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12229bd9.jpgロバート・レッドフォード、トム・クルーズ、メリル・ストリープという大物俳優たちの主演でアメリカの対テロ政策の裏側を対話劇で描いていくというサスペンスドラマだそうです。ドラマとしてだけじゃなく名優と言われる彼らの濃厚な演技にも期待しちゃう作品です。

出演はその他に、メリル・ストリープ、トム・クルーズ、マイケル・ペーニャ、デレク・ルーク、アンドリュー・ガーフィールド、ピーター・バーグ

+++ちょいあらすじ
未来の大統領候補と目されているジャスパー・アーヴィング上院議員の招きで独占インタビューに赴いたジャーナリストのジャニーン・ロスは彼の口から特ダネとも言える対テロ戦争の新作戦についてリークされる。同じ頃、カリフォルニア大学では歴史学教授のマレーが学生のトッドと面談をし志願兵となった二人の教え子について語っていた。そしてその教え子である兵士二人は時を同じくしてアフガニスタン最前線の雪山でその新たな作戦を実行しようとしていた・・・
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もしかしたらこれは実話?真実そのもの?そんな風に思えてしまうのもこの作品に迫真の演技が生み出す圧倒的なリアリティが感じられるからなんですよね。懲りもせずに泥沼の戦争を繰り返すをアメリカ社会を痛烈に批判しそして自戒もこめ、そしてアメリカの対テロ政策の裏側に隠された真実を告発するかのような作品。これを社会派と言わずしてどうするッてくらい骨太で濃密な社会派サスペンス作品でした。原題は「LIONS FOR LAMBS」だけど邦題に使われてる「陰謀」が何を意味するのか、それが明らかになった瞬間というのはけっこうショックでしたね。アメリカ政府ならやりかねないというか十分ありえそうなだけに余計に衝撃的(笑)。

物語は3つの場所で描かれていく対話を主としたドラマが絡まり合いながら、最後に1つのある結果へと集約されていく群像劇。1つはジャーナリストのジャニーン・ロスの未来の大統領候補と言われるジャスパー・アーヴィング上院議員の独占インタビュー。2つめはカリフォルニア大学の歴史学教授マレーと本来優秀なのに勉学に身が入らない学生トッドとの面談。3つめはマレーの教え子で理想に燃え自らの人生を切り開くために志願兵となりアフガニスタンでの新たな作戦に参加する二人の青年。

3つのエピソードの関係性はそれぞれのドラマが展開していくうちに自然と明らかになっていくんだけど、その繋がり方が実に絶妙ォというかとても感慨深いものがありました。戦争の意味。正義のためにに行われているタリバン掃討作戦、対テロ戦争がその裏側に持つもう1つの顔。絡まり合った関係性が紐解かれていく過程で浮かび上がってくるある事実に戦争を繰り返す人間のエゴを見たような気がします。

権力者たちの野心や思惑も知らずに最前線で命懸けで勇敢に戦う若き兵士たち。彼らはまさに「LIONS FOR LAMBS」なのかもしれません。いったい誰のための何のための戦争なのか?過去の戦争、特に忌まわしい記憶であろう泥沼化したベトナム戦争からアメリカはいったい何を学んできたのでしょう。そんなアメリカの政策を無批判に支持しているだけの日本も決して無責任ではいられない問題なのかもしれません。映画の評価とかそういうんじゃなくて、この映画が伝えようした思いが確かに肌で感じられた気がしてそれだけでも観てヨカッタと思える作品でした。

さりげない演出だったけどエンドロールのアニメーションにまでメッセージが込められていたのがとても印象的でした。


陰謀度★★★★