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SPACE BATTLESHIP ヤマトついに、ついいにあの日本アニメの金字塔を打ち立て歴史的SFアニメが実写版として生まれ変わり公開を迎えました。もとのTVアニメシリーズや劇場映画版には思い入れが多々あり過ぎてとてもじゃないけど語りきれませんが、お年玉の多くを関連グッズの購入に費やして今でもその一部は宝物として大切に保管してます。映画のサントラ盤を買ったのもこのヤマトが初めて。もちろんLPでしたし、ドラマの音声のみを収録したレコードもあったんですよ。当時はまだ家庭用ビデオなんてなかったから父のオーディオで何度も何度も繰り返し聴いたのを思い出しました。

世間では主人公・古代進を木村拓哉さんが演じるということでいろんな意味で公開前から話題になっていますけど、私としてはスターシャを誰が演じているかのほうがよっぽど気になります。だってスターシャってある意味メーテル級のキャラクターじゃありません?

この一週間はいろんなTV番組でちょっとやり過ぎに思うくらいプロモーション活動を目にしましたけど、「スマスマ」での冒頭シーンの公開など破格の扱いにはテンション上がりましたね。普通ならあまり映画を観る前に必要以上に知識は得たくないんだけど、今回はいろいろ知ったおかげでオリジナルとは別物という心構えが備っての鑑賞です(ちなみ原作コミックも持ってました)。

出演はその他に、柳葉敏郎、緒形直人、西田敏行、高島礼子、堤真一、橋爪功、池内博之、マイコ、矢柴俊博、波岡一喜、三浦貴大、斎藤工、山崎努
監督: 山崎貴

+++ちょいあらすじ
西暦2194年。突如現れた正体不明の敵から地球上に放たれた遊星爆弾により人類は壊滅状態となり地上は放射能に汚染され生き延びた人々は地下での生活を余儀なくされていた。それから5年後、僅かに残っていた艦隊も沖田艦長の艦を残して全滅し絶望的な状況になる中、かつてエースパイロットとして活躍した古代進は地上で通信カプセルを発見する。そこには人類の希望となるあるメッセージがこめられていた・・・
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オリジナルをこよなく愛する者としてはストーリーの酷いアレンジに落胆しつつも、恐れを知らない大胆なアレンジを思いっきり楽しんでしまいました。何なんですか?あのアナライザーは!?物凄くショックでしたけど爆笑しそうになって堪えるのが大変タイヘン(笑)。この映画を『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの正統な系譜に位置付けていいのか疑問ですけど、木村拓哉版『宇宙戦艦ヤマト』とすればこれはなかなかの傑作かも。古代くんは決してあんなキザでも色男でもありませんからね(笑)。木村拓哉さんが古代進を演じたというより古代進を木村拓哉にしちゃった『宇宙戦艦ヤマト』と言っても良さそうなくらい木村拓哉フィーチャーな作品でしたね。

日本が誇るあの名作アニメが最新VFX技術による素晴らしい映像でスクリーンに甦ったという感動とオリジナルをこうも変えてしまうんだという驚きで『宇宙戦艦ヤマト』としては不満たらたらながらも娯楽作品としてはかなり面白かったという稀にみる映画に出会ってしまいました。感想にするとツッコミどころだらけになりそうですけど、それってつまりはコメディ的な面白さなんですよね。

まさかデスラーやスターシャをバッサリと端折ったうえに肝心要のコスモクリーナーまで省略しちゃうなんて未だに信じられません。イスカンダルにたどり着いた辺りからなんとなく制作費が逼迫してきたような雰囲気を感じたんですけど?しかも放射能除去装置の存在は沖田艦長のある思惑によるものってそんな脚色いったい誰が考えたんでしょう?こういうのはきっとオリジナルに思い入れがある人には出来ないと思うのでたぶん脚本家はあんまりよくわかってない人だったんじゃんないかと思うんですけど、どうなんでしょう?わかった上での改変だとしたら相当のチャレンジャーかも。

そして最大の見せ場となる地球への帰還を目前にしてのクライマックスですが、デスラー総統が意味不明な宇宙生命体にされてしまった時点で名場面のデスラー戦法がないわけでそうなると必然的に雪の決死のコスモクリーナー操作もないわけで、いったいどうなることやらと思ったら、なんと『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』の結末にすり替わってしまうとは。まぁ斉藤が始めからいた時点でそんな気もしてましたけど、だったら最後はテレサ登場でもヨカッタのにね(笑)。

木村拓哉さんの古代進は前述通りで、森雪のエースパイロットという設定は驚きつつも黒木メイサちゃんが凛々しくて格好良かったのでオッケー。空間騎兵隊の斉藤始は体型違うけどキャラ的に合ってましたし、緒形直人さんの島くんが一児の父というのは意外だったもののいい感じ。佐渡大先生が高島礼子さんというの違和感ありつつキャラが継承されているのがミョーに可笑しかったですね。ミーくんもいたし(笑)。個人的に好きな相原くんが女性キャラにされてしまったのは残念でしたけど、まあいいや。ブラックタイガーの加藤くんも好きでしたけど、森雪の設定変更のせいでポジションをとられてしまいました。山本はオリジナルでは裏切り者になっちゃうんだっけか?山本のあの見せ場は本来は加藤くんのものだと思うんだけどなぁ(と思っていましたけど『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』を観たらあのシーンは山本の見せ場でしたね。加藤は加藤でとても悲しいシーンがありました、スミマセン。オリジナルでイスカンダルに残ろうとして反乱を起こしたのって誰だっけ?)。

西田敏行さんの徳川機関長と山崎努さんの沖田艦長は何も味付けしなくてもそのままで貫禄十分でしたね。でも今作のベストキャラは何と言っても柳葉敏郎さんの真田志郎です。アニメから飛び出してきたようにそっくりだったし、名セリフの「お前を弟のように思っていた」にジーンときちゃいました。正直、大事な沖田艦長の名ゼリフよりもグっときちゃいました。

SF的にはよく言えばレトロフューチャーなテイスト。でも2199年という時代設定にしては妙にアナログ感覚なのが気になります。「佐渡先生を呼んでこいッ」ってヤマトの艦内には通信設備ないんですか?シネコンのスタッフだと小型無線を携帯しているというのに(笑)。通信室のキーボードが今とさほど変わらない見た目だったり、艦橋にある大事な機器類が裏側で普通にパソコンみたいにケーブル接続になってたり、ああいうのはみんな意図的な演出だったんでしょうかね?

こうやって思い返していても笑いがこみあげてしまうのですからホントに面白かったです。ワタシ的にアナライザーに匹敵するツッコミどころは、雪が仲間を犠牲にして傷心していたあの時にヤマト艦内の一室で古代と雪が何をしていたかという驚愕の事実です。私にとってはヤマトはラブロマンスでもあったのにもうお手上げ(汗、汗、汗)

気分としては満点あげてもいいくらい楽しめましたけど雪が「古代くん」と一度も言ってくれなかったのでその分はマイナスしておきました(笑)。たぶん年末年始くらいまで上映してますよね。その頃は観る映画も少ないのでもう一度観てみようかな。

最後にこの作品の公開を目前にして不慮の事故で他界されましたプロデューサー西崎義展さんのご冥福を津慎んでお祈りいたします。



堪能度★★★★☆

鑑賞2回目の感想日記はこちら