ブログネタ
日本映画2 に参加中!
守護天使以前に原作の感想を記事にしました通り原作の大ファンでワタシ的には『トランスフォーマー/リベンジ』を押しのけての大本命作品です。初日に観たい気持ちをグっとこらえ評判もなるべく耳に入れないようにして比較的空いてそうな平日をチョイスしての万全を期しての鑑賞です(笑)。

出演はその他に、與真司郎、忽那汐里、寺島しのぶ、柄本佑、日村勇紀、波瑠、吉田鋼太郎、キムラ緑子、升毅、佐野史郎、池内博之、大杉漣

+++ちょいあらすじ
メタボで恐妻家のサラリーマンの須賀は今日も鬼嫁から500円のお小遣いをもらって満員電車に揺られて会社へと向かう。ところが須賀は電車内で何となく気に留めていたある女子高生の後を追おうとしてホームで転倒、大事な500円玉を落としてしまう・・・
+++


悔しいけど、とても悔しいですけど、あのカンニング竹山さんに泣かされちゃいました。原作の大ファンとして満足のいく作品でとても幸せな気分浸れちゃいました。

映画という事でスピード感重視なのか、原作ではじっくり描かれていた主人公たちの人物像は駆け足気味に描かれ、さらにエピソードもいくつかはしょられていてさすがに原作のような感動を味わうまではいかないかもと、やや不満にも思っていたんだけど、映画用に脚色された展開はそれはそれでどんどん勢いを増していくし、何より演じてる個性的な役者さんたちがそれぞれの持ち味を発揮してくれてるので躍動感溢れる物語になっていくのです。

通勤電車で見かけた女子高生に勝手に恋し、彼女のピンチを知って勝手に彼女を守ろうと決意した冴えないオヤジサラリーマンの須賀。決意したもののこれといって術の無い須賀の行動はストーカーと紙一重だったりしますが、その思いは不器用ながらも純粋で正義感と熱意に溢れていたのです。ヒーローに成りたかった子供の頃の夢を再び追い求める姿はどんなに不格好でも愛おしく思えてきちゃうんですよね。原作のほうが主人公・須賀のダメ男なオヤジ臭がプンプンするのでギャップも大きくて感動しちゃうわけだけど、さすがに映像では忠実過ぎるとお下劣になってしまいそうなので妥当な線かもしれません。

娯楽色が強く原作みたいに泣けるとこまではムリかもなんて思っていたらラストに映画ならではの粋な演出が仕組まれていてとても感激して涙が溢れてきちゃいました。そのちょっと前から涙腺が緩みだしてはいたんですけど、須賀と涼子ちゃんの最後のエピソードには胸がキュンキュンでした。そしてあれだけの奮闘して努力をしても須賀が決して格好良く見えないところがまたいいんです(笑)。

実はこの物語の登場人物たちって一癖あったり胡散臭かったり負の部分を抱えてたりするキャラたちばかりで、それゆえにヒロインの涼子ちゃんの天使のような清らかさが際立つわけでもあるんだけど、そんなキャラたちが見せる別の一面に意外にも心掴まれてたりするんですよね。

チンピラ風情で基本ワルな村岡がなんだかんだと幼馴染みの須賀の友情に応えたり、引きこもりだった大和くんが須賀の熱意に打たれ行動力を発揮したり、そしてうだつのあがらない冴えない男が恋の魔力なのかこれまでに見せたこともない必死さで一人の女の子を守ろうとしたりとか、見返りなど関係なく誰かのために頑張っちゃう姿というのはどことなく青春の香りを感じたりもするのでした。

もちろん欲を言えばキリがないですよ。原作ではネットで煽動した首謀者やハーベストの正体が明かされるまでの展開はハラハラさせられましたし、ブッチャーの目線で描かれるパートもあったりでけっこうサスペンスフルな要素もあります。また須賀と妻の間には子供もいて家庭絡みのエピソードも盛りだくさんで須賀が家庭内で虐げられてる様子とかけっこう切実だったりするもんだから、ラストでとる妻の行動も感動のツボだったりするんですよね。まぁ、ほとんどたいした説明無しで鬼嫁の圧倒的な存在感を放つ寺島しのぶさんもスゴイんですけどね(笑)。

作品としては中の上かなという感じですけど、ワタシ的には鑑賞後の余韻までとても心地よい映画でした。

原作本には後日談の短編作品もあり、こちらは大和くんと渡辺さんがメインでまたもやきな臭い事件が起き、須賀、村岡らが事件解決に奔走してますので、この映画を楽しかったという方にはオススメしちゃいます。ただし悪臭には要注意ですけど(謎)。


英雄度★★★★