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a7204b8c.jpgもォ目眩がしそうなくらいの大混雑。ファーストデイに土曜日と2つの人気アニメ作品の公開初日が重なったゆえのこの状態なんでしょうね。気のせいか劇場内の酸素が薄イ。体調万全じゃないこともあってちょっとしんどいです。

公開を目前に控えて佐藤隆太くんがプロモーションで各局バラエティー番組に出まくってましたね。予告編を観てる限りでは青春おバカ映画って感じでしかなかったけど、佐藤くんのプロモーションで実はシリアスなテーマを内包してる事を知って俄然観たくなったのでした。

出演はその他に、 向井理、仲里依紗、宮川大輔、泉谷しげる、川岡大次郎、瀬川亮、西田征史、中谷竜(新沼雅人、小椋毅、久保麻衣子、フジタ “Jr” ハヤト

+++ちょいあらすじ
大学生の五十嵐良一は学園祭で見た学生プロレスに魅せられてプロレス研究会の門を叩いた。落ち目のプロレス研究会では大歓迎され五十嵐はマリリン仮面というリングネームをもらう。何でもメモする真面目な五十嵐だったが肝心の商店街でのデビュー戦で段取りをすっかり忘れてガチンコの勝負をしてしまう。しかし、それが思わず観客にウケてしまいプロレス研究会は活気付き、五十嵐も人気レスラーへとなっていった・・・
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笑わされたと思ったらその次にはもう泣かされてたりして、こういう緩急の巧な作品にはめっぽう弱くてそれこそ感泣です。

これもいわゆる難病モノといえそうなんだけど、あくまでも難病である主人公の青春として描かれているからこそ心に強く響いてくるんです。観客も含めて他人から見れば特殊な状況だけど主人公にとってはそれが当たり前の状況。それって実は日常と非日常の境目とちょっと似てるのかもしれませんね。主人公の辛く悲しい境遇ではなく前向きに生きようとしている姿に激しく心揺さぶられちゃいました。

劇中で描かれていた高次脳機能障害については以前にドキュメンタリーで見た事がありました。その時の私の印象はそれこそ劇中の奥寺くんと一緒でその深刻さをイマイチわかってなかったんですよね。それどころか迂闊にも身体が健康なだけまだ幸せなんじゃないの?と無責任なことを思ってしまったんです。「昨日までの記憶が無いのは生きてきたという実感も無いのと同じ」という主人公のセリフにはガツーンと打ちのめされちゃいました。渡辺謙さん主演の「明日の記憶」とも通ずるんだけど、記憶が出来ないということは人生の積み重ねが出来ないということなんでしょうね。「記憶には残って無くても体に残った傷跡を見ることで生きてきたことを実感出来る」という主人公のセリフは予告編でも使われていたけど、本編で耳にした時はズシーンと重みを感じる言葉でした。

この映画の小泉徳宏監督は「タイヨウのうた」の舞台挨拶での話を聞いていて、相性の良さを感じたのとこれからすごく活躍しそうな予感がしてた人なんだけど、少なくとも相性の良さは間違いないみたい。コメディのところはもうちょっとテンポとか頑張ってほしいなと思うけど、まだ若い新鋭の監督さんだけあって若者たちの姿や心を捉えるのが上手いなぁと感じるし、とても純度の高い瑞々しい青春模様は期待以上で心地よさを満喫できた気分です。

これで恋愛要素でももうちょい大きなドラマがあるとワタシ的には大満足な作品になったんだけどなぁ。でもサエコちゃん演じるあさことのバス車内でのシーンはとても切なかったですね。病み上がりというか万全の体調じゃなかったけど、頑張って観に行ってヨカッタと思える感動の作品でした。


青春度★★★★☆