、康一くんの両親を私の好きな田中直樹さんと西田尚美さんが務めていたのはすぐわかって嬉しかったです。で、もって最後にゴリさんでしょう、あの役ピッタンコでしたよね。あの大木はやっぱりガジュマロの樹かな?期待はしてたけどこんなイイとは思ってみなかったです。私と同じ列で観ていた女性もハンカチが手放せなかったみたいです。私も今回は近くに他の人がいなかったので思いっきり泣けました。楽しくあり切なくもあり、そして爽やかな余韻を残すとても気持ちのいい作品でした。