ブログネタ
新・映画鑑賞日記 に参加中!
9bd96a75.jpgチェ 28歳の革命』に続く後編はキューバ革命後も世界の革命に燃えるチェ・ゲバラの人生の最期までを描いた作品です。前作のことを考えるとけっこう集中力が必要で睡魔にも襲われやすいので、あえてポップコーン付きで鑑賞しようかなぁ?

出演はその他に、カルロス・バルデム、デミアン・ビチル、ヨアキム・デ・アルメイダ、エルビラ・ミンゲス、フランカ・ポテンテ、カタリーナ・サンディノ・モレノ、ロドリゴ・サントロ、ルー・ダイアモンド・フィリップス、マット・デイモン、 カリル・メンデス、ホルヘ・ペルゴリア、ルーベン・オチャンディアーノ、エドゥアルド・フェルナンデス、アントニオ・デ・ラ・トレ

+++ちょいあらすじ
キューバ革命に成功したチェ・ゲバラ。彼は1965年3月、忽然と姿を消した。彼の消息に様々な憶測が飛ぶ中でカストロはキューバ共産党中央委員会の場でゲバラの手紙を公表した。ラテンアメリカの革命に闘志を燃やすゲバラは1966年ボリビアへ入国し再びゲリラ隊を組織し活動を開始する・・・
+++

気のせいじゃないと思うけど前作よりゲバラの登場シーンが減ってます。特に前半はセリフも少なくてこれでゲバラの映画になるんだろうかと心配するほどでした。ゲバラの人柄は前作で描いている事もあってか、今作ではボリビアでの出来事をドキュメンタリのように刻々と綴る色合いがさらに強まった印象です。

1965年。キューバから忽然と姿を消したゲバラ。キューバ国内で様々な憶測が飛び交う中、盟友であるカストロはゲバラからの手紙を読み上げます。キューバに留まっていれば彼は要職に就き豊かな生活を送れた事でしょう。しかしゲバラは再び革命に生きる人生を選択します。その翌年、ボリビアへ潜入したゲバラは軍事独裁政権を打倒するためのゲリラ活動を開始します。

しかし、前編のキューバ革命時とは異なり肝心のボリビア国民の支持は得られず同志となったボリビア人兵士の士気も低い。さらに物資や資金の援助も少なく食糧の調達にも困窮する日々を送ります。またボリビア政府軍はアメリカから支援を受け武器の供与と対ゲリラ戦の訓練を受けていたためにゲバラたちはかなりの苦戦を強いられるのです。

この時代といえばアメリカとソ連を頂点とする自由主義国家と共産主義国家は激しく対立し世界は激動の渦の中にあったわけで情勢は目まぐるしく変化していたといえるでしょう。その中でかつてのスタイルでゲリラ活動をするゲバラはオールドプレイヤーとなっていたのかもしれませんね。ゲバラが自身の革命哲学にこだわったあまりにボリビア共産党との共闘が出来なかった事も時代の流れだったのでしょう。

前作より話が詰め込まれてないので、そういう意味では観やすかったのですが、エンタメな英雄伝ではないし政治色が濃いわけでもないので感想となると難しいんですよね。カリスマは最期までカリスマであり彼の思想や哲学は21世紀の今もこうして語り継がれているという事実そのものがまたゲバラの伝説となっていくのでしょう。あのラストの船上の場面はカストロたちとキューバに上陸しようとするゲバラの革命人生の第一歩なんですよね。

ところで先日の「ニュースステーション」でチェ・ゲバラの特集があって1959年の来日時の様子を伝えてました。ゲバラは日本に来ればそれが当然のように広島を訪れ広島平和記念公園の慰霊碑に献花し原爆資料館を見学したそうです。キューバに帰国したゲバラはその体験を伝えたことからキューバの教科書(小学校だったかな?)にはそれ以来ヒロシマ、ナガサキでの原爆投下の史実が掲載されるようになり国民の多くがその事を知っているのだそうです。ワタシ的にはこの大作映画よりもこの「ニュースステーション」のレポートのほうがよっぽどインパクトがあってゲバラへの好感度も上昇してしまいましたけど、スティーヴン・ソダーバーグ監督はゲバラの足跡としてこの事実を知っているのかちょっと気になりました。まぁ、知っててもそれを作品に組み入れることはないでしょうけどね。


革命度★★★☆