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c62104a1.jpg初めてチェ・ゲバラを知ったの劇団四季『エビータ』を観劇したときです。この作品の中で何故かゲバラがストーリーテラーを担うという演出だったのです。アルゼンチン出身の偉大な革命家というつながりなんだろうけど、何気にゲバラに興味を持つきっかけになりました。その後、日本ではTシャツの顔となりファッションアイテムとして流行、現在のサッカースタジアムではダンマクやゲーフラの顔として寵愛されてたりして、不思議と身近に感じられる人物なのでした。

出演はその他に、デミアン・ビチル、サンティアゴ・カブレラ、エルビラ・ミンゲス、ジュリア・オーモンド、カタリーナ・サンディノ・モレノ、ロドリゴ・サントロ、ウラジミール・クルス、ウナクス・ウガルデ、ユル・ヴァスケス、ホルヘ・ペルゴリア、エドガー・ラミレス

+++ちょいあらすじ
若き医師のチェ・ゲバラは放浪の旅の中で社会の現実を知り貧者を救うために立ち上がろうとする。そしてメキシコでフィデロ・カストロと運命的に出会い彼の思想に共感し一緒にキューバへと渡って独裁政権を倒すためゲリラを組織し革命を実現するために政府軍との戦いに臨むのだった・・・
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疲れる映画だなァ、もぅ。感想どうこうの以前にスクリーンからの情報を頭に溜め込んでいくだけでいっぱいいっぱいって感じ。ゲバラの人物史についてはとりあえず大まかなポイントだけは知識として持っているというくらいなんですけど、場面が目まぐるしく変わるは時系列は飛ぶはで自分の知識と照らし合わせながら話を整理していくのが一苦労でした。

この『チェ 28歳の革命』は1956年にゲバラがフィデロと共にキューバに上陸し生き残った僅かな人数で政府軍と戦いながらしだいにゲリラ組織を拡大し1959年に首都ハバナを占領し革命政権樹立に至るまでの物語です。観る前はゲバラの人物伝でドラマチックなものをイメージしてたんだけど、人物像や心理描写を深く掘り下げるって感じではなかったような気がします。たぶん史実にはほぼ忠実と思われ、キューバ革命に至る大国アメリカとの対立構図を織り交ぜながら独裁政権を倒し革命を実現させようとするゲバラの足跡を刻々と描いていきます。

現在から50年前の出来事ですが、多くの労働者たちが搾取され困窮し堕落した資本主義社会の一端が垣間見られる現代と重なってくるとこもあっていろいろ考えさせられるものはありますね。ほんの一握りの富裕層が富を独占したうえに政治や法律も都合良くコントロールしちゃって勝ち組負け組を生み出す現代の社会構図というのは、この当時の社会情勢とどこか似てるようにも感じられるのです。だからといって共産主義、マルクス主義がいいというわけじゃないけど、せめて身近にある政治や自分の国の将来についてはもう少し真剣に考え関わっていく必要があるのかもしれないと思うのでした。

ゲバラについて何も知らない人がいきなりこれを観てしんどいんじゃないかな?本編前の予告編のスペースにプチ解説入れてるくらいですからね。小難しい社会政治学の授業みたいな映画でしたヨ(笑)。私なんかゲバラとフィデロ・カストロとの出会いにちょっと興味があったのにこの物語ではそこは全く無視されて出会った後から始まって出鼻をくじかれちゃいました。しかも、メキシコから小さなボートでキューバに乗り込んでいった決死のエピソードもナレーション説明だけで片づけられてしまってます。それでも132分の尺じゃ足りないくらいエピソードが詰め込まれてるんですよね。それと思いのほかカストロはチョイ役どまりでした。

チェ・ゲバラが青年時代にオートバイで南米を旅した物語を映画化した『モーターサイクル・ダイアリーズ』は観てるんです。政治色はさほど濃くなくて基本的には伝説のカリスマの青春物語って感じだったけどけっこう好きな映画でお気に入りなんですよね。ゲバラはあの旅の中で理想の国家の姿に出会い、共産主義者となり革命家への道を歩み始めていくわけですが、ワタシ的にはこの作品と『モーターサイクル・ダイアリーズ』の間にある物語もちょっとは観せてほしかったんデス。


歴史度★★★☆