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7a8dcd6a.jpgあの園子温監督の最新作です。園子温さん、次は何をやらかすんだと思ったらなんと237分という大長編作品です。4時間ですよ、4時間!ちょっと頭おかしいんじゃない?(笑)。実話がベースらしいんですが予告編を観た限りではいったいどこが実話なんだろって感じでしたよね。さすがにこの長尺はちょっとキツそうなのでスルーでもいいかなァと思ってたら一緒に観に行こうよという人が現れて、それならばと観に行くことにしちゃいました。

出演はその他に、安藤サクラ、尾上寛之、清水優、永岡佑、 広澤草、玄覺悠子、中村麻美、渡辺真起子、渡部篤郎、板尾創路、岩松了、大口広司、大久保鷹、岡田正、倉本美津留、ジェイ・ウェスト、深水元基、吹越満、古屋兎丸、堀部圭亮、宮台真司
監督:園子温

+++ちょいあらすじ
敬虔なクリスチャンの家庭に育ったユウ。しかし優しかった父がある女性の出現と出会いをきっかけに変わってしまいユウに懺悔を強要するようになってしまう。真面目で心優しいユウに懺悔するようなことが無かった嘘の話で懺悔するのだが、父には簡単に見破られてしまい、ユウは仕方なく懺悔のために毎日「罪作り」に励むようになる・・・
+++

ほぼ4時間の園子温ワールド。この長さで途中で飽きたらかなりしんどいなァと心配もあったんだけど、さすがの奇才の監督ッ。今までに観た園子温作品と比べると早いテンポで小気味良く展開され体感的には4時間という数字ほどは長く感じませんでした。面白かったかといえば面白かったんですけど、またスゴイのを作って観せられちゃったなぁというのがますは率直な感想です。

これが実話だと説明されてもこんな奇妙でヘンテコな話がいったいどこであったのかと全く信じられません。マンガのようにバカバカしい青春コメディかと思えばそれがいつの間にかカルト宗教のシュールな精神世界へと変貌するとにかく粗筋を説明するのもやっかいな物語。

とりあえず一言で言い表すなら思春期青春変態カルト映画です。でもこれも全然説明になってないけど要約しようがないんですよ(笑)。だから映画も削りようがなくてこの長尺なのかもしれません。見終えてみれば決してムダに長いわけじゃないんですよね、ホント。その後半の展開はいかにも園監督らしい愛と狂気に満ちた精神世界が炸裂します。カルト宗教によって家族がバラバラになり何とかしてヨーコを取り戻そうとするユウの姿は『紀子の食卓』とも重なってくるんですけど、もしかしたらと思ったらこの作品でもやっぱりクライマックスにはとんでもない事が起こってしまうんですね。

ある事をきっかけに神父である父に懺悔するために日々罪を犯さなければならなくなった男子高校生ユウ。聖職者である神父にインパクトを与えるならエロだろうと友人の発案でユウはぱんちら盗サツに励むようになります。そしてユウは母が生前言ってたマリア様のような女の子ヨーコに出会い性と愛に目覚めめるのですが、男性嫌いのヨーコはユウを拒絶しユウの愛は大きく屈折していきます。

と、書いた粗筋もまだまだほんの前振りで本題に入るのはまだずっと先なんです。そもそもいったい何を描こうとしているのか?本題が何なのかなかなか見えてこない展開で後半になってカルト宗教がメインになってくると物語全体の道筋も見えてくるって感じなんですよね。別に意味不明な内容ってわけじゃないしドラマが破綻してるわけでもなくちゃんと筋道通ったドラマが展開されドラマはもちろん登場人物たちの感情もしっかり伝わってくるんだけど、それを上手く言葉で説明しようと思うと何をどう書けばいいのか悩んじゃって結局伝えるためには長々とお話を説明するしかないような。何か大きなテーマやメッセージが込められているという感じでもないしドラマとして感動させらるってわけでもないんだけど、この映画が内包する何かに237分間引きつけられていたことだけは間違いないんですよね。

という事で詳しい事を知りたい人はちゃんとした映画解説記事を読むか映画本編をご覧になってください(汗)。それにしても『アラビアのロレンス』よりも長尺の作品をまさか邦画で観ることになるとは思いもしませんでした。


変愛度★★★★