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1b401d7a.jpgベオウルフ。お話は知らなくても名前くらいは聞いたことある人も多いんじゃないでしょうか?神話・英雄伝好きな私としてはとっても楽しみな作品でした。

予告編を観てアンジェリーナ・ジョリーも随分と幅広い役を演じるんだなぁと思ったらなんとあのヌーディでデンジャラスビューティな魔物も何もみんな俳優じゃなくてCGだと知ってビックリ。もちろん加工はしてると思ってたけど合成くらいに思っていたんですよ。フルCG作品となるとワタシ的にはちょっと気がかりだったりもするんだけど・・・

出演はその他に、アンソニー・ホプキンス、ジョン・マルコヴィッチ、ロビン・ライト・ペン、ブレンダン・グリーソン、クリスピン・グローヴァー、アリソン・ローマン、アンジェリーナ・ジョリー

+++ちょいあらすじ
遙か昔。デンマークのある王国でフロースガール王がヘオロットと名付けた宮殿を築き宴を催していると怪物グレンデルが急襲し家臣たちを虐殺してしまう。フロースガール王はその後、宮殿を封鎖する共に宴や酒を禁止するが、そこへ伝説の勇者ベオウルフが吟遊詩人たちの噂を聞いて海を渡って駆けつけグレンデル退治を引き受けるのだった・・・
+++

予告編では実写とCGの合成のように思えたんだけど、本編で観るとやっぱりゲームCGのような映像でした。もしかしたら出演者の名前とかを知ってたばっかりに実写モノだと思って観に来てる方々もいらっしゃったんじゃないでしょうか?肌の質感とかホントにリアルでその表現力には驚きなんだけど、それはあくまでもCGとして観ればの話で、実写という観点だとやっぱり違和感が拭えないというか人物の演技力、特に表情の乏しさが気になっちゃうんですよね。

そんなわけもあって最初の20分くらいで実はこの映像がイヤになってきちゃったんですよ。クォリティの高さは感じつつも馴染めないというかワタシ的にはリアルに近い映像よりも部分的にCGアニメらしいとこがあってくれたほうが、受け入れやすかったりするんですよね。たぶん、3DCGゲームなどに映像に慣れ親しんでる方々には何の戸惑いもないんでしょうけど、私にはまだちょっと壁を感じるんです。お話よりももしかしたらこの映像が作品として好みの別れるとこだったりするかもしれませんね。

それでも主人公のベオウルフが登場してくるとさすがにストーリーがピンっ引き締まって、その頃には画にも慣れてきたのか、最初ほど違和感は気にならなくなってすっかりストーリーの面白さにどっぷり浸っていました。英文学の歴史上最古と言われる英雄叙事詩の神話的世界がスクリーンに甦るというのは「300 <スリーハンドレッド>」でも思ったことけど、やっぱりスゴイことだなって単純に思っちゃいましたね。あのJ・R・R・トールキンの「指輪物語」にも影響を与えたと言われるだけあって、まさにファンタジーの古典的名作で、ドラゴン、魔物、呪いの契約といった要素は今や定番中の定番とも言えるんだけど、この作品はその源流になってると思うと壮大な歴史の重みを感じなくもありません。

グレンデルの母を演じたアンジェリーナ・ジョリーはCGながらも美しさを感じたけど、フロースガール王役のアンソニー・ホプキンスには何故か全く気づけませんでした。さすがにご本人はあんなだらしないの体型じゃないよね?(笑)。