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母なる証明映画の世界にお帰りなさいッ、ウォンビン!。しかし復帰作としてかなり重々しそうな作品です。しかも共演は韓国きっての大女優キム・ヘジャさんで監督が『殺人の追憶』のポン・ジュノさんですからね。濃厚も濃厚なサスペンス、期待して観に行ってきました。

出演はその他に、チン・グ、ユン・ジェムン、チョン・ミソン
監督:ポン・ジュノ

+++ちょいあらすじ
早くに夫を亡くし一人で息子のトジュンを育ててきた母ヘジャ。貧しいながらも平穏に生きてきた親子でしたが、ある日、街で女子高生が殺される事件が発生し、トジュンが容疑者として逮捕されてしまいます。たいした取り調べもせずに早々に犯人と決めつけてしまう警察に憤る母ヘジャは真犯人を探しだし息子の無実を証明しようと動き始めます・・・
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またポン・ジュノ監督は凄い衝撃的な映画を作りましたね。脚本からしてとんでもないですよ。こんの誰もなかなか思いつかない怪物級の作品です。冒頭でいきなり野原でキム・ヘジュンさん踊らせたシーンで私には直感的に「やられたッ」って思ってしまったんですけど、その後もずっとそのままテンション落ちる事なく固唾を飲んでスクリーンを凝視し続けてました。

これはクライム・サスペンスというよりはヒューマンドラマに位置付けた作品です。殺人犯として逮捕されてしまった息子トジュンの無実を証明するために事件の真相を求め戦う母の物語です。

まず、登場人物の設定からして日本では真似出来そうにないんですよね。主人公は二人だけで細々と暮らす貧乏な親子。母親のヘジャは小さな漢方薬店で働きながらヤミではモグリの針治療をし、息子のトジュンは健康だが知能にハンディがありそうな様子で、トジュンにはジンテという友達がいてよく悪さをする二人は時々警察の世話になっています。そしてある朝、女子高生の他殺体が発見され現場近くにトジュンが持っていたゴルフボールが発見されたことからトジュンに容疑がかかり逮捕されてしまいます。

それからトジュンを救うための母ヘジャの死にものぐるいでの戦いが始まります。早とちりから人に迷惑をかけたり儲け主義の有名弁護士には振り回されたりと何の力も持たないヘジャには一向に希望が見いだせずにいましたが、やがて地道な努力が実を結び始め真相へ迫る糸口へ近づいていきます。

そこから先の展開はネタバレになるので控えておきますけど、振り返って考えてみると実はとても単純な思い込みや先入観を巧みに利用されてたんじゃないかという事に気づかされちゃうんですよね。これってよっぽど意図的に深読みしてないとなかなか気づけない仕掛けなんじゃないのかな?終盤に畳み掛けるように描かれる衝撃の事実には圧倒されまくります。そしてさらにとどめを刺すかのようなラストに打ちのめされました。

あの親子の将来にはたして幸せは訪れるのでしょうか?とりあえずの不安は過ぎ去ったもののこれから先も幾多の困難が二人を待ち受けてるんでしょうね。いくらなんでもこの親子が背負っている罪はあまりに重すぎて、空しさに押しつぶされそうで何とか踏みとどまっている、エンドロールはそんな気持ちで眺めていました。


衝撃度★★★★