ブログネタ
日本映画2 に参加中!
空気人形ドゥナちゃんの出演作はデビュー作の韓国版『リング』から全て鑑賞してるドゥナペンです。彼女のこの最新作は山下敦弘監督の『リンダ リンダ リンダ』に続いての日本映画。山下監督もそうでしたけど是枝裕和監督もドゥナちゃんのファンで出演を熱望されたそうですね。日本のトップクリエイターたちに愛されてるドゥナちゃん、予告編も好印象でかなり楽しみにしてました。

出演はその他に、板尾創路、高橋昌也、余貴美子、岩松了、星野真里、丸山智己、奈良木未羽、柄本佑、寺島進、山中崇、ペ・ジョンミョン、桜井聖、オダギリジョー、富司純子

+++ちょいあらすじ
古びたアパートで暮らす秀雄。そんな彼が日々のストレスの捌け口としている空気人形がある日突然「心」を持ってしまう。彼女は秀雄が仕事に出ると服を着て一人で街を歩き楽しんでいた。そしてふと立ち寄ったレンタルビデオ店で純一という青年と出会い彼女もそこでアルバイトを始める・・・
+++

まるで社会の歪みの中から生まれてきたようなとてもチャーミングだけど哀しくて切ない現代の寓話です。この映画ってひいき目たっぷりだけどドゥナちゃん無しでは実現しなかったんじゃないかと思うくらい彼女が眩いくらいの存在感を放ってました。ドゥナちゃんブラボー。

ある日突然、心が宿ってしまったラブドール。現実社会へと飛び出していった彼女は様々な人々に出会っていく中で、自分が中身のない空っぽの人形であり何かの代用品でしかないことを思いしらされていきます。しかし、そんな彼女がバイト先のレンタルビデオ店で出会った純一に惹かれていくことで嬉しさや切なさといった恋愛特有の感情を抱き始め空っぽだった彼女の心が揺れ始めていきます。

この映画ってちょっとさじ加減を誤ると猥雑な話になってしまいそうなんだけど、それが微妙なバランス感覚で透明感のある不思議なお伽話のような雰囲気で充たし続けていくんですよ。ふわふわとメルヘンチックである一方で生々しいエロチシズム。全く真逆の相反する両者が絶妙なブレンド具合から醸し出す独特の空気感がこの作品の大きな魅力でその大きな鍵を握っているのが空気人形に生命を吹き込むドゥナちゃんそのものと言えるでしょう。

持ってはいけない心を持ってしまった人形は彷徨い葛藤しながらも自分の宿命を悟り受け入れることを決意するのですが、そんな彼女を待ち受けているのはやはりこの社会の哀しい現実なのかもしれません。

しかしドゥナちゃんと板尾さんのベッドシーンというのファン的にはちょっとショックでしたね。さらに岩松了さんもです。ドゥナちゃんが脱ぐのはこれが初めてじゃないけど、たぶん現在の韓国映画ではここまではやらないでしょうね。逆にARATAさん演じる純一が人形のドゥナちゃんに息を吹き込むシーンがスゴク官能的だったのにはビックリでしたね。ドゥナちゃんとオダジョーの共演は両者のファンとしては涎モノ(笑)。

それにしてもラブドールってその見た目はジョークアイテムのようなんですけど、あんな風に使うところを観ちゃうと人形とはいえ本物の女性を相手にしているよりも淫靡に感じられてしまうものなんですね。板尾さん独特のキャラもかなり効いてますよね(笑)。


寓話度★★★★