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瞬 またたき原作は未読ですが河原れんさんの同名小説を『解夏』『雨鱒の川』の磯村一路監督が映画化した作品です。磯村一路監督といえば私は『がんばっていきまっしょい』が大好きなのですが、この監督さん純愛ラブストーリーがお好きな方なんでしょうか?予告編で重要なところを既に見せてしまっているような感もありますが、さらにその奥深くにある物語に期待したいと思います。

出演はその他に、大塚寧々、史朗、永島暎子、深水元基、千崎若菜、清水美沙、田口トモロヲ、徳井優、森下能、ジョニー吉長、菅井きん

+++ちょいあらすじ
叔母の経営する生花店で働く園田泉美は美大生の淳一と付き合っていたが、ある日淳一の運転するバイクで桜を観に行った際に交通事故に遭遇し淳一は還らぬ人に。泉美も怪我を負ったものの命に別状はなく無事に回復するが事故当時の記憶を失い立ち直れないまま苦しみ続けていた・・・
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もしかしたら交通事故の真相には何か凄い秘密が隠されていて、実は運転していたのは泉美だったとかどんでん返しまで想像していたんですけど、泉美が取り戻した記憶があまりにリアリティが無さ過ぎでドン引きしちゃったのが正直なところです。

北川景子さんも岡田将生くんも好きなので贔屓目で観たい気持ちは十分なのにそれでもこれはちょっとダメでしたね。このまどろっこしいテンポや作品のタッチは監督のこれまでの作風とも似てるので、若干イラっとしながらも何とか許せましたが、やたらと盛り上げるためにBGMを大げさに使うのはとてもイヤでした。しかも曲のセンスがイマイチなんです。それでも集中力が途切れなかったのは前述通り交通事故の真相というミステリアスな要素があったからで、その種明かしがあまりに現実味が感じられなくてガッカリしちゃいました。

ここからネタバレ気味でいきますが、淳一が泉美を必死に守ろうとしたというのは確かにロマンチックで美談になりますけど、あの状況であの行動は絶対ありえないでしょう。危険回避のためにはとにかく急制動かけなければなりません。自動二輪免許取得の検定試験でも必須課題ですよ。(ちなみ私は自動二輪の免許持ってます。乗っていたのもちょうど泉美や淳一と同じ歳くらいの頃かな?決してブイブイはいわせてませんよ、ツーリング派です(笑)。)いくらなんでもハンドルから手を離してしかも真後ろの人を抱き抱えるって無理だと思うんですけどね。咄嗟の判断なら絶対にブレーキです。あんな事をしたらかえって危険でしょう。

だいたいあの道路状況なら30キロもしくは40キロ規制ですよね?しかも事故現場はトンネル出入り口気近辺で出た先は直角の右折ですからスピードが出ていれば減速するはず。逆に相手の大型トラックにしても挙動が不自然。というか事故の状況そのものがかなり強引な設定なんですよね。

これがドラマ半ばのエピソードだったら何とかやり過ごせたかもしれませんし、バイクや車など興味ない人は何とも思わずその後の泉美の行動に涙しちゃうのかもしれませんが、あまりにも「嘘」な描写に愕然としちゃったんです。しかもほぼクライマックスの重要なシーンだけに一瞬で興醒めです。せっかく北川景子さんが頑張って熱演してきた主人公の喪失感も葛藤や苦悩もすべて水の泡となってどっかに飛んじゃいました。

そんなわけで最後の島根訪問も感動には至らずで、シネコンの中でも一番大きいスクリーンが割り当てられていたこともあってちょっと期待してたこともあってかなりガッカリさせられる映画になってしまいました。残念です。ガッカリといえば岡田くんの出番も少な過ぎるんじゃないでしょうか。やっぱり泉美の深い愛を描くためにはいかに淳一との日々が幸せだったかを描いてないと喪失感も弱くなってしまいますよね。

きっと原作小説だと素敵な物語なんでしょうね、たぶん。


再生度★★