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e4186c77.jpg予告編からして面白そうな予感アリアリだったけど、ヒロインの豚鼻は呪いの魔法によるというファンタジーだと知ってさらに期待値さらにアップしちゃって優先順位も繰り上げちゃいました。

出演はその他に、ジェームズ・マカヴォイ、キャサリン・オハラ、ピーター・ディンクレイジ、リチャード・E・グラント、サイモン・ウッズ、ロニ・アンコーナ、レニー・ヘンリー、 リース・ウィザースプーン

+++ちょいあらすじ
何代か前の先祖が魔女にかけられたという呪いによって豚の鼻を持って生まれてきた裕福な名家の娘ペネロピ。彼女の両親は呪いを解くために結婚させようとするのだが、やってきた財産目当ての男達はみな口先ばかりでペネロピの容姿を見るとすぐに逃げ出してしまうのだった。しかし、そんなある日唯一人逃げることをしなかった青年マックスと出会い二人は少しずつ心を通わせていった・・・
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寓話の衣をまとった女の子の自分探しの物語。チャーミングでスイートビターなロマンティックストーリーでした。全体を通してみれば普通の映画かなって感じもするんだけど、それでもクライマックスには思わずウルウルときちゃいました。ラストの子供に語らせるカタルシスもなかなかグッドです。

先祖が魔女にかけられた呪いによって豚の鼻を持って生まれてきた名家の娘ペネロピ。両親は彼女をマスコミや大衆の好奇の目から守ろうと屋敷の中だけで生活させ人目にさらすことを避けながら育ててきました。呪いを解くためには同じ名家出身の男性と結婚するしなければならず両親は必死にお見合いをさせるんだけど財産目当ての男たちはペネロピの容姿に驚き逃げ出してしまいます。という物語のベースとなる部分はいかにも童話的な発想なんだけど、古典物語と一味違うのは主人公のペネロピがただか弱くて自分を解き放ち幸せにしてくれる王子様を待ちこがれてるようなヒロインじゃないってとこですね。ペネロピは賢くて自分の置かれている状況を理解していて何とかそこから這い出ようともがいているんです。幸せは与えられるんじゃなくて自分で掴み取るもの。彼女は数奇な運命を自らの力で切り開こうと行動した時、運命のパズルも動き始めるんですね。彼女は自分らしく生きようとしたとき、彼女の目の前に道が大きく開けたのでしょう。

この物語のもう一人の主人公といえるのが落ちぶれた名家出身の青年マックス。彼との出会いがペネロピの運命を大きく変えていくことになるんだけど、自堕落な生き方をしてきた彼もまたペネロピとの出会いによって心の変化を遂げ、再生の道を歩み始めていきます。二人の物語にはいろいろ仕掛けもあるので詳しいことはここでは書かないけど、ちょっと意外にも思える二人の着地点には思わず感動で涙ウルウルしちゃいました。

このマックスを演じたのが「ラストキング・オブ・スコットランド」で主人公の青年を演じたジェームズ・マカヴォイなんだけど、こういうちょっとダメそうな青年が不思議と似合うんですよねぇ。「ナルニア」ではタムナスさんだっけ?(笑)。

ブラックなユーモアを随所に忍ばせながら前半はラブコメちっくに、そして後半になるとややシリアス含みな展開にぐいぐい惹きつけられちゃいました。ペネロピの豚鼻は最初こそ奇妙に感じるけどすぐに見慣れて可愛く思えてきちゃいました。それってやっぱり一番大切なのは容姿よりもその人の心なんだという事をこの物語がさもあたりまえのようにさらっと自然に描いているからこそなんですよね。豚鼻でもペネロピ自身がとってもチャーミングだからそれこそそんなの全然関係ないって感じなんですよ。演じたクリスティナ・リッチももちろん可愛かったです。

これでもっとダークな要素が詰め込めるとテリーギリアム的な作品にも通じてきそうなそんな雰囲気も感じたんだけど、イギリス映画(&米国)らしい小洒落ていてウィットにとんだキュートな映画でした。


幸福度★★★☆