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ガマの油役所広司さんの初監督作品ということで話題になってるんですけど、肝心の内容は予告編を見てもよくわかりませんでした。ロードムービーなのかな?ヒューマンコメディっぽい感じ?ガマの油売りはずっと昔の小学生の頃に一度だけ地元のお寺での大きなお祭りで見たことがあります。翌日、同じクラスの男子が買ったよって言ってましたけど、実際効き目があったかどうかはさだかではありません。

出演はその他に、澤屋敷純一、二階堂ふみ、益岡徹、八千草薫、小林聡美

+++ちょいあらすじ
巨額の資金を動かし億単位の利益を得るデイトレーダーの矢沢拓郎は妻の輝美と息子の拓也と田園調布の豪邸で悠々自適な暮らしをしていた。そんなある日、拓也が少年院から出所する幼馴染みの秋葉を迎えに行く途中で交通事故に遭い意識不明の状態に陥ってしまいます・・・
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泣けるような映画じゃないと思ってたし、前半のダラダラと間延びした展開を観ていて、ちょっと期待ハズレかなと感じてたくらいなのに、終盤からラストにかけてポロポロと涙が溢れて頬を伝い流れてくるのには自分でもビックリしちゃいました。

中盤過ぎた辺りでも、大きな動きはないし、物語がどこに向かっているかもよくわからないんですよね。でも拓郎が秋葉と散骨のための旅に出発してファンタジーモード突入して熊との大立ち回りの後くらいから、拓郎と秋葉がそれぞれ拓也への想いを吐露し始め二人が心を通わせ合い始めた辺りからジワジワきて目頭が潤んできちゃったんですよね。で、その後の光ちゃんと拓郎のやりとりに駄目押しされてしまったわけです。

正直なとこ具体的に何が良かったのか、何が私の琴線に触れて泣けてきたのか、決定打が何だったのかよくわかんないですよ。気づいたら涙が溢れまくりぃのな状態だったんですけど、とても感動したのは間違いないんです。

たぶん、拓郎も秋葉も拓也の死を認められなくて現実として受け入れられなかったんでしょうね。拓郎が光ちゃんに嘘をついたのは嘘をつくことで光ちゃんとの間では拓也が生き続けていると思えたからじゃないかと思うし、秋葉にしても自分を迎えに来る途中で拓也が事故に遭ったことで責任を感じ罪悪感に苛まれていたのかもしれません。で、やがて二人が現実と向き合い拓也の死を受け入れ心を通い合わせていく姿にようやく私も二人の本当の思いに気づかされることになったんでしょうね。そしてまだ拓也が亡くなった事実さえ知らなかった光ちゃんの気持ちにスゴク共感しちゃったのかもしれません。

役所広司さんの初監督作品で観るのはもちろんこれが初めてなのですが、不思議なことにとても役所広司さんらしい映画だなと感じさせらる作品だったんですよね。ご自身が主演も務めてるという事もあるんでしょうけど、この物語全体の空気感が役所広司さんという役者と一体化していたように思うのでした。

拓郎がラストで光ちゃんに言ったセリフ。「人は二度死ぬんだよ」この言葉とその意味を知らされたとき、この映画を観にきて良かったと強く思えたのでした。


感涙度★★★★