大好きなSF映画の金字塔である名作『猿の惑星』シリーズ。第一作を最初に見たのはたしか幼少の頃です。でもあの衝撃的なラストのちゃんとした意味がわかったのはもっと後のことで自由の女神の存在を知ってからなんですよね。今作の高度な知能を有する猿が誕生し人間に変わって支配者となっていく物語は旧作ではたしか4作目の『猿の惑星・征服』でした。過去の地球へやってきたコーネリアスとジーラの息子が猿たちを蜂起させてシーザーとなっていくんですよね。
その旧作シリーズは回を重ねるごとにスケールダウンしていった印象が私にはあるんですけど、それは第一作の衝撃度が高過ぎたせいもあるかもしれません。そういう意味ではシリーズ終盤の創世記の物語が最新の映像技術でリメイクされたというのは大歓迎なことでとても楽しみにしていたのでした。
出演はその他に、フリーダ・ピント、ジョン・リスゴー
監督:ルパート・ワイアット
+++ちょいあらすじ
その旧作シリーズは回を重ねるごとにスケールダウンしていった印象が私にはあるんですけど、それは第一作の衝撃度が高過ぎたせいもあるかもしれません。そういう意味ではシリーズ終盤の創世記の物語が最新の映像技術でリメイクされたというのは大歓迎なことでとても楽しみにしていたのでした。
出演はその他に、フリーダ・ピント、ジョン・リスゴー
監督:ルパート・ワイアット
+++ちょいあらすじ
サンフランシスコの製薬会社ジェネシスの研究所に勤める化学者ウィルはアルツハイマーの特効薬の研究・開発に心血を注いでいた。それはアルツハイマーを患う父を思ってのことでもあった。そんなある日、開発中の薬ALZ112を投与した一匹のチンパジーが驚くべき知能を発揮する。ウィルはすぐに上司のスティーブンに報告すると実用化に向けての準備を始めるのだが、突如そのチンパンジーが暴れだし警備員によって射殺されてしまう。その結果、開発も頓挫してしまうがそのチンパンジーは赤ん坊を産んでいたことがわかり、そのままでは殺処分されてしまうことからウィルは自宅に引き取って育て始めるが、母チンパンジーに投与したALZ112が遺伝したその子は驚くべき知能と成長を見せていくのだった・・・
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想像していた以上にスゴイことになってましたね。旧作ファンとしても満足です。面白かったです、おなかいっぱいになりました。
これだけ映像が進化しちゃうと旧作とはもはや比べようがないでしょう。オマージュがこめられた別物だと思っていたほうがいいのかも。モーリス、コーネリアという名前が出てきただけでテンション上がりましたが、かつての着ぐるみ&特殊メイクの猿たちに親しみを感じている私としてはこのリアルな猿たちに恐怖感を抱いてしまいました。動きが早過ぎてついていけません。もともと出発点はSF映画ですけど、この『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』単体でとなるとモンスター・パニック・ムービーにも位置づけられらる内容かもしれませんね。
今作が特徴的なのは猿たちが科学実験によって野性から覚醒し急速に進化していくところではないしょうか。単純に猿を擬人化すれば良かった未来でのお話とは異なり、猿本来の生態を見せつつ人間化させていく様子は見所の一つです。そしてシーザーたちが蜂起したあと人間社会に復讐を果たすのではなく自分たちが生きていくための新天地を目指していくというのがいいんですよね。指導者となったシーザーのもと猿たちが人間的に高い文化レベルで行動し自由を勝ち取ろうとする姿には自然に感情移入してしまいましたし、このシーザーたちの存在がこの先の遠い未来において地球が猿が支配する社会となったとき、そのルーツになるんだと思うとシリーズ作品としての壮大さにも酔いしれますし、感慨深く観てもしまいました
シーザーはウィルとの会話に手話を使ってましたけど、サーカス出身のオランウータンのモーリスとも手話で会話してそこに字幕がつくのも興味深かったです。猿も種族が異なると言葉が違うんでしょうか。でもこれは後の大きなサブライズにより衝撃を与えるための策でもあるんですよね。だいたいの展開や結末がわかっていながらもスリリングで緊張感あふれるドラマにドキドキさせられっぱなしでした。特に事件を起こしたシーザーが施設に収容され仲間たちを覚醒させ蜂起させていくくだりは観応えがあって、あの「NO!」と叫ぶ瞬間にはトリハダものでした。
シーザーが見せるウィルやウィル父に対する優しさや、マウンテンゴリラが盾となってシーザーを守る姿にはあの名作『キングコング』(どちらかといえば旧作のほう)を彷彿させるものがありました。私は泣くまでには至りませんでしたが、宣伝で「意外にも泣けた」というのはたぶんこの辺りの繊細な感情表現でのことなのでしょうね。
