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goemonrock.jpg「ゲキ×シネ」を鑑賞するのは一昨年に観た『ゲキ×シネ「朧の森に棲む鬼」』に続いて2回目です。劇団☆新感線の舞台作品をスクリーン用に撮影したこの「ゲキ×シネ」の魅力は『ゲキ×シネ「朧の森に棲む鬼」』の感想でも書きましたが、舞台を生鑑賞していても味わえないような迫力と臨場感が堪能出来るところにあります。これまでの映像化された舞台作品をそのままイメージしてたらビックリしますからね、ホントに。

出演はその他に、松雪泰子、森山未來、江口洋介、川平慈英、濱田マリ、橋本じゅん、高田聖子、粟根まこと、北大路欣也

+++ちょいあらすじ
太閤・豊臣秀吉が世を治めている時代。秀吉の屋敷に忍び込んで役人・岩倉左門字らにお縄に成った稀代の大泥棒・石川五右衛門は釜茹の刑に処されるが、葬儀を仕切る真砂のお竜らの手引きで命を救われた。そして訪れた南蛮人ペドロ・モッカたちの依頼で南の果てのタタラ島にあるとう神秘の石「月生石」を求めて一同は船出した・・・
+++

もぅ、最高ォォォ!カッコイイし、面白いし、笑えるし、泣けるし、とエンターテイメントの要素がぎっしり詰まった珠玉の作品でしたね。演劇と映画の融合としてもスゴイけど元の舞台のクオリティの高さが先ずあってこそなんでしょうね。鳥肌が何度も立ちましたヨ。

途中休憩15分を含む3時間25分というもちろん舞台サイズなんですけど、楽しい時間はあっという間に過ぎゆくもので3時間強の長さを全く感じなかったし2500円という特別興行価格でも大満足の作品でした。

稀代の大泥棒・石川五右衛門を主人公にしてはいますけど、物語は基のディティールを生かしながらも歴史的な世界観を派手にぶち壊してそれを土台にある種の冒険ファンタジーとも言えそうな新たな世界観を見事なまでに繰り広げていく超スペクタクルな時代劇ロックミュージカルです。

冒頭こそ五右衛門の名言の数々が飛び交うものの釜ゆでの刑になったはずの五右衛門が真砂のお竜ら仲間たちの手助けで生き延びたら、そこへ南蛮人ペドロ・モッカが現れての南のタタラ島へ「月生石」を盗みに行くことになってしまうのです。しかもこの南蛮人たち何故かヴィトンとシャネルのバッタもんの服着てるし(笑)。

いきなり異次元ワールドに引きずり込まれてしまうような感じなんですけど、この予想外に大胆でダイナミックな展開には違和感よりもこの先に起こる何かへの期待感がグングン上昇していくんですよね。で、物語の舞台はタタラ島へと移りタタラ島国民、国王クガイ、敵対するバラバ国のカルマ王子、ボノー将軍と妻・シュザク夫人らも現れて「月生石」を巡る様々な怒濤のドラマが次々と起こっていくわけです。

目玉の一つの音楽、劇中歌にしてもそうなんだけど、全く違う要素をごちゃ混ぜにしてるようで、何でもかんでもやりたい放題やってるようでちゃんと一つの世界観が構築されてるからスゴイんですよね。ペドロ・モッカを演じる川平慈英さんが得意のタップダンスを披露するともう一人のタップダンサー、カルマ王子演じる森山未來くんが登場して華麗なタップを披露してくれます。どうしてここでタップ?なんて思うこともなく森山未來くんのタップに魅せられちゃいましたよ。

その登場人物たちだってたいした説明なんかないんですよ。でも皆それぞれのキャラが見事に立っていて説得力があるからスゴイんです。それは演出力というより役者の力も大きいと思われその最たる方は何と言っても大御所中の大御所、北大路欣也さんですよ。この作品のプロモーションビデオで古田新太さんが絶賛してましたけど、あのクガイ王の絶対的な存在感は北大路欣也さんならではでしたね。

見所は満載でどこか一部を抜き出してココがいいというものではなく本編全てを通してとても素晴らしかったです。その上でワタシ的お気に入りを挙げさせてもらうとそれは何と言ってもホッタラ族です。もうめちゃめちゃツボでしたよ。まるであそこだけジブリワールドみたいなんだもん。ラストでは胸がキュンキュン締め付けられちゃいました。

脚本、演出、役者、スタッフと重要な要素の全てが高いレベルを能力を発揮したからこそのこの作品クオリティなんじゃないかと唸らされる超スペシャルな珠玉なエンターテイメント作品でした。


満足度★★★★★

「ゲキ×シネ」シリーズ
ゲキ×シネ「朧の森に棲む鬼」』2007.10.17
ゲキ×シネ「五右衛門ロック」』2009.5.29
ゲキ×シネ「蜉蝣峠」』2010.2.14
ゲキ×シネ「髑髏城の七人 -アカドクロ」』2010.4.9
ゲキ×シネ「蛮幽鬼」』2010.10.13
ゲキ×シネ「薔薇とサムライ」』2011.7.2
ゲキ×シネ「髑髏城の七人」』2013.1.19
「シレンとラギ」』2013.10.10
「ZIPANG PUNK〜五右衛門ロックIII」』2014.4.1