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BALLAD 名もなき恋のうた私はまだ観たことないんですけど『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』が素晴らしいという評判は耳にしていまして、この映画はその実写版ということでここ最近は予告編を観るのもとても楽しみにしてた映画なのでした。

出演はその他に、大沢たかお、夏川結衣、筒井道隆、武井証、吹越満、斉藤由貴、吉武怜朗、波岡一喜、菅田俊、香川京子、小澤征悦、中村敦夫
監督: 山崎貴

+++ちょいあらすじ
ある日の朝のこと。小学生の川上真一は学校へ行く途中で川上の大椚という大木のふもとで土に埋まっていた古い手紙を見つけた。その手紙を手にすると間もなく真一は意識が遠くなり深い眠りに落ちてしまう。目覚めた真一が周囲を見渡すと風景が一変。そこは戦国時代の春日という小国の地だった・・・
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これは稀にみる素晴らしい時代劇ラブファンタジーでした。期待はしてましたけどそれ以上に楽しめちゃいました。恐るべし「クレヨンしんちゃん」侮るなかれです。脚本もいいし演出もいいしそして映像もお見事で、少し遅れてやってきたこの夏の感動大作です。

物語は小学生の真一がある日突然戦国時代の春日へとタイムスリップしてしまい、そこで出会った小国の侍の井尻又兵衛や廉姫とのふれあいと時代を超えて結ばれて行く心の絆、そして時代に翻弄される身分違い恋のドラマを描いていきます。

まずタイムスリップといっても理屈っぽいとこは全く抜きにして演出にもこだわらないとこがとても自然な流れでいいんですよ。寝て目覚めたら時代が変わっていたという潔いくらいのシンプルさには何の疑問も抱かせません。そもそもこの物語にとってそれはあくまでもきっかけに過ぎず、本題はシンちゃんの視点で描かれていく小国の勇ましい侍と美しい姫君の悲しく切ない恋のお話なのです。

映像は時代劇としてとても緻密に表現されていく一方で登場人物たちの心理描写は現代的な感性で描かれていくというこのバランス感覚がなかなか絶妙でこの世界観に真一たちと同様にすんなりとけ込んでいってしまいました。シリアスとユーモアのブレンド感もいい感じで戦国時代には存在しない自転車、携帯電話、カメラ、写真、自動車などのアイテムの要所要所で生かし方もなかなか効いてるし、タイムスリップしてきたシンちゃんたち家族とのふれあいによって又兵衛や廉姫たちの気持ちが揺れ動いていく様子はとても心に響いてくるのでした。特に予告編でも使われていた廉姫の「又兵衛と共に自由に生きる」というセリフのシーンは胸がキュンキュン唸りましたもんね。

戦国時代でのラストシーンから現代にかけてのラストシーンはもう涙ウルウル。特に最後のあの石碑の言葉は胸にジーンときちゃいましたね。あの瞬間は同じ場所の過去と未来の二つの時間とそこに生きていた人々の気持ちが繋がる瞬間でもあるんですよね。愛する人を守るために命がけで戦うこと。現代では経験することの出来ない大切なことを学んだ真一はきっと今度は逃げることなく大切な友達を守ることが出来たに違いないでしょう。

映画を観る前は廉姫を演じるガッキーこと新垣結衣ちゃんには時代劇は合わないんじゃないかと思っていたんですけど、これがなかなかどうして、美しく心の強さも併せ持った凛とした姫君がとっても素敵でした。そして草なぎ君が演じる井尻又兵衛や廉姫も鬼の井尻と恐れられるだけの貫禄十分な存在感。あまりワイルドなイメージはない草なぎ君ですけどさすがに役にとことん入り込む俳優さんだけあって巧いんですよね。

ALWAYS 三丁目の夕日』の時にも思った事だけどVFXは未来より過去を再現するほうが向いてるような気がします。この作品でもどこでVFXを使っているのか全くわからないくらいで違和感ありませんもんね。これだけクオリティの高いお仕事をしてくれちゃう山崎貴監督の白組とROBOTのタッグは今後もかなり期待しちゃいます。この映画が夏休み中の公開にならなかったのはちょっと残念な気もしますけど、親子でもカップルでも楽しめる時代劇というのもなかなかいいもんじゃないでしょうか。

原案になった『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』観てみたくなりました。

悲恋度★★★★☆

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