ALZ113のウィルスはエンドロールで世界中に蔓延していきましたけど、はたしてこの続編はあるのでしょうか?あるなら日本猿や金糸猴なんかも観たいんですけど?(笑)。
ところで劇中のセリフにありましたがモンキーとエイプってどう区別するのでしょう?知的レベルかな?と思って辞書で調べてみたら、
〔動物〕a monkey; 〔類人猿〕an ape
とありました。そっか、なるほどです。
猿星度★★★★☆
シリーズ作品
『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』2011.10.8
『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(再鑑賞)2011.10.18再鑑賞
『猿の惑星:新世紀(ライジング)』2014.9.20
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想像していた以上にスゴイことになってましたね。旧作ファンとしても満足です。面白かったです、おなかいっぱいになりました。
これだけ映像が進化しちゃうと旧作とはもはや比べようがないでしょう。オマージュがこめられた別物だと思っていたほうがいいのかも。モーリス、コーネリアという名前が出てきただけでテンション上がりましたが、かつての着ぐるみ&特殊メイクの猿たちに親しみを感じている私としてはこのリアルな猿たちに恐怖感を抱いてしまいました。動きが早過ぎてついていけません。もともと出発点はSF映画ですけど、この『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』単体でとなるとモンスター・パニック・ムービーにも位置づけられらる内容かもしれませんね。
今作が特徴的なのは猿たちが科学実験によって野性から覚醒し急速に進化していくところではないしょうか。単純に猿を擬人化すれば良かった未来でのお話とは異なり、猿本来の生態を見せつつ人間化させていく様子は見所の一つです。そしてシーザーたちが蜂起したあと人間社会に復讐を果たすのではなく自分たちが生きていくための新天地を目指していくというのがいいんですよね。指導者となったシーザーのもと猿たちが人間的に高い文化レベルで行動し自由を勝ち取ろうとする姿には自然に感情移入してしまいましたし、このシーザーたちの存在がこの先の遠い未来において地球が猿が支配する社会となったとき、そのルーツになるんだと思うとシリーズ作品としての壮大さにも酔いしれますし、感慨深く観てもしまいました
シーザーはウィルとの会話に手話を使ってましたけど、サーカス出身のオランウータンのモーリスとも手話で会話してそこに字幕がつくのも興味深かったです。猿も種族が異なると言葉が違うんでしょうか。でもこれは後の大きなサブライズにより衝撃を与えるための策でもあるんですよね。だいたいの展開や結末がわかっていながらもスリリングで緊張感あふれるドラマにドキドキさせられっぱなしでした。特に事件を起こしたシーザーが施設に収容され仲間たちを覚醒させ蜂起させていくくだりは観応えがあって、あの「NO!」と叫ぶ瞬間にはトリハダものでした。
シーザーが見せるウィルやウィル父に対する優しさや、マウンテンゴリラが盾となってシーザーを守る姿にはあの名作『キングコング』(どちらかといえば旧作のほう)を彷彿させるものがありました。私は泣くまでには至りませんでしたが、宣伝で「意外にも泣けた」というのはたぶんこの辺りの繊細な感情表現でのことなのでしょうね。
ALZ113のウィルスはエンドロールで世界中に蔓延していきましたけど、はたしてこの続編はあるのでしょうか?あるなら日本猿や金糸猴なんかも観たいんですけど?(笑)。
ところで劇中のセリフにありましたがモンキーとエイプってどう区別するのでしょう?知的レベルかな?と思って辞書で調べてみたら、
〔動物〕a monkey; 〔類人猿〕an ape
とありました。そっか、なるほどです。
猿星度★★★★☆
シリーズ作品
『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』2011.10.8
『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(再鑑賞)2011.10.18再鑑賞
『猿の惑星:新世紀(ライジング)』2014.9.20
でなければNYに行かずに第1作目に繋げるなんてムチャすぎますし、それでは世界中の映画ファンが黙っていないでしょう。
本当にそう思えるくらい、この映画を見終わった直後の感想は「早く続編を見せてくれ!」でしたよ。
続編の公開はいつになるのかな〜?