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de03ba6b.jpgこれは2008年最後の目玉映画としていいのかな?予告編からして超大型作品なのは間違いないとこでしょう。でもオリジナルはSFの古典的名作なんですよね。古典のリメイク作品というのは今の時代感覚とのマッチングの点でけっこう厳しい評価をされがちなような気もするんだけど、とりあえずは大スクリーンと大音響の環境で映画が十分堪能出来ればヨシとしたいですね。

出演はその他に、ジェニファー・コネリー、キャシー・ベイツ、ジョン・クリーズ、ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス、ジョン・ハム、アーロン・ダグラス

+++ちょいあらすじ
ある任務を遂行するために地球へとやってきた人間型異星人クラトゥ。政府の命令により多くの科学者や専門家が招集されたが宇宙微生物学者のヘレンはある危機感を抱きクラトゥの脱出に手を貸すが、その後、息子のジェイコブと友にクラトゥの任務、人類の危機に巻き込まれていってしまう・・・
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「地球を救うには人類が滅びるしかない」

うーん、コレッてもしかしたらベストアンサーだったりするかもね。だってすごく正論じゃないですか。なかなか言い返す言葉が見つかりませんよね。経営危機で公的融資を求めながら自分たちの生活レベルはそのままでいようとする経営トップのお金持ち連中を戒めるセリフかもしれません。

この映画の内容がリアルかどうかというよりは、もし映画のような出来事が実際に起きたらばと現実感を持って観るといろいろな事を考えさせられる重いテーマを内包した作品だと思います。手塚治虫作品もそうだけど古典SFの世界にはこんな風に未来の姿を見据えるような視点が伺える作品が多いですよね。そしてこの題材を今この時代にリメイクした意味もとても大きい気がしてます。絵空ごとじゃなくて本当に人類滅亡の危機は訪れる可能性はあるわけで地球を救うために人類は何かを絶対に「チェンジ」しなくてはならないんです。

主役はアメリカだけどある意味、悪なのもアメリカなのが皮肉めいていてヨカッタです。アメリカ政府の傲慢な対応にはかなり説得力を感じちゃいました。陣頭指揮をとっていた国防省長官?のオバチャンが事態を悪化させてるだけなのがとても腹立たしかったけど、あれもいかにもアメリカっぽくて納得しちゃいましたね。

結末はある程度予想通りの微妙なオトシドコロというか、あえて明示しないところは古典SFらしいような気もするんだけど、きっと観る側がそこから何を考え導き出すか、その創造力が問われる物語なのかもしれません。

疑問点がないわけじゃないんだけど、宇宙人がやってくるという時点がもはや常識的なレベルやいろんな理屈は超越しちゃってるってことでいいんじゃないでしょうか。キアヌ・リーヴスが特に何もしなくても宇宙人っぽく見えてしまうのは何故なんでしょう?(笑)。


警鐘度★★★★