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ファースター 怒りの銃弾ウィッチマウンテン/地図から消された山』のドウェイン・ジョンソン主演のアクション映画です。自分を陥れた者たちに復讐を果たしていく主人公と彼を追う退職間近のベテラン警官、彼の命を狙う殺し屋の三つどもえの戦いをスリリングに描く物語です。

出演はその他に、ビリー・ボブ・ソーントン、オリヴァー・ジャクソン=コーエン、カーラ・グギーノ、マギー・グレイス、ムーン・ブラッドグッド、アドウェール・アキノエ=アグバエ、ジャン・ホーグ、コートニー・ゲインズ、マイケル・アービー、ジョシュ・クラーク、マイク・エップス、ザンダー・バークレイ、アニー・コーレイ、トム・ベレンジャー
監督:ジョージ・ティルマン・Jr

+++ちょいあらすじ
刑務所で服役していたドライバーが10年の刑期を終えて出所した。自分と兄を陥れ兄を殺した連中への復讐に燃えるドライバーは探偵に手配させておいた車と拳銃、そして復讐相手の情報を手に入れると真っ直ぐに最初のターゲットが勤めるオフィスを訪れその場で射殺してしまう・・・
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いくらなんでもオチが読め過ぎではありませんか?鉄板入ってるからといってもサイボーグじゃないんだから(笑)。コップにしても伏線が単純過ぎて肝心の真相も捻りが捻りになってません。シセロ刑事も事件の捜査はたいしたことしてないのに、あなた情報屋ですか?キラーにいたって盛り上げ役なだけでいてもいなくてもどっちでも良さそうだったし、存在意義がよくわからない殺し屋さんでした。

刑期を終えて出所した主人公ドライバーがほとんど前フリなしで復讐を始めていく序盤は謎めいているだけに迫力と緊迫感があって飲み込まれていくんですけど、中盤過ぎた辺りから単調さにアクションシーンでも眠くなってしまいました。いくらなんでもドライバー、というよりドウェイン・ジョンソンのキャラが強すぎです。殺し屋が恐れをなすってどういうこと?(笑)。主人公の拳銃も特別破壊力がありそうな感じでしたけどその拳銃がなくても腕っ節がめちゃめちゃ強いのですから負ける要素が見当たりません。特に弱点らしいところも見当たらず、どう転んでも負けそうにないだけにドラマの緊張感も薄まってしまいますよね。

あの殺し屋がそんなドライバーを追い詰めていく役割だとばかり思ってましたけど、ラブリーな彼女との結婚を楽しみにしているという殺し屋にしては凄みが感じられないキャラなんですよね。もっとダークで狡猾な人物だったら良かったのに。

殺された兄のために復讐に燃える服役を終えたばかりの男ドライバー。あと二週間程で定年退職を迎え満額の年金受給で家族との生活をやり直したい刑事。素敵な彼女とリッチな生活を送り結婚を機に仕事を辞めようと考える殺し屋。そんな三人がドライバーの起こす復讐事件をきっかけに運命を交錯させていく。そんなドラマを期待していたんですけど、どうにもこうにもキャラもストーリー弱すぎでした。もっともドウェイン・ジョンソンの主演作でしたからこの大味な出来栄えは何となく予想の範囲でしたけど。

宣伝コピーで正義を謳うのであれば主人公に対峙する凶悪な敵の存在も重要だと思うのだけど、どうみても主人公が最も凶悪凶暴な存在では正義どころじゃありませんよね。ビリー・ボブ・ソーントンはベテランだけあって上手ですけど、この役にはいまいちフィットしてなかったように思えてなりません。


復讐度★★☆