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ウルフマン近年なんだか大流行りになっている感のドラキュラ物のブームに便乗してるのかどうかわかりませんが、ドラキュラの対立軸として登場することの多い狼男を主人公にしたサスペンス・ホラーです。主演にベニチオ・デル・トロ、アンソニー・ホプキンスと二人のオスカー俳優を配したR15+指定の作品だけにたんなるモンスター映画ではない濃厚なドラマを期待して観に行きました。

出演はその他に、アンソニー・ホプキンス、エミリー・ブラント、ヒューゴ・ウィーヴィング、ジェラルディン・チャップリン、マリオ・マリン=ボルケス、エイサ・バターフィールド、リック・ベイカー

+++ちょいあらすじ
19世紀末のイングランド。ブラックムーアという村で残虐な殺人事件が続けて発生する。舞台俳優のローレンスは兄のベンが行方不明だという報せを婚約者グレンから受け急遽帰るがベンは既に遺体で発見された直後。しかしその遺体は獣に襲われたにしてはかなり酷い状態で不審に思うローレンスは自ら調査を開始する・・・
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どことなく「切り裂きジャック」みたいな雰囲気だなと思っていたら登場した捜査官が切り裂きジャック事件を担当したというくだりで勝手に盛り上がってしまいましたが、物語そのものは何だか中途半端な印象が否めません。やたら意味ありげに登場した流浪民たちも結局のところキーパーソンという程の役割でもなかったし、ヒロインであるグレンとローレンスの愛情を交わすのかと思いきやイマイチ曖昧。さらに事件の鍵になりそうな父とグレンの関係性も事後説明だけでよくわからなんですよね。

もっとも観ている間はそこまで深く気にしていたわけじゃないのでわりと楽しめてましたけど、こうして振り返ると腑に落ちないところが浮かんできてしまうんですね。とりあえず、けっこうグロいシーンも多くて映像的にはかなりドキドキしながら観ちゃいました。ウルフマンの動きがあまりに俊敏で現れたかと思うとあっという間に誰かが殺されてしまうので、ウルフマンの登場シーンはホラー映画並に怖かったです。

でもその反面、ウルフマンがアップになると途端にリアリティが感じられなくなるんですよね。変身中の描写は迫力あるのに変身後はコスプレみたいな、特に顔のアップになると狼というよりゴリラに見えてきちゃってテンションが上がったり下がったり。どうやら古い映画の雰囲気を醸すための演出だったらしいんですけど、逆効果だったような?

アンソニー・ホプキンスとベニチオ・デル・トロの共演作でしたけど、あまり芝居をどうこう言うような作品ではなかったですね。父と子二人の間には確執や遺恨などもっとドラマチックな要素があるものと思っていたのに、子供の頃のエピソードは簡単な描写だけでしたもんね。その辺りが伏線としてしっかり描かれているとクライマックスがもっと大きな意味を持ちドラマになったようにも思うんですけど。

そのクライマックスで両方変身したら見分けがつかなくなるんじゃないかと思っていたら、片方がシャツを破るという律儀な演出に最後のヤマ場だというのに思わずクスッと笑ってしまった(笑)。


狼男度★★★