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ショーン・オブ・ザ・デッドホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』などB級テイストのコメディ映画で多くのファンを得ているエドガー・ライト監督がジョージ・A・ロメロの名作『ゾンビ』をパロディ化したという2004年の作品です。既にDVD化されてますが、このジャケット写真からして面白そうですし、せっかくの劇場鑑賞の機会でしたので観に行ってきちゃいました。

出演はその他に、ケイト・アシュフィールド、ニック・フロスト、ディラン・モーラン、ルーシー・デイヴィス、ペネロープ・ウィルトン、ビル・ナイ、ピーター・セラフィノウィッツ、ジェシカ・スティーヴンソン、マーティン・フリーマン、ソネル・ダドラル、マット・ルーカス

+++ちょいあらすじ
ロンドンの家電量販店で働くショーンは親友のエドと毎日行き着けのパブに入り浸り冴えない日々を送っていた。そんなショーンに恋人のリズはついに愛想を尽かしてしまう。ショーンは何とかしてヨリを戻そうとあれこれ考えるのだが、その一方で街にはゾンビが溢れ出して人々を襲い始めていた・・・
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以前より評判は耳にしてましたけどその噂に違いはなく面白かったです。ホント衝撃の笑劇作ですね。

ゾンビ映画ですけどちっとも恐くありません。そもそも始めからそんなことは狙って作ってはいないのでしょう。ゾンビで遊びゾンビと戯れてるようなゾンビ映画です。あっ、「ゾンビ」って言っちゃいけないんでしたっけ?(笑)。

家電量販店で働く主人公のショーンは悪友のエドといつもパブに入り浸り怠惰な日々を過ごしていたことからついに恋人リズの怒りをかってしまいます。さすがにマズイと思ったショーンはこのままではいけないと関係修復を試みますが、リズには呆れられ溝は深まるばかり。ショーンは悩みつつも元凶と言えるエドの自堕落な生活ペースに引きずられてしまうのです。

観ているこちらはゾンビ映画だとわかってますし、劇中でも序盤からアメリアの宇宙探査機が予定外に英国上空で大気圏突入し消滅したり、謎の流感がロンドンで発生したりと異変が起きていくのですが、ショーンの頭の中はリズの悩みでいっぱいで何も気付きません。やがてショーンの住む街でもゾンビ化が発生していくのですが、その異変に全く気付くことなく普通に生活していてその様子がけっこう長めに続くんですけど、背景とショーンとの大きなズレが観ていてなかなか楽しいんですよね。

近年のゾンビ、アンデッドものは能力が向上して動きにはスピードがあり知恵もあったりしますけど、この劇中では古典的なノロマ系で人間がゾンビのフリして演技すればバレないというレベルで、頭や脳を破壊すれば倒せるというお約束もしっかり踏襲してます。なのでよっぽど大群を相手にしなければ、何とか対応出来るわけです。

というわけでショーンとエドは自宅からの脱出を計画をするのですが、母親とリズの救出を第一に考えているショーンに対してエドは煙草が吸える避難場所じゃなきゃダメだと拘るところがズレてるところが笑えます。そんな風にショーンたちが深刻な事態に気付いてからもエドのダメさは抜群のKYぶりを発揮して物語を掻き回してくれるんですよね。目の前にいたら私も思わず「stupid!」と言いたくなるエドはこの手のコメディ映画には欠かせない存在なんですよね。

ショーンは母親とリズと友人たちを救出すると因縁の行きつけのパブに何とかたどり着き篭城しますが、ここではエドともう一人空気の読めない優男デービッドによって事態は混沌とし窮地に追い込まれていくのです。ゾンビの大群に包囲されながらもエドはピンボールをやろうとしたりジュークボックスからはクィーンの曲が大音量で流れたり、デービッドは恋人ダイアンと痴話喧嘩をしたりと深刻な状況だというのにショーンたちは今はどうでもいいようなことに振り回されてしまうのですね。

あの結末は一応ハッピーエンドなんですよね?最初から最後までくだらないんですけど、そのくだらさなさにセンスが感じられるところが魅力的な作品なんだと思います。大きなスクリーンで観ることも出来てとても楽しい時間が過ごせました。


笑劇度★★★★