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72d47257.jpg私にとっての11月の大本命映画といえば「三丁目の夕日」よりもこの「転々」。以前からとても待ち遠しかったんですが、混みそうな最初の3日はあえて避けてみました。実はチネチッタでも2週間遅れで公開されるんだけど、さすがにそこまでは待ちきれなくてアミューズCQNへゴーしちゃいました。

出演はその他に、小泉今日子、吉高由里子、岩松了、ふせえり、松重豊、鷲尾真知子、岸部一徳、広田レオナ、笹野高史

+++ちょいあらすじ
幼い頃に親に捨てられた竹村文哉は孤独で自堕落な生活を送り今は大学8年生。いつの間にか作ってしまった借金は84万円もあり、借金取りの福原に返済期限はあと3日と言い渡された。ところが期限前日になって福原は吉祥寺から霞が関までの散歩に付き合えばその報酬として100万年をやると提案してきた・・・
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期待してたこの脱力感はたまりませんッ。さすがに今回は原作モノということもあって「図鑑に載ってない虫」みたいにおバカでシュールって感じにはいかないけど、その分、人情劇な要素がたっぷりで三木監督流の小ネタ満載なロードムービーになってるんですよね。

なんだかんだとエピソードを投げっぱなしにしたまんまの演出は三木監督ならでは味わいです。どうでもいいような小ネタの数々がとても小気味良くヒットしていくのはある種の快感(笑)。「時効警察」でもお馴染みだった看板ネタや文字ネタはもちろんこの作品でも顕在です。駅の伝言板と「スナック時効」の看板には思わずニンマリしちゃいましたね。テンポが意外と普通だったので背景の細かいとこまで網羅出来なかったから、たぶん見逃してる小ネタがいくつもありそうな気がします。

大学8年生の文哉は借金返済のために取立屋の福原に付き合うことになった。それは吉祥寺から霞ヶ関までの散歩。その旅の先にあったのは擬似家族がもたらしてくれる温もりのある優しい時間。調布、吉祥寺、阿佐ヶ谷、新宿、隅田川、浅草、霞ヶ関。まるでリアル双六のように風まかせ運まかせのように思えた散歩には実は福原が自身の気持ちの整理するための思い出を巡る旅でもあったんですね。個性的な人たちに次々と出会っていくなかでは笑いを振りまきつつも福原は文哉に人生の大切な機微を伝えていくようにも感じられたし、浅草で疑似家族として過ごした生活は、捨て子の文哉が体験出来なかった幸せな家庭を味あわせる福原からの贈り物だったのかもしれません。

オダジョーの黄金コンビにベテラン三浦友和さんと、そしてそして私の大好きなキョン×2もいるんだからして、この顔ぶれが観れただけでも何だかとっても幸せ(笑)。「やじきた道中 てれすこ」の3人組もそうだったけど、熱演してるわけじゃなくとても自然体な雰囲気がそのままキャラクターとして立っているのが作品そのものの雰囲気になってたりするんですよね。そういえば笹野高史さんも松重さんも「やじきた道中 てれすこ」でも出演してるんですよねぇ。売れっ子ですね。フェイク妻・真紀子の姪っ子役の吉高由里子ちゃんは初めて観たけど、もしかしたら期待の新星?天然パワー炸裂で面白かったです。

TVドラマ「時効警察」のヒットですっかりメジャー監督入りしてしまったような三木聡監督ですが、いろんなことしつつも基本的な作品の方向性がぶれてないところが魅力ですよね。オダジョーの主演はもちろん岩松さん、ふせえりさんら三木作品では欠かせない存在も嬉しいかぎり。だいたい岩松さんふせえりさん松重さんのトリオなんて主人公や本筋には全くといっていいほど絡んでませんからね。それでいて、個性を発揮しちゃうんだから面白すぎですって。もぉ、崖の匂いって何ィ?そーいえばラムネにラムネを入れるのは私も子供の頃にやりました。もちろん同じ結果です(笑)。

そうそう、愛玉子(オーギョーチィと読みます。愛玉という植物から作られるゼリー状のスイーツ)はスーパーで売ってるのを食べたことあるけど、これがなかなかの美味というか、一般的なゼリーよりトロりとした食感がいいんですよね。劇中ではレモン味って言ってたけど私が食べたのはシロップみたいのがついてて、それをかけて食べるので甘酸っぱかったんですが、シロップ無しだとレモン味ってことなのかな?今度食べてみるときは最初にシロップ無しで食べてみよっと。

そんでもって、絶対出てくるハズと信じていた麻生久美子さん、やっぱりカメオありました!しかも粋な演出に思わず歓声あげちゃったし(照)。