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プレデターズ1987年に製作されたオリジナルのシュワちゃんの『プレデター』は今さら説明不要な名作と言われるSFサバイバル・アクション映画。エイリアンとはまた違うタイプの地球外生命体の圧倒的なパワーと存在感。そして何よりあの重厚なスーツの下に隠された本当の正体のあまりの不気味さは一度観たら忘れられない衝撃でした。その『プレデター』が23年ぶりにリメイクされスクリーンに戻ってきました。どちらかというエイリアン・ハンターとなったプレデターのほうが好みだったりしますけど、物語の舞台は地球ではない惑星になり新種プレデターも登場するとのことで楽しみにしてました。

出演はその他に、トファー・グレイス、アリシー・ブラガ、ローレンス・フィッシュバーン、ダニー・トレホ、ウォルトン・ゴギンズ、マハーシャラルハズバズ・アリ、オレッグ・タクタロフ、ルーイ・オザワ・チャンチェ
監督: ニムロッド・アーントル

+++ちょいあらすじ
男が目覚めるとそこは空中で地面へと猛スピードで落下していく。かろううじてパラシュートが開き男はジャングルに不時着。そこにまた一人の男が同じように落下してくる。先に落下してきたと思われる者も数名現れ、皆同様に突然意識を失い気がついたらここに来たのだという。傭兵に兵士に囚人にマフィアなど一人の医師を除けば戦闘能力に長けた面々。彼らは何かしらの意図によってここに送り込まれたことを察知する・・・
+++

これ実は全部ジグソウの企みなんでしょ?きっとそうに違いありません(笑)。

SF大作にリメイクされたのかと思いきや冒頭からB級臭がプンプン漂う展開にワクワクしてきちゃいました。何の説明もないまま突然空中に放りだされたかと思えば着地してサバイバルモードに突入。全てが空想の世界の出来事ならまどろっこしい説明など必要ないのかもしれません。だって本人たちにさえ理解が出来ないことなのですから。

突如として上空からジャングルへと次々と落下してくる人間たち。7人の男と1人の女は誰もがここへ来るまでの記憶がなくここがどこなのかわからず全てが謎に包まれた状態。彷徨い歩く彼らはやがてここが地球ではない事、そして自分たちが狩場に放たれた獲物であることに気付くのです。

物語も描かれる世界観もとてもシンプルできわめて明解だからこそこの作品は成功しているのでしょう。この戦いにおける大義名分などは何もありません。プレデターたちは生まれながらにしてのハンターという本能を存分に発揮するために戦闘能力の高い獲物を狩場に放ち狩りを楽しんでいる、ただそれだけのことであり、そんなエゴイスティックなゲームに選ばれてしまった人間たちはこの窮地を生き抜くために逃げそして戦うのです。

プレデターではないクリーチャーの登場、何かと思えばそれは彼らの猟犬なんですね。焦らすようになかなか姿を現さないプレデターですけど、プレデターが人間狩りのゲームを楽しむこの物語の世界観は着実に構築されていくのです。でもその後でドクターを囮にして追っかけていたクリーチャーは何者だったんでしょう?能力的には圧倒的な力を持つプレデターが人間たちを狩るのを容易いはずなのですけど、彼らはこのゲームを楽しんでいるのかジワジワと攻めてきます。しかしこの予断は結果として悪役側の命とりとなるというのもこの手のサバイバル・ストーリーのお約束ごとかも。人間たちは仲間たちを失いつつもこの窮地を脱するために必死に逃げ、そして戦い続けるのです。

自分たちが置かれている状況を推測していくくだりが強引というか物語の辻褄を合わせる補足説明のせいかちょっと都合が良すぎるんですけど冒頭からB級色のおかげであまり気にはなりません。そんな事よりもどうしてあの場に日本のヤクザがいるのかのほうが気になって仕方ありませんでした(笑)。しかもそのヤクザが主人公っぽい兵士にあいつも大物とか言われてたし。そっか、ヤクザって戦闘のプロだったんですね。全然知りませんでした。日本人的にはかなり目を引く異色のキャラでキャラなんですよね。

しかもこのヤクザさん、何気に見せ場が用意されてたりしてこれがなかなか観応えのある魅せるシーンなのですよ。まさかハイテク兵器を撃ち合うSFの『プレデターズ』で日本刀での戦いが観られるなんて思いもしませんでしたからあのシーンは盛り上がりました。あそこでヤクザさんが見せた行動はいわゆる任侠道ですしこの世界においてはたぶん侍に通ずるものをイメージした役柄なんだと思いますけど、そうするとプレデターと侍は互角の戦闘力を有していたということになりますよね?強いんですね、侍って(笑)。

主要らしき登場人物たちがいずれも捨てキャラになってもおかしくない顔ぶれ。それは決してB級の無名な俳優ばかりということではなくて、キャスティングを見ればわかる通りにそれなりの出演者たちが顔を揃えながらもあえてB級狙いのようなキャラ設定で劇中で名前がでてくるのも一部だけという演出なのです。

ローレンス・フィッシュバーン演じるノーランドがまさかああいう役だったとは予想外でした。でもこういう捻り方って大事ですよね。逆にトファー・グレイスのあの役はちょっと豹変しすぎだったかも(笑)。さすがにあの大詰めの最中では面倒だから余計なことしないでって感じでしたけど、でもニコライを見捨てて逃げる辺りがきっと伏線になっていたのでしょうね。助けてもらったのに逃げるなんて何て薄情なヤツなんだと思ってしまいましたから。

終盤ちょっと詰め込み過ぎな感もありますけど、加速するスピード感で乗り切ったというところでしょうか。あまりスッキリしなくて不条理さも残るところがやっぱり『SAW』っぽい気もします。それにしてもプレデターの旧種vs新種の戦いもなかなか観応えがありましたね。プレデター同士の戦いというのはもしかしてシリーズ初でしたっけ?プレデターだけの物語っていうのもこの際アリなんじゃないでしょうか?ぜひ観てみたいです。


補食度★★★★