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e36b324a.jpg何となく面白そうだなぁと思ってた作品なんだけど、どうやら巷の評判もすこぶるいいみたいなんですよね。具体的にどう評価されてるかは観る前にネタバレするのがイヤで詳しくは知らないんだけど、とっても楽しみな作品でした。中年オジサンの友情物語をユーモアたっぷりにハートフル描くバディムービーです。

出演はその他に、ダニー・ブーン、ジュリー・ガイエ、ジュリー・デュラン、ジャック・マトゥー、マリー・ピレ、エリザベート・ブールジーヌ、アンリ・ガルサン、ジャック・スピエセル、フィリップ・デュ・ジャネラン

+++ちょいあらすじ
コスト・フランソワは自分の誕生日パーティの参加者たちから「お前の葬式には誰も来ない」と言われショックを受けてしまう。必死に反論するが状況は変わらず、しまいにはビジネスパートナーのカトリーヌと「10日以内に親友をつれてくる」という賭けをしてしまい、負けられないコストはそれから友達作りに励むのだが、彼は友達を作る術を知らず・・・
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スゴイ、スゴイッ。なるほどコレは評判いいのも納得です。私、ル・シネマではわりと観てるほうだと思うけど、この劇場でこんなにも客席からたくさんの笑いが起きた作品は初めてです。しかもほぼ満席状態で上映終了まで誰一人席を立ちませんでした。最後列だったので間違いありません。これも初めての出来事。シャンテ・シネだったら拍手が起きてたかもね(笑)。

「あなたにはお葬式に出てくれる友達は一人もいない」。そう言われて憤慨した主人公コストは協同経営者の女性カトリーヌと「期間内に友達が作れるか?」と高価な壷を賭け勝負します。このフリでハリウッド映画だとドタバタなコメディになりそうな感じもするけど、フランス映画らしい小粋なセンスが随所に光って、軽妙なやりとりの奥には現代の人間関係を皮肉るような深いメッセージが感じとれる素敵な作品でした。

確かに主人公のコストは独善的なとこがあって他人を踏みつけてものし上がっていくようなイヤなタイプの男でした。でも、周りに自然と人が集まって友達が出来るような人というのも希だったりその人の素質みたいなもんだったりするし、案外みんな実は不器用でどこか似たような経験は多かれ少なかれあったりするものなのかもしれません。例えば携帯電話のアドレスにたくさんの名前が登録されてたとしても本当の友達となるとその中のごく一部の人達だったりするんじゃない?ブリュノのように明るくて社交的であっても実は孤独だったりするものなのかもしれません。お笑いコンビのようなコストとブリュノのやりとりを面白可笑しく観てたけど、その中には私も似たような失敗をしたような覚えがあったりして笑いながらも胸の端っこのほうがチクリと痛んでたりもしました。

最大の見所といえばそれはもちろんヤマ場のクイズ大会の場面でしょう。本物のクイズ番組さながらの司会と解答者の掛け合いは笑いの連続から爆笑状態。世界的にも有名なこのクイズ番組のスタイル、演出効果を上手く生かしながら彼らの友情物語のクライマックス、そしてエピローグへと続く展開の中で笑いを感動の涙へとシフトさせ見事に昇華させる演出は素晴らしいの一言に尽きました。


友情度★★★★★