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カールじいさんの空飛ぶ家日本の3D映画元年とも言われる2009年。年末には大本命とも言える実写モノの『アバター』が控えてますが3Dアニメーションではトリを飾るのはこの作品ですね(まだ他にあったっけ?)。『モンスターズ・インク』のピート・ドクターと『ファインディング・ニモ』の脚本家ボブ・ピーターソンが共同で監督したピクサー初の3Dデジタル・アニメーションです。アニメはもう3D版じゃなくてもいいかなと思ったんですけど、今回は珍しく3D字幕版の上映もあったしピクサー初の作品なのもあってこの3D字幕版をチョイスしてみました。

声の出演はその他に、ジョーダン・ナガイ、ボブ・ピーターソン、クリストファー・プラマー、デルロイ・リンドー、ジェローム・ランフト、エリー・ドクター、ジェレミー・レアリー

+++ちょいあらすじ
最愛の妻エリーに先立たれ一人孤独に暮らす老人カール。妻を失った喪失感はいつまでも拭えず特に彼女といつか叶えようと誓い合った夢は何度も何度も思い出しては寂しい気持ちになってしまうのだった。そんなある日、ふとした事で付近の工事関係者とトラブルを起こしたカールは老人施設に入所するように指示されてしまう・・・
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こんなに最速・最短で泣けてしまう映画も珍しいかもしれません。序盤の掴みは絶妙過ぎるくらい絶妙なんだもん。冒険に憧れるカールとエリーが出会った子供時代から物語は始まり、恋をして結ばれ夫婦となりそして年老いて妻エリーが亡くなるまでの二人の人生をセリフ無しで暫く描写していくのですが、この夫婦がどれだけお互い愛し合い憧れの地パラダイスへいつの日か行く事を夢見ていたかが伝わってくるし、それゆえに妻を亡くして悲しみにくれるカールの気持ちにも心がキリキリ痛んで泣けてくるんですよね。

やっぱり映画は映像がいいだけじゃダメなんです。素敵なストーリーがあってこそのCGだったり3Dだと思うんですけど、これはその両者のクオリティがとても高いレベルで実を結んだ作品と言えるでしょう。まずは主人公の老人の悲哀をたっぷり醸し出しこの物語に引き込んで、そしていよいよ大空へと舞い上がると今度は3Dならではの独特の浮遊感には気分はいっきに高揚していくんですよね。特に大都市を見下ろす構図はとても臨場感があってワクワクしちゃいました。

ある事件をきっかけに老人ホーム行きを余儀なくされたカールは亡き妻との夢を叶えるために大量の風船をつけたマイホームで大空へ飛び立ちます。その時たまたまポーチに探検団の少年ラッセル君がいて二人での旅が始まるのです。私はてっきり目的地へたどり着くまでのドラマなのかと思っていたんですけど、目的の場所にはあっさり到着しちゃうんですよね。ただその地で予期せぬハプニングが巻き起こり、新たな仲間たちが加わるとともに意外な(と言うよりやっぱりなという感じだけど)人物が登場し物語は冒険劇な展開へと突入していきます。

たぶんこの作品では子供たちはラッセル君の目線で、そして大人たちはカールじいさんに気持ちを寄り添っていくのでしょうね。ラッセル訓がケヴィンを助けることより家を心配したカールを非難したけど、私はカールが妻との思い出がたくさん詰まってる家を助けようとした気持ちがわかるのであの時ラッセル君にちょっとイラっときましたが、でもこれが後の伏線となってカールが大きな決断をして行動したときには感動させられちゃうんですよね。

そこから先のクライマックスは子供向けのアクション映画みたいでしたけど、大空での攻防戦はなにげに『天空の城ラピュタ』を彷彿させるようなところがありました。ピクサースタッフはジブリ信者で親交もあるみたいなのでもしかしたら意識してたりするのかもしれない?なんてこと思いながら一人でニヤニヤしちゃいました(笑)。ちなみにラッセル君のモデルはピクサーのスタッフで同時上映の短編作品を担当した方だそうです。もちろん大人の方なんですけど確かに雰囲気ソックリでしたね。

今回初めてXPAND方式での3D字幕版を観ましたけど、やっぱりどうせ観るなら字幕のほうがいいですね。これは優劣じゃなくてたんに好みの感覚なんですけど、外国映画を観ているって感じが私は好きなんです(笑)。吹替版をほぼ同じスケジュールで上映してることもあってかこの字幕版の回は大人ばかり子供の姿はほとんどなかったんですけど、それでも客席から笑い声がたくさん起きていたので文字通り子供から大人まで楽しめる作品かと思います。あ、でも子供の反応は実際には見てないのでわかりませんね(笑)。


冒険度★★★★☆