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ベスト・キッド1984年のオリジナルは大好きな映画の一つです。たぶん私が初めて観たハリウッド映画で日本文化を好意的に大きく扱った作品だったんじゃないのかな?たぶん。ダニエルさんとミヤギさんのあの師弟コンビは後の作品にも少なからず影響を与えていますよね。その『ベスト・キッド』が舞台を中国に移しウィル・スミスの息子ジェイデン・スミスとジャッキー・チェンのコンビでリメイクされたのがこの作品です。オールドファンとしてはオリジナルへのオマージュ度も楽しみです。

出演はその他に、タラジ・P・ヘンソン、ハン・ウェンウェン、ワン・ツェンウェイ、ユー・ロングァン

+++ちょいあらすじ
12歳の少年ドレ・パーカーは数年前に父親を亡くし母シェリー・パーカーと二人で暮らしていたが、母の転勤に伴い中国の北京へと引っ越すことに。言葉や文化の異なる新しい地での生活に戸惑うドレは早々に地元の子供チャンたちとトラブルになりこてんぱんにやられ、翌日から登校した学校生活でも彼らに何かと絡まれいじめられてしまう・・・
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なかなかヨカッタですよ。オリジナル通りのツボのところでは胸にこみあげてくるものがありました。私がジャッキー映画で泣けたのはたぶんコレが初めてカモ?

ただ残念なことは私はどうもオリジナルに思い入れがありすぎてどうしても比べてしまうと不満点がつらつらとでてきちゃうんですよね。それだけオリジナルは映画史に残る名作なんです。だから原題が『THE KARATE KID』とお話が空手から功夫に変わったのにオリジナルそのままというのはちょっと嬉しかったです。

オマージュというよりストーリーは基本線はまるっきりそのままだったのはちょっと意外でした。オリジナルは着想も映画も新鮮で後の作品にも影響を与えてきただけに、アイデアをそのまま使うだけではオリジナルを越えることはないでしょう。例えばオリジナルでミヤギさんがダニエルに空手を教えると言いつつ毎日ペンキ塗りや車のワックス掛けをさせてついにダニエルが辛抱出来なくなったとき、それが実は空手においての基本的な鍛練になっていた上に庭園は素晴らしく美しくなりボロい古い車がみな輝きを取り戻しているという展開はとても秀逸で印象的だったわけですが、このリメイク版で上着の脱ぎ着に置き換えたのは伏線は面白かったけどペンキ塗りと違って雑用というカモフラージュがないぶんインパクトが弱いんですよね。

それから物語のヤマ場となるカンフー大会も少年たちのアクション凄い迫力で魅せられるんですが、展開的には物足りないねです。それは何故かと言えば試合の鍵を握るミヤギの奥義「鶴の舞」に代わる必殺技がないからなんです。代わりになるばずの蛇を操るあの技はもっと丁寧に描いてほしかったです。

このまま書き続けると不満ばかりになってしまいそうですが、決してつまらなかったわけじゃありません。物語の舞台が中国の北京へと移っての新たな脚色は中国の伝統的文化と現代的な要素が織り交ぜられこの作品における魅力となっていたと思います。ただ物語の大切な骨格部分ではあまり魅力が引き出せなかった気がします。アクション度も高く娯楽映画としては楽しめましたけど、オリジナルのように心にグっとくる感動までは得られなかった、というところでしょうか。

やっぱりジャッキーには正義の味方が似合いますね。いじめっ子のチャン(チェンじゃないの?)たちからドレを救うために現れたところで涙腺緩みだしました。主人公ドレの敵役となるチャンを演じた男の子も子供ながらに風格があって悪役ぶりがハマっていましたね。まだ子供だけにあまり冷酷なキャラにも出来なかったんでしょうけど決勝後にドレの勇気を認めてチャンが心変わりするところでしっかり泣かせてほしかったなぁ。

私はオリジナルのラストシーンでのミヤギさんの鼻ムギューが好きなんだけど、やっぱり一番の悪玉といえる正しくない非情なカンフーを教える道場師範の大人をMr.ハンに最後に懲らしめてほしかったです。


娯楽度★★★☆