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BECKシネコンで配布していたお試し版コミックを何気に読み始めたらこれが面白そうでなかなかいい感じ。その冊子には物語序盤辺りのダイジェストしか載ってなかったので宣伝サイドの思惑通りに映画公開を楽しみにしてました。読む前と読んだ後での期待感が全然違うんです。最近、原作コミックの映画はこのパターンが多いですけど、劇場予告編よりも原作コミックのほうが作品の雰囲気をより掴めるからより興味も抱くんでしょうね。ということはつまり映画を観てガッカリということも多々あるわけでして、その辺りも頭に置いときつつ観に行ってきました。

出演はその他に、忽那汐里、中村蒼、向井理、カンニング竹山、倉内沙莉、水上剣星、古川雄大、桜田通、川野直輝、高橋努、竹中直人、フロイド・リー、サンキ・リー、松下由樹、中村獅童、桂南光、有吉弘行、品川祐、蝶野正洋、もたいまさこ
監督: 堤幸彦

+++ちょいあらすじ
平凡な毎日を送る内気な高校生のコユキはある日偶然天才的なギターテクニックを持つ竜介と出会い、竜介からお礼にもらったギターに没頭し始め音楽の道へとのめりこんでいく。音楽性の違いから所属していたバンドを脱退した竜介はベースの平、ヴォーカルの千葉を誘い新たにバンドを結成。その数ヶ月後、驚く程上達したコユキとドラムの抜群のセンスを持つコユキの友人サクをバンドに迎え入れ5人によるバンド「BECK」は本格的な活動を開始していく・・・
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若者たちが情熱を注ぐロックバンドを題材にしただけのことはある高揚感溢れる青春音楽映画でした。クライマックスの大舞台も迫力あるステージ。実は人気俳優を揃えた出演者ありきの映画かなとちょっと穿った先入観があったんですけど、そんな邪念を蹴散らすような熱い演奏で魅せるライブシーンはトリハダもんでした。

・・・だから、それだけにコユキの唄うシーンがイメージだけの口パクがすごく引っ掛かるんですよね。この劇中でも「伝える」ことは大きな意味を持っていて、歌にこめた思いを伝えるはずの音楽を、それを映画で描き伝えようとしなければならないのに、まるで音楽の大事なところにモザイクをかけられてしまったような気分です。

この物語でコユキの奏でる歌声がとても重要だったはずなのに、その歌声は全く聴かせず観衆の反応だけで美声に魅了されていく様子を描くというのは、そういう方法もアリかと思うけど有効なのはせいぜい一度か二度で、さすがにクライマックスまでその手を使っては微妙かな?もちろん観るほうも想像力で補うことも大切だと思うし、何を表現したいのかはわかります。でも原作を読んでる人ならともかくあの演出で感動に至るのはちょっと厳しいですし、映画で初BECKな人たちには不親切だし不自然に感じられますよね。しかもヤマ場のロックフェスでは桐谷くん演じる千葉が素晴らしい「エボリューション」を熱唱して魅せただけにその後にあのカラオケ状態は戸惑いを感じてしまったのでした。

BECKのメンバーを演じる全員がかなり練習を積んで撮影に臨んだであろうことが伺えるような演奏シーンからたぶん物真似レベルでは感じられない熱が伝わってきたし、ちょっと派手過ぎるようなストーリー展開も堤監督らしいパワフルな勢いで押し切っていく辺りもロックバンドらしいエネルギッシュさに感じられただけに「逃げた」あの演出にかなりモヤモヤさせられてしまうのでした。

ストーリーは単行本の1巻から10巻までをまとめているらしいのですが、さすがに145分の尺でも足りないのは想像出来ます。コユキとマホの恋愛エピソードなどなんとなく端折られている感がありましたけど、上手く勢いで持っていったように思います。でもこの手のお話になるとどうして敵役はああいうビジュアル系のバンドになってしまうんでしょう?(笑)。

書きながらふと思い出したんだけど、そういえば佐藤健くんは歌や英語を必死で練習したのに使ってもらえなかったとコメントしてたんでしたっけ?(うろ覚え)。

ライブシーンにはクラブチッタ、タワレコはチネチッタ店と私が今映画を観ているその場所近辺が登場してたんですけど、彼らの地元、メインの舞台はいったいどこなんでしょう?それとコユキの由来って日ハムの選手だった田中幸雄選手の愛称のエピソードと全く同じじゃんと思ったら、wikipediaに田中幸雄選手に由来してるって書いてありました(笑)。

不満を書き連ねてしまいましたが、好きか嫌いかと聞かれれば、私は好きですヨ。ついでに付け加えておくとカンニング竹山さんの役には笑わせてもらいました。この劇中でダントツに面白かったです。


音楽度★★★☆