デイブレイカーもはや定番ジャンルと化しているヴァンパイア映画です。しかしこれは近未来を舞台にしウィルスの蔓延で全人口のほとんどがヴァンパイア化してしまった世界というこれまでとはちょっと異色の物語。人間が絶滅寸前のためヴァンパイアも食料(人血)危機に直面するというのはなかなか面白そうな発想ですよね。主演は『クロッシング』のイーサン・ホークに『処刑人II』のウィレム・デフォー。監督は、『アンデッド』ピーター・マイケル&スピエリッグ兄弟。

出演はその他に、ローディア・カーヴァン、マイケル・ドーマン、サム・ニール、イザベル・ルーカス、ヴィンス・コロシモ

+++ちょいあらすじ
2019年。こうもりから感染したウィルスが蔓延し人類のほとんどがヴァンパイアと化してしまった世界でヴァンパイアの食料となる人類が絶滅寸前になりヴァンパイアにとっても存亡の危機に直面していた。製薬会社ブロムリー=マークス社に勤める研究者で自身もヴァンパイアのエドワードは代用となる人工血液の開発に取り組んでいたが実験は思うようにはいかず開発は難航を極めていた。・・・
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イーサン・ホークの主演作品ですけど、映画としてはB級テイストな味わいたっぷりで面白かったです。やたら血がドバドバと飛んできたりグロかったりと大変でしたけどいかにもLIONSGATEらしい作品という言い方が一番伝わりやすいのかもしれませんね。

コウモリからの感染をきっかけに瞬く間に世界中の人々がヴァンパイア化し、10年後には人類のほとんどがヴァンパイア化してしまうと、絶滅状態となった人類から生命力となる血液が得られなくなり不死身であるはずの彼らは深刻か飢餓状態に陥ります。

その危機的状況を回避するためブロムリーマークスに勤める血液学者のエドワードは代用血液の開発に取り組んでいましたが実験は思うようにいかず、飼育人類も底を尽き始めると、血液の供給も不足し、飢えたヴァンパイア同士で血を得た者たちがサブサイダーと呼ばれる凶暴化種に変身し事態は悪化の一途をたどるのです。そんなある日エドワードは交通事故を起こしてしまいその時に助けた人類の生き残りのオードリーに頼まれエルビスと名乗る男に会います。なんと彼はヴァンパイア化しながらも元の人間に戻ったと言うのです。

主人公の名前をエドワードとしたのは『トワイライト』を意識してのことなのでしょうか?(笑)『トワイライト』のカレン一族は人間からは摂取せず獣を狩ってましたけど、こちらの世界では獣の血液を得るのは禁止になってるそうで、捕食し過ぎて人類を絶滅状態を追い込んだヴァンパイアたちは自らの生命存続の危機に追い込まれてしまうのです。この作品からは社会的なメッセージなどは感じませんけど、でも何とも皮肉めいているような面白い発想ですよね。

出来ればヴァンパイアが人間に戻るロジックや、元ヴァンパイアの血液の効能をもうちょい丁寧に描いてくれてると、それだけでも作品に厚みが増したように思うんですけど、まぁそういうところもまたB級らしいとも言えるんですけどね。でもあのワインを醸造する樽の中で先ずを水を浴びてそして紫外線を浴びて炎上してその後に天井を開けて空気を入れると炎は消えてという一連の作業の中で何がどう作用して元の人間へと戻るのかはすごく気になって仕方ないのでした。それとね、エドワードの家なんてかなり高度なセキュリティシステムを設置しているようでいて三度も侵入されるってどういうことなんでしょう?(笑)。

理屈で言うとあれでヴァンパイアたちは時間をかければ全て正常化されるんでしょうけど、さすがにあのペースでは犠牲者のほうが多すぎて困るので、やっぱりしばらくの間は代用血液もあったほうが良さそうですね(笑)。


吸血度★★★☆