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127時間これも一応は山岳映画ですよね?単独での登山の最中にアクシデントに見舞われ谷間で身動きがとれなくなってしまった若き登山家アーロン・ラルストンの実体験を綴った原作を『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督が映画化したサバイバル・ムービーです。この映画を知って私がすぐに思い出したのが数年前に観た『運命を分けたザイル』です。こちらも雪山での遭難事故から生還した人物の実話に基づいたものなのですが、これが素晴らしい感動のドラマだったのです。なので比べちゃいけないと思いつつ同じような題材のこの『127時間』に期待値も高まり楽しみにしていました。

出演はその他に、アンバー・タンブリン、ケイト・マーラ、リジー・キャプラン、クレマンス・ポエジー、ケイト・バートン
監督:ダニー・ボイル

+++ちょいあらすじ
ヒーロー志向で他人とはあまり関わらず自分のやりたいように生きてきたアーロン・ラルストン。ある金曜の夜、彼はいつものように趣味のロッククライミングを楽しむため、慣れ親しんだユタ州のブルー・ジョン・キャニオンに向けて出発した。しかし、その先には予期せぬ過酷な運命が彼を待ち構えていた・・・
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ヒェェェ、壮絶なラスト数十分、そして感動のクライマックスでした。でもこの映画は心臓に過分に負荷がかかりますね(冷汗)。

金曜日の夜。誰にも行き先を告げずいつものように単身でユタ州のブルージョン・キャニオンの得意とする渓谷に向かい大自然を満喫していたアーロン。しかし谷間を移動中に落石に遭遇し大きな岩に右手を挟まれてしまい全く身動きがとれなくなってしまいます。孤立無援、僅かな食料や装備しかない過酷な状況で窮地に立たされたアーロンは次第に体力を消耗し精神的にも追い詰められていきます。

運命を分けたザイル』がドキュメンタリータッチで状況をリアルに描いていたのに対して、こちらエンタメ色が濃く絶望的な状況の中で精神的な錯綜を繰り返しながら必死に生き延びようとする主人公の姿をアップテンポに描いていくものでした。

遭難の状況は微妙にセットぽい感じがして緊張感に欠けるとこがありましたけど、そのぶん主人公アーロンを演じるジェームズ・フランコの熱演がスゴイの何のでそこは十分迫真に迫るもなが感じられました。何とかこの状況から脱して生き延びようとするアーロンの強い生存本能も全く希望の見いだせない中で時間の経過とともに力を失い次第に死の恐怖に包まれていきます。

そして死を実感し始めるアーロンは遭難直前に出会ったクリスティーヌとミーガンに誘われたパーティーを妄想したり家族や恋人との数々の記憶を思い返していくのです。それはまさに「走馬灯のように」なのです。終盤にアーロンはカメラに記録されていたクリスティーヌとミーガンの下着姿で性欲処理をしそうになりましたけど、以前に新聞で集団自殺者の中には直前に性交渉している者も少なくないという記事を読んだの思い出しました。それは死の直前ならではの人間的欲求らしいとのことでしたが、この物語のリアルさを感じさせるシーンの一つでした。

この映画が実話に基づいていることからアーロンが最終的に生還するであろうことは最初から予想出来ますし、脱出する方法もほぼあれしかないかなという想像の範囲ではありましたけどそれでもアーロンの運命とその結末を固唾をのんで見守り彼が生還すること願ってしまうほどでした。

ラストには期待通りに実際のアーロン・ラルストンの映像がありましたけど、こんな事故に見舞われて右腕を失いながらも今も彼は現役のアルピニストなんですね。私なんか山登りなんかしなくても山は恐いと思う人なのにあんな恐い壮絶な体験をしながらもまだ山に魅せられてるなんて、私にはその精神構造がとても理解出来ません(謎)。

とりあえず、忘れ物をしないこと。そして家族や知人には行き先を伝えてから出掛けることが鉄則ですね(笑)。

生還度★★★☆


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