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08469c2e.jpg予告編のみでしか映画の事はほとんど知らないのだけど、その予告編を観たかぎりではたぶん間違いなく私が好きそうなお話だったのでスゴク気になる作品でした。

出演はその他に、和田聰宏、原田夏希、カンニング竹山、蟹江一平、中別府葵、柳沢なな、ヒロシ、酒井法子、高橋惠子、風吹ジュン

+++ちょいあらすじ
柳田聡史はある日ガンで余命僅かという父親から連絡を受け病院へと駆けつける。仲違いが疎遠になった二人は久しぶりの再会だった。そして父は聡史に若い頃に恋人だった真山澪さんを探してほしいと頼み、画家を目指していた当時の一冊のスケッチブックを託した。あまり乗り気がせず仕方なく引き受けた聡史だったが、その女性が住んでいたらしいアパートを訪れると父の描いた同じアパートの絵に導かれるように不思議な体験をしていく・・・
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久々にクリームソーダを飲んでみたくなっちゃいました。

内容的には深みがあるとは言えないけど、作品を包み込む優しさや込められた思いが真っ直ぐに伝わってくる心地良い作品でした。ワタシ的には期待通りにツボにはまって楽しめちゃいました。

主人公の若者がタイムスリップしちゃって父の青春時代を共に過ごしちゃうラブファンタジーかな?というのは短い予告編でも十分わかるのでネタバレじゃないんですが、こういう作品は観る前からある程度ファンタジーなのがわかってるほうが入り込めやすいんですよね。

でもコレ、実際に観るとわかるんだけどファンタジーもラブストーリーも実は飾りというか、この物語全体の空気感を彩る要素であって、真のテーマはその中に包まれた父親・昭彦と息子の聡史それぞれの自分探しと家族の絆なのです。

癌で余命残り僅かとなった父が疎遠になっていた息子の聡史を呼び出して頼んだのは、画家を夢見ていた若かりし頃の父の恋人だった女性・真山澪さんの行方を探し見つける事でした。そしてその真山澪さんを探し出す事によって聡史は今まで知らなかった父の本当の人柄を知る事となり、これまでのわだかまりを解き心の成長を遂げていくのです。

それで、聡史が真山澪さんを探していく中でファンタジー仕掛けな出来事が起こるわけなんだけど、それは特に前触れもなく父のスケッチブックに描かれた風景を見つめていくと父の思い出の中に吸い込まれるようにタイムスリップして30年前の画家を目指していた父と恋人の真山澪さんに出会うのです。

このファンタジーの部分に派手な演出や説明がなかったのがかえって良かったように思います。自然な流れとは言わないけどあえて強調しなかったことでさらりと受け流せた感じですね。あくまでもこのファンタジーは父の青春時代を描く表現方法に過ぎないわけで、例えば父の日記を読んだり回想で表現するのと基本的には同じことなのかもしれません。ファンタジーそののもが見せ場なのではなくて聡史が若き日の父と恋人に実際に出会い交流していく過去と父の過去を知っていくことで関係性が少しずつ変化していく現在の二つの時間軸のドラマにこの物語の本質が秘められているように感じました。

ファンタジーやラブストーリーよりも父と子の物語に注目してほしい作品です。


父子度★★★☆