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予告編は一度しか観てなくて、どんな作品なんだろうと調べてみると、実話をモチーフにしたロシア映画なんだそうですね。新聞に掲載された実話が基になっているそうです。実際好きな私は俄然観る気がましちゃいました。近頃はエンタメ系な作品ばかり続いていたので、久々にたっぷり感傷に浸ってみたいです。

出演はその他に、マリヤ・クズネツォーワ、ダーリヤ・レスニコーワ、ユーリイ・イツコーフ、ニコライ・レウトフ、デニス・モイセンコ、アンドレイ・イェリツァロフ、ポリーナ・ヴォロビエワ、オルガ・シュヴァロワ、ディマ・ゼムリエンコ、ルドルフ・クルド

+++ちょいあらすじ
ロシアの孤児院で暮らす6歳の少年ワーニャ。彼は幸運にも養子を探しに来たイタリア人夫妻に気に入られ引き取られることになった。孤児院から出て養子になることは子供たちにとっての貧しい現状から逃れられる希望であり夢であり、誰もがワーニャを羨ましがった。しかしある日、かつて院にいた友達の母親が突然現れたことで、ワーニャの心は大きく揺らぎ始めた・・・
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母と子の感動の再会に涙するような物語を単純に想像してしまっていたのは私が「母をたずねて三千里」を好きだからなのかな?とにかく、子供が主人公のファミリー映画なんて思ってたら痛い目に会いそうです。人身売買と賄賂が横行するロシアの過酷な現実とその中で生き抜いていく子供たちの姿が描かれています。

孤児院からいい家庭にもらわれていくことは、貧しく将来に希望も見いだせない生活から抜け出すことの出来る唯一のチャンス。養子を求めての来客に子供たちが一喜一憂する姿が彼らの置かれている現実を如実に現しているといえるでしょう。また、養子縁組を仲介することでマージンを得る実質人身売買といえる金儲け主義のブローカーの存在や、その恩恵で孤児院が運営出来ているという実情など、物語の背景にはロシアが抱えるシビアな社会問題が織り込まれていきます。

裕福なイタリア人夫婦の養子に決まった主人公のワーニャ。しかしかつて孤児院にいた友人の本当の母親が息子を訪ねてやってきたことから、ワーニャの心の中で何かが動き始めます。「本当のママに会ってみたい」。その強い思いは文字を読めなかった彼が母に会いたい一心で学び始めるまでに至らせ、ワーニャ自身を成長させていきます。

ちょっとは泣きを期待してたんだけど残念ながら泣けませんでした。でも心に刻まれるものは感じられたので観て良かったと思います。ドラマとしては素朴でやや古めかしい感じもなくはないですけど、資本主義経済へと大きく変貌したことによって生まれた貧困や負の一面など、私にとっては今まで知ることのなかったロシア社会のある一面と子供たちの姿がとても印象的な作品でした。