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ハードロマンチッカーとてもハードで濃厚そうな予告編の印象にこれは絶対に観に行きたいと思った作品です。『THE 焼肉ムービー プルコギ』のグ・スーヨン監督が在日韓国人二世という自身の出自を題材にした小説を映画化した作品で刹那的な暴力に生きる若者たちの姿を描いたバイオレンスな青春映画です。『THE 焼肉ムービー プルコギ』では松田龍平さんを主演に迎えたグ・スーヨン監督が今度は弟の松田翔太さんを主役するとこに注目しちゃうんですけど、きっとグ・スーヨン監督は松田優作さんのファンに違いないかと(笑)。

出演はその他に、遠藤要、永山絢斗、渡部豪太、川野直輝、金子ノブアキ、落合モトキ、遠藤雄弥、ペ・ジョンミョン、石垣佑磨、小野ゆり子、淡路恵子、白竜、真木蔵人、渡辺大、芦名星、真木よう子、中村獅童、渡部篤郎
監督:グ・スーヨン

+++ちょいあらすじ
山口県下関市。暴力、ドラッグ、セックスの渦巻くとある町で生まれ育ったグーはヤクザの庄司に可愛がられたかと思えば刑事の藤田には何かと絡まれたりと顔の広い男だったが仲間とつるむようなことはせず、無鉄砲にもたくましく生き抜いていた。そんなある日のこと、後輩のタツとマサルが対立する朝鮮高校の生徒の自宅を急襲しタツが大きな事件を起こしてしまい・・・
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痺れましたァ、お腹いっぱい。グ・スーヨン監督は『THE 焼肉ムービー プルコギ』の時より格段に腕を上げられたのでは?そもそもこの手の作品を得意とされているんでしょうね。渾身の力作という感じがしましたよ。

下関を舞台にしたお話で在日を題材にした作品はこれまでにもありましたけど、これほどの閉塞感や圧迫感を与えてくるものは初めて観た気がします。特にそういう具体的な描写があるわけじゃないんですけど、これはかつてのある時代の下関ならではのノワールフィルムと言えるのかもしれません。

アイドル系やイケメン揃いのワルな青春映画とはひと味もふた味も渋く濃厚で重量感のある作品で観応えありました。決して格好いいドラマではないですよね。エンタメ度もそれほどでもありません。いい意味で東映さんっぽい地味さですが、洗練されていないぶん物語にリアルな空気感が充満していくのでしょう。『クローズ ZERO』にも出演していた遠藤要さん、金子ノブアキさんも出演していて役柄はだいぶ違いますけど新たな魅力を感じましたし俳優として好きな真木蔵人さんのヤクザ役もヨカッタですね。そしてそんな彼らの中心に立って主役を演じた松田翔太さんの迫真の演技には物凄く魅了されてしまいました。

これは松田翔太さんのこれまでの主演作品の中でも特にその芝居、役柄が記憶に残る作品になりそうです。亡きお父さんや個性派のお兄さんの存在がとても大きいだけに役者として彼はやや線の細い印象があったんですけど、この役での存在感にはとても重みがありましたし、フワフワしたところもなくアウトローな主人公グーに自身を同化してみせたと思います。間違いなく彼の力で物語をグイグイと引っ張っていった作品ですよね。

松田翔太さんの『アフロ田中』もますます楽しみになってきました(笑)。


刹那度★★★★