d09ba5b1.jpgたまたま本屋さんで目に留まったんですがこの装丁ですからちょっと迷って。でも面白そうだなと思って買って読んでみたら、これがかなり面白くてスマッシュヒット。で、読み終えたのもこの感想を書き上げたのもだいぶ前なんですけど、映画化が決まってたわりにはあまり世間で話題になってなかったので、来月の映画公開に合わせてちょっと保留していた記事です。
ライトノベルらしいやや軽めなタッチだけど、張られた伏線がしっかりと生かされ最初から結末まで1本の筋が貫かれていく感じは読んでいてなかなか爽快でしかもほっこり心温まるとこもあって気持ち良い作品でした。

物語の主人公は鬼嫁には頭が上がらず子供たちからは蔑ろにされているメタボで冴えない中年男・須賀圭一。圭一が通勤電車で見かけ恋してしまった女子高生に恐ろしい危機が迫っている事を知り彼女を助けるためにこれまでダメ人間の殻を破り捨て意を決して大奮闘していくお話です。

可憐な女の子のピンチを救う主人公にしてはあまりにもダサくて情けない圭一の違う意味でのダーティ(臭い汚い)なキャラと彼女を思う純な気持ちから見せる行動力とのギャップがとても面白いんですよね。読みながら自然に応援しちゃってましたヨ。最後まで格好悪い男だけどいつの間にか可愛く思えてくるんですから、ホント、キャラの立て方は見事です。ラストのほうで思わず涙ぐんじゃうくらいに感情移入してました。

主人公の圭一の思いはあくまでも純粋で一途でロマンチックなのに、そんな彼の行動やキャラクターは全く相反してキモダサ全開というとにかく振り幅の大きいキャラはとても面白くて決して好きにはなれないけど魅力と言えば魅力なんですよね。ハゲデブ貧乏で高血圧と糖尿病でさらに重度の痔持ちという無敵とも言える個性の持ち主なんですが、そんな彼を呼んでいるうちに本気で応援しちゃってるんですから。やっぱりそれは愛しさなんでしょうね。

映画では主人公の須賀圭一をカンニング竹山さんが演じているんですが、竹山さんをイメージしながら読んでるとこの役は絶対に竹山さんしかいないでしょ?ッてくらいに想像の中で大活躍してくれるんですよね。当て書きしてるんじゃないかと思うくらいにハマリ役だと思うし、監督が『シムソンズ』『キサラギ』の佐藤祐市さんという事でもとっても期待してるんだけど、別に傑作でも秀作でなくてもいいんですよね。この原作のような味わいであれば十分です。キモオモシロイ映画、とっても楽しみにしてます。

映画『守護天使』公式サイト


満足度★★★★★